- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048729512
感想・レビュー・書評
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なんか全然上手く行ってない変な経典って感じ。
昔の童話に無理やり教訓つけている感じだけど、後書読む限り原作がそうだっていいたいのかな?
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眠りの森の美女(オーロラ姫)、赤ずきん、白雪姫、シンデレラ姫、人魚姫、マッチ売りの少女などディズニー映画のおとぎ話ヒロインたちの驚くべき裏面の解釈。あまりにも的確な改ざん(書き変え)!フロイトの心理分析みたい!著者はアンデルセン、グリム童話の持つ女性蔑視・軽視の思想を敢えてパロディーとしてセクシー小説にしたのだろう。
オーロラ姫の15歳での自慰への目覚め、白雪姫への小人たちの恋情とお后への残酷な復讐、性に関心を持って外出する赤ずきんを襲う「狼」(正にガールハントする飢えた男性)との行為、幸せな結婚後の意外なシンデレラ姫の悲劇の人生、マッチ売りの娼婦少女など、そんな解釈を思いつくのは凄い妄想力だと思いきや、最後の解説では元々原本に残酷、性的な設定が多くあるのだという。私たちの童話への憧憬がこれらの話しをあまりにも美化して、差別性、残酷性などを切り捨てているということなのだろう。 -
女の子ならみんな子供のころから知っていた、お姫様ストーリー。ディズニーアニメでもまた印象深いキャラクターたちだったのに。
アダルティクに解釈され教訓たれられ、女の子としてはイタイ本でした。
樋上公実子さんの素敵な表紙と挿絵でジャケ買い。 -
グリム童話やアンデルセン童話の主に女性差別が強い作品を、批評しつつパロディ化した作品集。女性に対する差別表現がこれほどかというほど強い。そういった歴史があったことを知るにはよいと思う。
あとがきまで読み、差別について考える力がついてからでないと読めない。 -
話自体はよく知られている童話を、部分的に強調して作り直したもの。
挿絵がカラーなのがいいですね。 -
元の童話の残酷さはそのままに、女性史的視点で手を入れた物語の数々でした。
各話の最後の『教訓』は皮肉が過ぎて嫌らしい感じがして…私は無いほうが読みやすかったです。 -
誰もが知ってるお伽話を大人向けにした感じ。
作品の教訓があるのが面白い
女性目線から言えば前時代的だと思うが、昔はそれが常識だったんだよねと理解した。 -
桐生操とはまた違った感じで面白かった。
すらすら読めるぜ。
これも、ふらーっと背表紙見てたら眼に止まった本。
この人の本は初めて読んだんだけど、ママソに見せたら「あら、松本侑子やん」って言われた(゜∀゜)
赤毛のアンを新完訳した人らしい。
今度、松本さんの他の本も読んでみたーい。 -
おとぎ話は、古いお話なので、
憶測が度を越してしまうのでしょうか。
と思いたいです。 -
2007年9月4日読了。グリム、アンデルセン童話を、女性史の視点から読み解いたもの。各童話の後についている教訓に納得したり、反発を覚えたりした。