- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048730846
感想・レビュー・書評
-
心がポカポカ。ちょっと切ない話しもある。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
さよならって、美しい言葉だね。
一編が4ページほどの小さな詩のような絵物語集、「てのひら童話」の3冊目。
(マンガでもあるけど、マンガという表現はちょっと違う感じ)
この中で印象に残ってる言葉がある。
学校の屋上での、「わたし」と友達の会話。
20コも上の人と付き合ってる友達が、
夕暮れの中で「わたし」に言う、言葉。
「傷つくのは、傷つくほうも悪いと思うねん。
傷つけようと思って傷つける人なんて、あんまりおらんもん」
その友達は、屋上から身を投げてしまうしまうという、
とても悲しい話なのだけども。
この本を読んだのは、10代の終わりか20代の初めだったと思うのだけど、
この言葉は、傷つきそうになるたび、思い出した。
いや、実際に傷ついてるときでも、思い出していた。
傷つけようと思って、傷つける人なんて、あんまりいない。
そう思うと、傷つかなくていい自分に気がついたりした。
いまこの瞬間も、世界中で、誰かが誰かを傷つけてしまってる。
でも、そのほとんどは、傷つけようと思って傷つけているわけじゃない。
はず、だ。
傷つける人がいたとしたら、
それは、心の淋しい人なのだ。
そして、人はそういう状態になることがあるということ。
かつて、ぼくを傷つけた人、あなたは淋しかったんだね。
いつか、ぼくが傷つけてしまった人、ぼくはそのとき、淋しかったんだよ。
だから、おあいこだね。
そうやって、そうやって生きていこう。
いろんなものと、出会いながら。
いろんなものと、さよならしながら。 -
てのひら童話?漫画?
淡々とし過ぎていて、胸に残るものがない作品が多々。しかしながら、その中でも「おしいれ」と「秋おばけ」は良かった。
「おしいれ」は関西弁を喋るクマの、突然の訪問から始まる物語に、なんじゃこりゃと思いつつ笑ってしまった。我が家の押入れも気になってきた。クマいるかも。
「秋おばけ」は、こういうおばけがいても良いよなぁと思わせる話。心がほっこり、温かくなる。 -
大好きな大好きな本。
本当に宝物。
まさしく「てのひら童話」
短いお話の中に大切なことがギュッと詰まってる。
何度読んでもほっこりし、ちょっと泣けたり。
とにかく大好き。
これが3冊に共通する感想です。 -
このシリーズは全部すき
-
すき。
-
日常の見えないところに童話はひそんでいるのかもしれない。
-
絵本というより短編マンガ集かな。ふふっとしたり、なんだか懐かしく感じたり、ちょっぴり切なくなったり、自分の中のいろんな感情が動きます。
-
なんか胸がキュッとなる作品がたくさん詰まってる本なんです。なかなか出会えない本の1つと思います。