この闇と光

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 375
感想 : 67
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048731379

感想・レビュー・書評

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  • 「この小説の結末は、決して誰にも話さないでください。」
    と背表紙に大きく書いてありますので、内容に関しては触れません。
    ただ、なんだか、すごい物語でした…ʕ•ᴥ•ʔ

    関係ない話になりますが、闇の中に居ると光に憧れます、いつかは光を強く欲します。
    光を得ると、見えるもの全てが美しく、色彩に彩られた世界に感動するでしょう。
    色彩豊かな世界に慣れてしまったら、出来の良し悪しを知り、汚いところを次々と見つけてしまうでしょう。
    楽しめていたことが少なくなって、有り難味を忘れ、感謝出来ない人間に… なってはいけない。
    闇も光も両方とも、裏も表も両方とも好きになれたら、幸せな人ばかりになるのかしら(*´꒳`*)

    こちらを紹介してくださった、なおなおさん♪
    ありがとうございました♪

    • なおなおさん
      あゆみりんさん、読まれたのですね。
      面白かったでしょ。
      あゆみりんさんの闇と光の話、とても良かったので心に留めておきます( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
      あゆみりんさん、読まれたのですね。
      面白かったでしょ。
      あゆみりんさんの闇と光の話、とても良かったので心に留めておきます( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
      2023/02/28
    • あゆみりんさん
      なおなおさん、こんばんは♪
      面白かったですよ、あそこまでは予想出来ませんでしたっ_:(´ཀ`」 ∠):
      後半で考えさせられちゃいましたね、人...
      なおなおさん、こんばんは♪
      面白かったですよ、あそこまでは予想出来ませんでしたっ_:(´ཀ`」 ∠):
      後半で考えさせられちゃいましたね、人間関係について。
      人と繋がると楽しいし世界は広がるけど、疲れたり嫌なことも増えてしまって、そういうの上手な人になりたいです。
      2023/02/28
    • なおなおさん
      あゆみりんさん、お返事をありがとうございます。
      絶対にネタバレしてはいけない所を除いてもう忘れかけているのですが、最後そこで終わらず、続きが...
      あゆみりんさん、お返事をありがとうございます。
      絶対にネタバレしてはいけない所を除いてもう忘れかけているのですが、最後そこで終わらず、続きがあって良かったなと思いました。
      薄い感想ですみません( ꒦ິД꒦ິ)੭ु⁾⁾
      2023/02/28
  • うひゃ〜そうか〜そうきたか〜

    うーん
    これはね、はっきり言ってすんばらしいです
    この表現力と仕掛け、すんばらしいです

    でもだめなんですよね、この設定
    一言で言うと「生理的に無理」ってやつです
    好きな女の子に言われてショックな言葉ランキング1位の「生理的に無理」ってやつです

    極悪非道
    モルモット
    被害者

    作品を読みながら浮かぶワードです

    わかります人間の感情は理論や建前や善悪とは離れたところで揺り動くものだってのは
    でもダメなんです
    こういうのひっかかりまくって物語の中に入っていけないんす

  • 序盤、中盤の耽美な世界観と終盤のギャップにゾクゾクしました。結局これは創作なのか現実なのか。
    叙述トリックというざっくりした前情報のみで読み進めたおかげで、存分に堪能できました。文章や構成がしっかりしているので文学作品としてもオススメです。読み応えあります。

  • お噂はかねがねだったのですが、やっと手に取れました。
    服部先生作品は初めて読みましたが、わりとオチをぼかして書かれるタイプなんだな…。
    意外とトリックとかは予想がつきやすいんですけども、さくさく読めるしミステリ初心者にもオススメできるかもですね。

  • とにかく
    すごい!

    童話からはじまります!

    久しぶりに面白いと思った本です!

    YouTube「ほんタメ」
    たくみさんが教えてくれました!

    イヤミス!なのか
    どんでん返し!なのか!



  • 社会からの世界が遮断されたとき誰もがこの主人公と同じ道を歩むのではと思わされた。

    美しさだけを視覚以外の全てから感受していく。
    父からの愛も毎日数えきれぬほどもらっていた。
    そんな幼少期を過ごしていくレイア。
    その先の未来に光はあるのか。
    わたしにはわからなかった。

  • 103:読んでいてすごく不安になる本。ミステリ、というと違うけど、読者の立ち位置というか先入観がどんどん否定され、どこへ行くんだろうという手探り感に翻弄される。盲目の主人公とともに心細さに揺られる、というか。
    「父王と姫」というキーワードから異世界もの? ファンタジー? と思わせてテレビや車の単語でそれを否定し、読んでいくうちにレイアが「姫」であることも疑わしく思えてくる。舞台が現代日本であるらしいことや、父とレイア、ダフネの関係がひどく危うい、もっというなら犯罪の匂いがぷんぷんする……というところで1章が終わり、後続の章は謎解きのようでいてさらなる謎を投げかけてくるようでもある。
    私には結局、おとうさまが何を想ってレイアとの閉鎖王国を築き上げたのかは理解できなかったけど、理解できるのも何となく恐ろしい気がする。皆川博子さんに似た雰囲気。

  • 物語の構成が面白く、前半はどこか外国の古い話かと思いきや、後半展開がガラリと変わる。
    盲目の主人公が光を取り戻すが、取り戻した世界の方が醜く闇の世界のよう。
    何事にも光があり、しかしそれは闇にもなり得る、人もまたしかりでその対比を色々考えさせられる。
    動機も含め、終わり方はフワッとした感じで釈然としなかったが、全体的に表現の美しい文章だった。

  • 全260P程の長くない話ですが、その前半146P程かけてこの世界に引き込み、馴染ませ、染められた所で突如その世界観が全て奪われます。結局真実はどれなのか、不思議な世界を壊さず不思議な世界のままで閉じた感じで、すっきりしない感じがしました。前半の児童文学の様な読みやすさと、面白いという評価が最後まで読ませてくれましたが、それがなければ途中で読むのをやめていたと思います。

  • タイトルと文庫版表紙が気にいったのですが、図書館にあったのでハードカバー版を読みました。
    というかヤングアダルトコーナーにありました。
    目が見えないって本当に不便なんだなぁとしみじみ。
    特に絵が見えないのと、本が自由に読めないのはつらい。
    色々見事に引っかかりました。

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著者プロフィール

1948年生まれ。版画家。日仏現代美術展でビブリオティック・デ・ザール賞受賞。『時のアラベスク』で横溝正史賞を受賞しデビュー。著書に『この闇と光』、『一八八八 切り裂きジャック』(角川文庫)など。

「2019年 『最後の楽園 服部まゆみ全短編集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

服部まゆみの作品

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