彗星物語 下

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048727075

感想・レビュー・書評

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  • 涙しました。いい話です。やっぱり宮本輝さんの作品は、好きだなあと実感させていただきました。本当に、よかったです。

  • 下巻は上巻から数年後の話です。
    その間、子供だった末っ子の恭太は少年になり、恭太の兄や姉は自立して家を出て行き、そして留学生のボラージュと家族の間には民族性や習慣などの違いから摩擦が生じて-。
    読んでいてパッと「変容」という言葉が浮かびました。
    家はただの入れ物でしかなく、そこを時も人も流れていく。
    そう思い改めてタイトルを見た時、「あ~、彗星だな~」と思いました。

    この物語における、家族の一員であるビーグル犬のフックの存在はとても大きいです。
    この犬がいなかったら、このお話はここまで生き生きと輝いたものにならなかったのじゃないか?と思いました。
    読み終えて感動しました。
    いいお話です。

  • (平成4年初版の単行本) 大家族と一匹の犬の物語です「生きとし生けるものは、すべて突如彗星の如くあらわれて消えていく(中略)どこへ消えて行くのであろう。) 本書より。大家族を見守り続けた犬の最後は、帰る場所のない生涯ですね。久々に感動し涙した作品でした。良書だと思います。お薦め作品です。20年前の作品で、単行本は古本屋さんにしか置いてません。文庫本なら有りますが・・・(文春文庫)

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著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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