ダリの繭

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著者 : 有栖川有栖
  • 角川書店 (1999年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048731874

ダリの繭の感想・レビュー・書評

  • 面白かったー♪
    こんなにぐっちゃぐちゃな事件現場も珍しいのではないかと思う混乱ぶり。
    訳が分からなくて楽しいというよく分からない状況だった。(私だけかな?)
    それでも最後にはなるほどそういうことだったのかと納得出来たし満足。
    さすが火村先生。

    火村先生とアリスさんのやりとりも面白くて、読みながら何度も声を出して笑ってしまった。
    危ない危ない…。

    この小説の中で重要な要素になっているダリについては、絵を見たことがある程度で全く知識がなく、引用されるエピソードにいちいちドン引きしてしまった。
    情熱的な天才?
    ガラとのエピソードから思い込みが激しそうな人柄を想像してしまったけれど実際はどうだったんだろう?
    少し興味がある。

    それにしてもコントロール出来ない恋心(執着心)は怖い。
    幸せで美しいだけではないということなんですよね。

  • ダリの熱狂的な支持者である、宝石会社の社長が殺されて…。という設定のためか、ダリやシュールレアリズム系の作品に対する蘊蓄や、映画「アルタードステーツ」などで80年代に一時期脚光を浴びた”フロートカプセル”(当時はタンキングと言ってたような気がする)がメインのガジェットとなる。
    犯行そのものの意外性よりも、何故ひげがそられていたのか、何故遺体がタンクにはいっていたのか?等の細部が小さな謎として散りばめられ、それがしっかり回収されるラストは鮮やか。文章はいつもながらに滑らかで読み易いし、キャラも過不足なく描かれている。
    ・・・が、この作者の作品としては謎、というよりも話が小粒だし、無駄な描写が多く退屈な部分が多々ある。
    冗長な映画を見たような気分。もっと刈り込んで良かったのでは・

  • ラストはうわァそんなことがあるのかとなる作品

  • 火村先生2作目。

    あなたにとっての繭とは??
    やっぱり二人の会話は面白い!仲良すぎ!

  • ドラマ化したことを機に初・有栖川有栖。緻密な文章の構成で最後まで犯人の目星がつかず、ミステリー好きにとって中々良い作品だと思う。また、魅力的なキャラクター達(特に例の2人)がこの物語の面白さを際立たせており、シリーズ化しているようなので、これからもどんどん読んでいきたい。(あと個人的にオチが好き)

  • 火村+有栖川コンビもの。
    東野さんちの加賀恭一郎もの読んでて、
    こっちのシリーズを読みたくなった。
    かなり初期のものですが未読だったので。
    若いです ^^;;

    本格ものにシリーズものが多いのって、
    謎解き部分が技巧的になりがちなので、
    さて、わかった真相を探偵役がどう料理するか・・・って
    ところで「小説」させる必要があるからなのかもね・・・などと。

  • いわゆる本格ミステリーを書く作家さん。必要な情報はしっかりと読者に提示してくれていたのに、結局最後まで犯人がわからなかった。残念。

  • 名前はよく聞く有栖川有栖。古風なミステリーという印象だったけど、ずばり。所々、小説の深みに入っていくように本筋とは関係のない思考がなされるが、それは本作品において全く必要のない要素だ。単純に筆者が書きたいから書いただけの錯誤。純文学なら書きたいことを書けばよろしい。しかし、ミステリーに、それも古典的ミステリーに敬重するスタイルを貫くなら、まずもって作品の純度を上げることに専念するべし。BECKのアヴァロンに出ていた年寄りのバンドみたいな感じさ。二足の草鞋を履いたような作品だった。

  • 作家アリスシリーズ2作目。相変わらず読みやすいが、本格推理かというとちょっと疑問。次作に期待。

  • 概ね予想通りの真相だった。推理してではなく勘が当たっただけのことだが。登場人物がなかなか面白い人揃いで途中までは全く犯人がわからなかったが、話が進んでも好感度が上がらない人に目をつけてみた。

    推理小説というよりは、「謎」の要素がある一般小説といった印象。

    死体が着ていた服が、果たして本当にきれいなのかという疑問は残った。

  • 【図書館本】ようやく読了。やっぱり火村とアリスの会話がすごく好きだ。二人の関係が素敵すぎる。 にしても。ホントに色々ねじくれた事件だったなぁ。犯人は予測できなかったけど、事件の半分は直感が当たっててびっくりした。内容……というか、被害者のキャラを把握するのには“サルバドール・ダリ”なる者の知識がないと難しい気が……実際よくわからないまま読み進めて、よくわからないまま終わったからな。 ……でも会話が楽しかったから満足はしてる。

  • 何年かぶりに再読。これに出てくるアリスが高校生の頃に 起きた出来事。結構なトラウマになるんじゃないかと思いました。思春期に あんな出来事あったんじゃ立ち直れないかも。私にとっての繭はなんだろうかと考えさせられました。

