天使の囀り

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 223
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  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048731225

感想・レビュー・書評

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  • ブクログがヤケに「あなたにおすすめ」してくるのでこれも運命やと思って読んでみましたw

    もう二十年以上前に書かれた物語なんですね
    とてもよく作り込まれたストーリーだと思いました
    かなり勉強や取材もされたんじゃないかと
    説得力のある創作であり、ファンタジー的な印象も受けました

    面白かったです
    またもっと読みたい作家さんが増えてしまったね

  • 想像すると気持ち悪い。防ぎようがないことって怖い。

  • 読みやすく、まとまってる。おぞましいし怖いし最後なんか救われるし…すごいなこれ

  • 貴志裕介さんの作品は悪の教典を初めて読んだ時、面白すぎて衝撃でした。その流れからこの作品を読んで、今回も最高に面白かった!!と心から思えました。ただ、私はそこも含めて面白かったのですが、ちょっとグロいというか、気持ち悪いというか…。そう言う表現が苦手な人はちょっときついかな。

  • 昔悪の教典で作者を知っており、本、映画共に衝撃を受けた為この本を手にとってみました。
    中盤からよりスピード感が増して読み進められる。
    自分は知らない事が知れて勉強になるなぁという印象な部分もあり好みでしたが
    知識量とグロテスクな表現が苦手な方は覚悟して読み進めたほうが良いと思います。
    人間の欲や不安などにつけこみ脳線虫が人に影響を及ぼす…

  • ウアカリ

  • アマゾン、ピグミー、ジェノサイド…
    文中に出てきた言葉は高野さんの著書「ジェノサイド」を想起させた。もしかして高野さんはこの本から着想を得てたりして…?

    北島さんと青年の話がどこで繋がるかと読み進めていったけど、伏線も回収しながらまさかそこで出会うとは。。

    ストレスを快楽に変える線虫。第四形態の果てが分かっていたとしても依田さんのように考えてしまうのだろうか(線虫に侵されているから彼の考えではなくなってるのかな)

    筆者の厚生省への憤りも感じる。ただホラーなだけではなく精神科医である北島さんを通して様々な葛藤を体験させてもらった。

  • 人間に宿る天使がテーマのホラー作品。
    デビュー作。

    1.呪われた沢
    2.死恐怖症(タナトフォビア)
    3.帰還
    4.憑依
    5.恋愛SLG(シミュレーションゲーム)
    6.親切なるもの(エウメニデス)
    7.聖餐
    8.鷲の翼
    9.守護天使
    10.大地母神(ガイア)の息子
    11.テュポン
    12.蜘蛛
    13.メドューサの首
    14.歯と爪
    15.カラスとサギ
    16.救世主(メサイア)コンプレックス
    17.変貌
    18.悪夢
    19.聖夜

    アマゾン調査に出かけた学者たちなどが、怖れていたものにまつわる要因で非業の死を遂げる。

    そのうちの一人で作家である高梨の恋人で女医で精神科医の北島早苗は、彼が帰国してから死亡するまでに、性格が変貌し、天使の囀りが聞こえるなどの異常行動を目の当たりにする。

    巷でも奇怪な自殺を遂げる者たちから、天使の本当の正体を暴く。


    呪いなどの類ではなく、サイエンスティックなホラー。
    最初は精神医学や生物学など、難しい話が読み疲れを起こしたが、謎が紐解かれていくとともにスピードアップ。

    人間の変貌の様子には寒気を覚えた。

  • 線虫に関する薀蓄や専門用語の羅列には辟易したけど、ぞわぞわしながら読了。寄生虫とか感染系は本当に恐ろしい。脳を寄生虫に乗っ取られた人たちがじわじわと狂っていく様子が怖かった。とりあえず虫が苦手な人は絶対読まないほうがいいと思います。わたしは虫うじゃうじゃは平気だったけど、感染後の人間の描写にはうっ…となってしまった。
    今まで読んだ貴志作品の女性キャラはどうも好きになれなかったのですが、早苗は嫌いじゃなかったです。依田と関係するの早すぎとは思いましたが。
    実は線虫がどこかに流れ出た可能性があるかもしれない…とか、すでに早苗は高梨から感染していてそれがラストで発覚する、みたいな展開を想像してたのですが、予想外に読後感はよかったです。
    色々と強烈なシーンがたくさんありましたが、読み終わってみて一番印象に残ったのがエロゲ青年のエロ画像のモザイクのはずし方がやたらと仔細に描写されてたことでした(笑)

  • アマゾンの奥地にいた猿を食べたことで感染した線虫のバイオハザードホラー。薬害エイズの話も関連しており『死を待つ』ホスピスでの医療技術者の立ち位置の難しさも書かれているのが印象的だった。
    ブラジル脳線虫は脳の中に侵入し、A10神経系(快楽神経)を中心にして人間を操作する。内耳の近くを爬行するために幻聴をきたし、空が題名の天使の囀りと形容される。
    遺伝子を操作して最終宿主先の脳を肥大拡張させ、手足を退縮される。次の宿主に感染するために大量の突起を生成する描写がかなりグロテスク。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学卒。96年『十三番目の人格-ISOLA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2023年 『梅雨物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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