夏の滴

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 103
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048733090

作品紹介・あらすじ

鬼畜でグロテスク、邪悪でインモラル。こんな世界を描いて、これほどみずみずしく切ない小説があっただろうか?真に待ち望まれていたニューウェーヴ・ホラー、ついに誕生!第8回日本ホラー小説大賞長編賞。

感想・レビュー・書評

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  • 仲が良い3人組の藤山真介と徳田芳照と河合みゆら。年齢は10歳。元は桃山ヨハネを含めた4人組だった。ヨハネ=ジョンがある時学校に来なくなり、家族で失踪したとの噂が。ジョンに会いに行くところからスタートする。
    ホラー。

  • 2023/10/18

  • 裝画/山田博之
    装丁/大野リサ

  • さわりを読むと、爽やかほっこり系かと思ってしまいますが…非常に不快かつエグいです。
    まず子供ならではの残酷さに落ち込み、普通であることを押し付ける大人に反感を覚え、後半はぶっ飛んだ世界へ引きずりこまれます。
    『鬼畜でグロテスク、邪悪でインモラル』
    日本ホラー小説大賞受賞作ですが、ホラー度は薄く、不気味さが勝っていました。

  • この爽やかさ溢れるタイトルはなんなんだろう。
    おもいっきり黒いお話でした。

    相対的に自分の日常が実際よりも明るく感じられるので、 メランコリックな物語は嫌いじゃない(そんなこといっちゃうと己の情緒不安定さが露呈してしまいますが……)。

    なのに素直に面白かったと言えないのは、文章の流れと世界観、メインキャラクターの性質など諸々に違和感を感じてしまうから。
    ぶれているというか無理があるというか……。

    ストーリーとしての気持ち悪さと違和感の波状効果で酔ってしまう。

    設定は面白い。でも色んなところが引っ掛かってのめり込ませてくれない。
    初めて山田悠介作品を読んだときの感じとほんの少し似ている……。

  • ネタとしては新しくはないんだけど、身体障碍者やらいじめ、発達障害ぽいのか近親相関等々、学校の暗部をこれでもかと持ってきて、しかもそれを何故かだ爽やかに描いているのが強烈すぎ。

  • 決して内容が悪いわけではないのです。
    だけれども、設定にあまりにも無理がありすぎ、
    かつある「経験者」を平気で逆なでする
    表現を出したのには怒りを覚えました。

    なぜならば、私はこの本の登場人物の
    一人とまさに同じ経験をしたから。
    まさにサンドバックでしたから。

    きっと、これらのことは
    技術が暴走したとき
    きっと起こるかもしれません。
    人は強欲なもの
    その「リミッター」が外れたとき…

    悪くはありません。
    だけれども、
    「ふざけるな」
    以上。

  • なんかすごいストーリー。

  • 少年達の爽やかな冒険物語である冒頭と、ドロドロのラストとのギャップが凄い。

    話としてはなかなか面白いけど、親子の近親相姦や、中絶関係の話は苦手だ…。
    なので、予定より☆一つ減。

    それ以外のグロは全然平気なのに、残念。

  • 日本ホラー小説大賞長編賞(2001/8回)

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