  • +++
    幻想を愛し、奇行で知られたシュールレアリズムの巨人―サルバドール・ダリ。宝飾デザインも手掛けたこの天才に心酔してやまない宝石チェーン社長が、神戸の別邸で殺された。現代の繭とも言うべきフロートカプセルの中で発見されたその死体は、彼のトレードマークであったダリ髭がない。そして他にも多くの不可解な点が…。事件解決に立ち上がった推理作家・有栖川有栖と犯罪社会学者・火村英生が辿り着いた意外な真実とは?!都市を舞台に、そこに生きる様々な人間たちの思惑を巧みな筆致と見事な理論で解き明かした、有栖川ミステリの真髄。
    +++

    火村&アリスシリーズ二作目だそうである。すでにコンビの持ち味がいかんなく発揮されていて素晴らしい。物語自体も、設定と言い登場人物の相関図と言い、かなり特殊なのにもかかわらず、無理なく仕立てられていて惹きこまれる。永遠のコンビだと確信するシリーズである。

  •  やっぱこの人たち、初期の方が中学生的に仲がいい。

  • “あなたにとっての繭は、なんですか?”
    ダリに心酔する社長が殺される物語。
    難解なトリックでなく様々な人間関係が事件を複雑にする。
    火村先生が罪と罰について言及するところが印象的。

    有栖川有栖さんの作品は本格派ですが読みやすい。

  • あなたにとっての「繭」は何ですか?



    一つ、また一つと謎が湧き出てきて、どこに行き着くのか私にはさっぱり分からず…
    後半、解決に向かって一気に集束して行くので、読む手を止められませんでした。


    作中、火村先生が「罪と罰」についてアリスに語る場面があるんですが、その部分はすごく興味深かった。

  • 有栖川2作目。

    しょっぱな、
    火村せんせーの33回目のお誕生日が、
    有栖とふたりで上品なフランス料理
    →屋台ラーメン
    →有栖宅で飲み明かす、

    で、なんなのこのひとたち大丈夫なの?w
    思いました。

    その後も新婚ごっこしてみたり、仲が良すぎてちょいちょい吹きました。

    ミステリとしては、きっとオーソドックスで本格派。
    そういう推理小説は端正だけど、わりと退屈な気もします。
    キャラ読みでも間違ってないとおもう、自分の言い訳ですがw

  • 繭、シェルター、母親の胎内。
    自分の殻にこもりたい。


    彼の女神は聖母でもあった。
    純粋に慕うも度が過ぎれば嫉妬に変わるのか。






    新婚ごっこは笑うところ(笑)

  • 火村先生とアリス。
    そう本格という雰囲気ではないですし、事件もコンパクトな感じなのですが、割と好きな作品です。

  • 作家シリーズ2作目。
    読みやすかったです。私の割に早めの読了。

    なんだか盛りだくさんな感じでしたね。
    あっちも怪しいこっちも怪しい!みたいな。

    私は野上さんみたいな刑事さんはきらいだなーと思いながら読みました(笑)

    なんだか切ない感じでしたね。
    このシリーズ、全部読みたいな。と思いました。

  • 作家アリスシリーズ
    サルバドール・ダリ心酔者の宝石チェーン社長がフロートカプセルの中で殺された・・・
    今回は火村先生が夢を見るくらい容疑者が二転三転する。
    珍しい。読んでるこちらも迷いました。
    こう、いろいろと真相が想像できるような話でしたが、失敗。
    結末が予想と違った・・・きっと火村先生にばっさり切り捨てられるでしょう。

    二人の日常がかいま見れるのも長編ならではかと。
    やっぱりおもしろいと★+1、なんだかうろうろ迷った気がしたので-1

  • 本格派というよりは、むしろいい意味で軽い娯楽作品という感のある作品だ。強烈な殺人というわけではなく、動機とかもどろどろしていない。
    ある意味では、トリックが偶然的過ぎて興ざめするのだが、物語の楽しさである程度カバーできているように思う。

    数冊読んでみたけれど、この作者は軽快な文章とユーモアが詰まった本格派ミステリー作家という感じ。トリックのための物語にせず、物語の中にトリックを挿入している感じは好感が持てる。ただし、あっと驚くという感じ にまだ巡り合っていないのが残念だ。

  • 火村先生とアリスの仲良しっぷりに唖然とする。私はこれでダリを知った。時計の引っかかっている絵は知っていたけど、それとダリがちゃんと結びついた。なんというか、インパクトのある話。ラストが結構好きかな。誰しも繭を持っている。

  • 新婚ごっこに爆笑。

  • クールでカッコいい火村と頼りないアリスのコンビ。2人のやりとりを微笑ましく見ちゃいますね。
    ミステリー的には無理矢理感がなくもない?

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ダリの繭の作品紹介

幻想を愛し、奇行で知られたシュールレアリズムの巨人-サルバドール・ダリ。宝飾デザインも手掛けたこの天才に心酔してやまない宝石チェーン社長が、神戸の別邸で殺された。現代の繭とも言うべきフロートカプセルの中で発見されたその死体は、彼のトレードマークであったダリ髭がない。そして他にも多くの不可解な点が…。事件解決に立ち上がった推理作家・有栖川有栖と犯罪社会学者・火村英生が辿り着いた意外な真実とは?!都市を舞台に、そこに生きる様々な人間たちの思惑を巧みな筆致と見事な理論で解き明かした、有栖川ミステリの真髄。

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