嫁いでみせます! (B-PRINCE文庫 よ 1-5)
- アスキー・メディアワークス (2011年12月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048709729
感想・レビュー・書評
-
物凄く軽い雰囲気で始まった陽介と藤沢の関係。でも、藤沢に好きになって貰おうと必死に頑張る陽介は切なかった。ちょっとずれているときもあったけれど。
仕事の出来る藤沢と、優秀な学生の陽介。出来る人なはずなのに、恋愛のこととなるとちょっとポンコツになるのが楽しかった。今後も変わらず、2人で幸せに過ごしていけるといいな。と思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
吉田ナツさんは切ない系の話がとても好きな作家さんなのですが、軽いものは苦手に感じました。
-
花嫁修行ものかと思いきや、やっぱり違うテイストへ進んでしまうお話。みょーな味わいにサクサク読んでしまいます。瀬尾×安藤が前作の二人だとはまったく気がつきませんでした、不覚!
-
期待してなかった分良い意味で裏切られました。
自他共に認める王子様で過ごしてきた主人公。遊び人社長・藤沢にゲイだと気付かされショックを受けるものの今度は社長の嫁になるべく猛アタック!間違った方向にパワフルでしかも健気!!そんな二人を見守る社長秘書も大変です。
「Home,Sweet home」の安藤と瀬尾が本編よりも面白いキャラになって出てました。あとがき読むまであの二人とは気づきませんでした。 -
「Home,sweet home.」のスピンオフ。瀬尾がすごく敵視していたワイルド系の藤沢が登場しています。自由に生きることを信条にしている遊び人で36歳の建築事務所社長。
そこへバイトとしてやってきたのが、21歳天然ぽあぽあ系王子様の大学生の陽介です。この陽介が最強の天然キャラでめちゃくちゃ面白い子なんです。藤沢に「お前はゲイだ」と決め付けられ押し倒されて、やっと自分の性癖に気が付くアホっぷり。Hに持ち込まれても、ふつうだったら拒絶するところを素直に受け入れてしまい、ついでに社長がカッコよく思えて好きになってしまうという堂々の流されっぷりです。
なんだか、陽介がとてもかわいいのです。前向きで一途。藤沢より背が高いというのもいろいろ妄想させられて面白いポイント。
一方の藤沢は、遊び人だからとちゃんと前置きして陽介と付き合い始めるのですが、わりきっているところもドライで大人の魅力を感じさせます。
そんな大人の遊び人である藤沢は、とてもハードルの高い相手なのに、陽介は果敢にも彼の「妻というか嫁というかとにかく一番の存在」になろうと決意するのです…それも壮大な妄想つきで!
瀬尾と安藤のcpを目の当たりにして、その願望は更に拡大。
嫁にしてもらおうと本気モードで頑張ります。
そこで、引いたのは藤沢でしょうね。軽い遊び半分で天然ちゃんを抱いたら、すごく惚れられて嫁になりたいとまで思いつめられて。逃げたくなっても当然です。
いそいそとお弁当を作ってみたり、隙あらば世話を焼こうとする陽介に、藤沢は恐れをなして距離を置こうとするのですが。
クールに割り切って恋愛を楽しんでいた藤沢が、つい陽介のペースに乗せられてしまい、それを案外悪くなく思ってしまう様子が上手く描かれています。気が付いたらハマっていた、というパターンですね。後腐れなく別れることに手馴れているはずの藤沢が、陽介にだけはそれができなくなってしまうところにツボりました。
年貢を納めさせてしまった陽介の勝利です。胸がきゅーんとする嫁入りものの良作でした。
後日談の「秘書・キョウコの報告書」では、陽介以上にメロメロっプリを発揮している藤沢に大爆笑です。結婚写真に秘蔵のハメ撮りまで、もう呆れて笑いすぎておなかが痛くなりました。 -
想像の斜め前をゆく受け。しかし健気可愛い受け。こんだけ健気可愛かったら、そりゃ絆されますわ。
こういうラブコメ大好きです。色々と世知辛い世の中ですから…