- Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048730792
作品紹介・あらすじ
人の業"科学"が到った極限のヴィジョン。「奇蹟」。人類はついに最終進化に突入した。壮大なプロジェクトが完遂するとき、カオスの縁からその存在が起ち上がる…。科学と文学の垣根を越え、かつて誰も見たことのない地平に誘う書き下ろし超絶エンターテインメント大作。
感想・レビュー・書評
-
久しぶりに読むのに時間が掛かる小説でした、、、
まさにカオスでした。様々な超常現象は結局”脳”が作り出す幻影に過ぎないと言う事だったのか?後半ストリートが佳境に入ってスピード感ある展開になるのですが、何が現実で何が幻なのか判別しにくくよく分からないまま終焉を迎えました。凄く沢山の参考文献や専門家の知識を集約して書かれた壮大な小説ではありましたが、もう少し整理して簡潔にする所は簡潔にすればもっと理解出来たと思います。疲れた~(^_^;)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
宗教や神があるからこそ私達ホモサピエンスはこの地球上で繁栄したと言われている。ホモネアンデルタールは他者に対して悼む心は持っていたが彼等の世界には宗教も神も存在しなかった。
ということはやはり神とは人間が生きていく途上で造り出したモノなのだろうか…と本書を読んでいてあるためて思った。
人間の脳はまだまだミクロ的にもマクロ的にも解釈が進んでいないそう。果たして心の存在を定義付けできる日は来るのだろうか?それこその神という存在を探すということと同義なのかもしれない。 -
後半ではコンピューター、というか電子ネットワークの中に形成された頭脳、というか人工生命体が暴走を始めてゆく。それをネットワークとなつなっがチンパンジーたちが抑えに行くという展開。だんだん展開は概念的になってきて、理解が追い付かなくなってくる。SFにはありがちな展開なのかもしれない。あまりに派手に展開して、私はちょっと苦手。
-
面白い
-
日本SF大賞作品ということで読破
第一章が少し退屈気味だったが、最後まで読むと面白さが分かった。
脳という難しい題材だが楽しめた、おそらく半分程度しか理解できていないが、最後の引き込まれる感じが面白かった。理系男子には受けると思う。
宗教について面白い見方だと感じた -
『神は沈黙せず』とネタが被ることが多かったな。ん?こっちの方が先発なのかな?だとしたら失礼。前半の科学的雰囲気から一転して、後半はハリウッド的な…しかもかなり稚拙な展開で…残念。
-
上巻からの謎が解け始め、話の展開が加速します。
内容は宗教色を帯びていきますが、科学(SF)の範囲を逸脱しません。
神の有無・所在についての結論が、今までに考えたことのないもので衝撃を受けました…恐ろしい。
楽しく一気に読み終えました。 -
記憶のメカニズム。自己。神。進化。後半4分の3まで最高。
-
H27.10.18 ダースベイダーか皇帝か(笑)。四つの柱になっているそれぞれの研究が、最終目的への重要な要素になっているのは、まぁ分かるにしても、オメガプロジェクトの説明も無しに協力させていた時点で破綻は目に見えているのに・・てか、お人好しばっかりだなぁ、気付けよ!