ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.87
  • (1482)
  • (3039)
  • (1955)
  • (164)
  • (22)
本棚登録 : 18704
感想 : 1911
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048708241

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 一巻の終わり側でちょっとドキドキしたけれど、でも多分こうなる、でなければおかしいよね(=^_^=) と思いながらワクワク感に引きずられて読み続けていたら昼間のうちに、1日もかからず読み切ってしまいました。

    ああ、なんて面白い物語なんだろう!!

  • 『時計じかけのオレンジ』は最後まで読める人じゃなくて、いやになってしまう人の方だったわたし。でも、旧版と新版の結末の違いとか知っちゃったら、もう一度読んでみようかなという気持ちになりました。
    第二話の結末は、じんときました。晶穂に対して愛情表現がどうにも苦手だった亡き父親と上手く伝えられない光代姉さん。不器用な家族の物語です。
    今回は栞子さんのお母さんの影がちらついてきます。栞子さんは、家族を捨てたお母さんを許せない思いを抱いています。その中には自分がお母さんに姿形だけでなく無邪気な残酷さまで似てくることに不安と恐れもあると思います。でも、お母さんのクラクラ日記に込められた(かもしれない)書き置きを探し続けてもいます。お母さんへの想いって、一筋縄ではいかない複雑なものがありますよね。
    続きが気になります。

  • わぁ、2冊目ガチで面白い。
    そして1冊目の表紙が、廊下の奥の絵なのね。
    物語はようやく本編ということですし、次が楽しみだ。
    この2冊目を読んで、何故ビブリアがこんなに人気なのかやっと分かった気がしました。

    今作は1作目に比べて各話のタイトルとなる古書もちょっと馴染みがあって、古書うんちくのほうもより楽しめました。
    「時計仕掛けのオレンジ」もキューブリックでしか知らなかったし、司馬遼太郎や藤子不二雄の黎明期の話も興味深い。

    そして各話とも、栞子さんや大輔くんの過去とつながる部分があって
    この2人が単なるホームズ&ワトソン的役割だけでない部分が出てきたのも面白かった。

  • ビブリア古書堂の美しき女店主にして「本の虫」の栞子さんと、ビブリア古書堂の店員の癖に本が読めない大輔が繰り広げる古本ミステリーの第二作。

    著者自身があとがきで「ようやく本編」と言う通り、第一作よりも物語世界も広がり、エンジンがかかってきたという印象。
    正直なところ1冊目は可もなく不可もなく…という感想だったが2冊目は面白くてあっという間に読み終えてしまった。

    しかも今作では取り上げる作品が「時計仕掛けのオレンジ」や藤子不二雄、司馬遼太郎など、本にさほど詳しくない人でも必ず知っているであろう作品・人物。そしてそんなメジャーな作品・人物を扱っておきながら、栞子さんから繰り出される薀蓄は一般の人は知らないであろう面白い裏話ばかり。
    この点も、1作目よりも私が惹きこまれた理由かもしれない。
    普通は逆で、第一作で「掴み」としてメジャーな作品とか人物を取り上げておいて、人気を得たころにマニアックな方に走るものでは…(笑)

    栞子さんという不思議な人物についても、少しずつ彼女の過去や人となりが明かされ始めており、続きを読むのが楽しみ。

  • シリーズ第二弾。古書に秘められた人々の人生をビブリア古書堂の店主、篠川栞子が暴いて行くといった連作短編集。前作で入院していた篠川栞子も松葉杖に頼る生活を余儀無くされるものの退院。今回はそんな栞子の過去に迫る。

    相変わらず古書に関する薀蓄がすごい。古書に残された僅かな手掛かりから真実を暴いていく過程が非常に面白い。

    アントニイ・バージェンスの『時計じかけのオレンジ』に完全版があったとは知らなかった。

  • 1巻に続き、あっという間の読了。今回もとても読みやすかったです。

    だいたい1巻に満足すると2巻は薄く感じてしまう私ですが、こちらはそれ以上に面白く読めました。
    プロローグからの伏線がそれぞれの短編を通して徐々に解かれていき、最後まで解かれきれないところで締められていて次巻も読みたくなります。
    『名言随筆 サラリーマン』での、不器用な父の娘への愛が胸に染みました。
    また、この話からお互いに名前呼びになる五浦さんと栞子さんのギクシャクした関係がもどかしくて!どんな進展があるのか、3巻も楽しみです。

    • nico314さん
      きょうさん、初めまして。
      フォローありがとうございました。

      私もビブリアシリーズを楽しんでいます。4巻の順番が来るのが待ち遠しいです...
      きょうさん、初めまして。
      フォローありがとうございました。

      私もビブリアシリーズを楽しんでいます。4巻の順番が来るのが待ち遠しいです。
      魅力的な人たちに出会えるのが、いいですね。
      これからもよろしくお願いします。
      2013/03/06
    • きょうさん
      nicoさん。はじめまして。
      こちらこそ、フォローしてくださりありがとうございます!

      ビブリアシリーズ、私もすっかり嵌ってしまっています。...
      nicoさん。はじめまして。
      こちらこそ、フォローしてくださりありがとうございます!

      ビブリアシリーズ、私もすっかり嵌ってしまっています。
      あっという間に読めてしまうので、間に別の本を挟んでなるべく長く伸ばしながら読んでいます。。
      私は古書には詳しくないので、こんな本もあるのかと。
      今度はどんな本が登場するのか楽しみです。
      また登場人物もひとりひとりが魅力的で、いいですよね。

      どうぞこれからもよろしくお願いします。
      2013/03/08
  • 今回も、本の魅力たっぷり。
    大輔の過去の恋の、不器用なまっすぐさが、いかにもらしい。
    栞子との関係が進まないのも、うなずける。
    ほのぼのだけでなく、人の持つ、暗い一面も描く、バランスがうまい。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/2-9460.html

  • 古書の蘊蓄がたっぷりつまったシリーズ第2巻。

    謎解きもさることながら、やはり古書関連の蘊蓄がおもしろいです。
    古書は全然詳しくないので、いろいろ知ることができて楽しめました。
    特に、第二話『名言随筆 サラリーマン』が興味深かったです。

    栞子さんと大輔くんの関係にも少しずつ変化が。
    縮まりそうでなかなか縮まらない距離感に、読んでるこちらがなんだかもじもじしてしまいます…。

    栞子さんの母親について、少しずつ明らかになってきました。
    シリーズがまだまだ続きそうなので、楽しみにしています。

  •  栞子の母・智恵子の人物像が少しだけ明かされる第2巻。このエピソードだけでも、母親を嫌悪する理由がわかる気がする。『時計じかけのオレンジ』は映画のタイトルだけ知っていて、バイオレンス・ホラーと思い込んで手を出してこなかったが、そろそろ読んでみようかな。大輔の元カノと彼女の父の話は、異母姉の意外な優しさが好き。
     このシリーズも再読するたびに「次再読するまでにこの本読みたい」と思ってばっかり。いい加減この乱読癖を改めたい。積読も電子書籍にしてから増え続ける一方…。

  • 司馬遼太郎や藤子・F・不二雄についての巻。
    実在した人物と物語が交じり、面白いなぁと思います。
    本について凄く調べられているので、作者さんの努力に驚かされます。

全1911件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズが累計700万部を超えるベストセラーとなる。同シリーズで、文庫作品初の『本屋大賞』候補、『本の雑誌』が選ぶ「この40年の書籍 第1位」に選ばれるなど、幅広い層からの支持を集める。

「2022年 『ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

三上延の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
米澤 穂信
冲方 丁
有川 浩
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×