キノの旅XV the Beautiful World (電撃文庫)
- KADOKAWA (2011年10月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048709620
作品紹介・あらすじ
キノとエルメスは、西に向かって走っていました。大地がほんどん岩なので、舗装道路並みに固いです。段差もなく、どこを走っても道になります。キノは快適にエルメスを走らせ、そして次に進路を塞ぐサボテンをゆったりと避けながら、「もともとは、師匠から聞いた話なんだ」「じゃあ、結構前の話だね」エルメスが言って、キノは頷きました。「だね。師匠はこう言っていた-"とてもとても美しい廃墟があった。岩山の麓に石で作られた国があった、泉から引かれた綺麗な水がまだ水路を流れていた。今にでも何万人もが住めそうなほど綺麗な町だった"って」(第三話「過去のある国」より)他全10話収録。
感想・レビュー・書評
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15巻は、他の話と関わりのある話が多めだった。
「フォトの日々」が一番良かったかな。
キノの旅で心温まるというか、ほのぼのする話というのは珍しい。
今後レギュラーメンバー入りするのであれば楽しみだ。
「犯人のいる国」もよかった。
ストーリーというよりも、自分の愚かさに気づかされた点でだ。
常識は他の人にとっては常識ではないかもしれない。
そしてその常識の枠をせっかく取り払っても、知らないうちにまた新しい常識の枠を設けている。 -
キーノーの最近はーマンネリなことばっかー
だったんだけど、今回は中々初期作品のような良さがあり何よりエルメスの言いまつがいが分からなかったw -
このシリーズを読むたびに、
人間の価値観というか、物の見方や考え方の偏りにビックリする。
当然の事だけれど、狭い世界で生活している私は、
基本的には価値観の近い人との付き合いが多いからなぁ。
この本で疑似体験している感覚。 -
【図書館の電子書籍はこちらから→】 https://web.d-library.jp/titlib_e/g0102/libcontentsinfo/?conid=211191
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注:残酷・暴力的な描写が(少ないが)あるので、学校図書として置くかどうかは慎重に(例:人間の頭部に銃弾が当たり、顎から上だけが吹っ飛ぶ、脳が飛び散る等)
内容:
「「ひとつの国に滞在するのは3日間」というルールで様々な国を訪れる旅人キノと、その相棒で言葉を話す二輪車のエルメス。キノたちが訪れる国は個性豊な人たちが暮らし、キノと様々な形で出会い、そして別れていく。」
ベストセレクション、コミック・アニメもあり。
第15巻:
「誰だって、悪いことはしない。 誰だって、何が悪いかは自分で決めている。」 -We're No Devils-
発売日:2011年10月10日
登場人物:キノとエルメス、シズと陸とティー、師匠と弟子、フォトとソウ
目次
●プロローグ「戦って死ぬということ・b」(シズのお話)
●第一話「ケダモノの国」(師匠のお話)
●第二話「マニアの国」
●第三話「過去のある国」
●第四話「フォトの日々」(フォトのお話)
●第五話「ジャーナリストの国」
●第六話「犯人のいる国」
●エピローグ「戦って死ぬということ・a」(シズのお話)
●おしながき -
なんと言ったらいいのか、勧善懲悪でもないし、超感動したりするわけでもないのに、いろいろと考えさせられる本です。オススメ!
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生き残っているのが奇跡のよう。
でもそれは必然。
常に教えを忘れず、繰り返される日々の訓練の賜物。
何も隠さず、正直に生きる人間性。
積み上げてきたものが奇跡を起こす。
常に起こる奇跡は奇跡とは呼ばなくなる。