なぎら・ツイスター

著者 :
  • KADOKAWA
3.59
  • (10)
  • (7)
  • (26)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 70
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048733045

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この方の作品はみんなこんな感じなのかな・・・

    将棋大好きな桜井さん。
    いつでも冷静な桜井さんですが、こと将棋のこととなるとそうでもない様子です。

    といってもこの本が将棋の本というわけではありません。

    ………

    人の気配を感じて振り向くと、口を半開きにした青白い顔のリカが立っていた。
    「駒の配置、覚えてるか?」
    桜井は訊いた。
    リカは自分がまき散らした催涙ガスに咳き込み、涙を流しながら首を振った。

    ………

  • 戸梶圭太の本を一冊人に薦めるなら、これか『牛乳アンタッチャブル』にします。
    スラップスティックで、激安人間が出てきて、しょうもない街があって、たくさん人が死にます。判りやすい戸梶圭太の特徴が全部入ってます。
    よくよく考えると陰惨な内容だと思うのですが、読後が妙に爽やかなのは完全にキャラクターの勝ち。

    ラストシーンにカタルシスを感じるかどうかで、戸梶小説への適正度が計れると思います。

  • 和製ガイリッチーを自ら名乗る戸梶圭太の痛快小説、架空の田舎町、なぎらで巻き起こるやくざの協奏曲、かなりの濃度で詰め込み過ぎてる気もするが、そのごちゃごちゃ感を感じさせないスピード感溢れる文体が素晴しい、バイオレンス、アクション、SF、ハードボイルドとこれ1冊でお腹いっぱいな傑作、ただ、モラルハザードなのは相変わらず。

  • 大事な金を持って舎弟が行方不明になった。桜井は舎弟と消えた金を探すため、群馬県のとある田舎町へ行くが、そこには東京じゃ信じられないくらいのド田舎だった。▼戸梶節炸裂の超お下劣お下品ドタバタコメディサスペンス。『溺れる魚』を読んだときは中途半端に感じましたが、ここまでくればご立派。一気に大笑いしながら読みきってしまいます。今年一番笑えた本でした。戸梶圭太の現時点での最高傑作&集大成。戸梶圭太がこれからな人にはぜひオススメです。笑ってください。

  • 戸梶入門には最適な一作。スピード感が素晴らしい。激安人間の描写が面白い

  • 地上げ用資金を持って消えた舎弟を
    探す都会ヤクザと田舎ヤクザ&田舎暴走族の対決。

  • あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!

  • こういうエンターテインメント小説を書かせたら今は戸梶圭太が一番じゃないか?やくざの抗争というかなり血なまぐさい描写も平気で何回も出てくるような状況をモチーフにしてるのにそれが別にグロいとか思わない。むしろスカッと読める。またアクションの場面やカーアクションの場面なんかは抜群の描写力と構成力でとてつもなく楽しい。しかもしっかり話の辻褄が合っているという。さすが。最後まで目が離せない面白さでした。

  • 片田舎のなぎらで起こった大事件はぐっちゃぐちゃのごっちゃごちゃ。本物の馬鹿(褒め言葉)は面白い。

  • 写真は著者の戸梶圭太さん

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1968年東京生まれ。学習院大学文学部卒。98年『闇の楽園』で第3回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。作家活動と並行して『Jの利用法』ほか自主製作映画4本を監督。イラスト、写真、クレイアートにも才能を発揮する。

「2013年 『劣化刑事』 で使われていた紹介文から引用しています。」

戸梶圭太の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×