なれる!SE (5) ステップ・バイ・ステップ?カスタマーエンジニア (電撃文庫)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
3.91
  • (61)
  • (110)
  • (68)
  • (8)
  • (0)
本棚登録 : 815
感想 : 63
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048708098

作品紹介・あらすじ

「あんた西日本と東日本どっちが好き?」唐突に投げかけられた立華のなにげないその質問が過酷な出張行脚へのはじまりだった。東西二手に分かれた立華と工兵に課されたミッションは、他ベンダーより請け負った通信機器の現地設置作業。簡単に思えた業務だがすんなり行くわけないのがこの業界。理不尽な行き違いや手配ミスが次々と行く手に立ちふさがり、限られた権限しか与えられていない二人は難儀することに。そして最後に辿りついた先はなぜか工兵の実家。工兵の妹も登場して事態は混迷の度を深めるが!?話題の萌えるSE残酷物語、第5弾。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • CEの世界の仕事をやった時代を思い出した。契約形態がどうであれ、最終的なお客様を相手に仕事をする気持ちを思い出せて、なかなか興味深く読めた。

  • 細かい文言は忘れてしまったけど、上に立つには下の仕事内容を経験して、自分の経験に基づいてスケジュールを立てなくてはならないというのに、激しく同意。
    そういう意味では今までPMやら営業やらに飛び回っていた主人公にはいい経験になったなあ。
    と思った。

    しかし、全く畑違いだから何をしているのかよくわからない。
    今回は解決策が専門知識に基づいているものだから、素人にはきつそうな。

    そして静岡出身のSEって多いのかね。
    会社の先輩とかこの間働いた人が静岡出身だったなあ。

  • 相変わらず生々しい感じのSE話。今回はカスタマーエンジニア。専門用語が頻繁で一般読者は置き去りだけど現場のリアル感はある。キャラクターにリアル感はあまり無いけど。
    相変わらず主人公がド素人で入社した新入社員のくせにスペック高すぎ。どんだけ機転効かせるんだよ。
    まあ今回は会話に伏線があったんで、あまり無理矢理感はなかった。
    ただ着々と社畜化していくところには哀れみを感じてしまう……

    あらすじを読んで主人公の実家が話のウェイトを占めるのかと思ったけど、意外とそんなことはなくサラっと終わった感じ。
    ラブコメ的なところだと、若干ヤンでる梢さんとの短い大阪デートがちょっと好きだった。そして屋根の上の室見さんが可愛い。
    しかしラブコメ分は少ない作品だと思う。

  • カスタマーエンジニアという現場の大切さ。

  • 今度はエンドユーザーと関わるCE.いろんな経験していますね。。梢さんのご実家に行くことになるかと思ったら、立華さんをご両親に紹介することに。仕事の面でも工兵君はどんどん凄みを増しているような気もします。

  • 今回は出張のお話・・・じゃなくて、「現場」のお話。
    カバーの女性が、どんどん怖い人になっていくのが面白い。その辺りのお話はいかにもラノベである。

    話の構造的にはすでにパターンになっているが、それでも全然問題無く読める。
    普通に仕事をしていて、苦しいこともそりゃあるけど、楽しめたり充実感があるんだよ、というのを伝えているなかなか良い物語だと個人的には思う。
    ちょっと滑稽な部分もあるが、「どうせフィクションでしょ」と笑えない現実が確かにある。

  •  ここまで成功譚ばっかりになってしまうと、このシリーズは毒書であると言わざるを得ない(ただし、問題意識醸成のためもう少し読み続ける。積本もあるし)。
     ワーカー・ホリックは程度問題で、基本的に仕事のクオリティを下げる。それを本作は、常人技とは思えない作業時間であるにもかかわらず、物語として成功のラストで粉飾してしまっていて、極めて危険と言わざるを得ない。第一、気持ちが悪い。
     本来であれば、タイムチャージ制度かつ深夜料金割増制度にして、サービス価格を経済的に可視化しないと、授受双方が立ち枯れてしまう。

  • できるなら現場レベルでもリスク管理しておきましょう。

  • 工兵のスーパー新人っぷりは今回は明確な出番なしのため、ちょっと感情移入できる。いわゆるお仕事小説っぽい雰囲気もあるが、(たぶん。そう信じたいが)現実にはまずなさそうな無茶なスケジュールに、突っ込まざるをえなくなってしまうところが、まあコメディとしか読めない感じではある。

  • だんだんフィクション性が強くなってきたかも(まあ、そうしないと読むに耐えない話になってしまうかも知れないが)
    しかし、手配ミスとかいい加減な作業指示とか、現実にありそうなことも散りばめられている。
    最後に出てくる「現場からの感謝」、これは本当にそうだと思う。

全63件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

2007年『葉桜が来た夏』で第14回電撃小説大賞<選考委員奨励賞>を受賞。代表作に電撃文庫『なれる!SE』『ガーリーエアフォース』などがある。

「2021年 『僕らのセカイはフィクションで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

夏海公司の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×