ブレイブ・ストーリー(上)

著者 :
  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (630ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048734431

作品紹介・あらすじ

僕は運命を変えてみせる-。東京下町の大きな団地に住み、新設校に通う小学5年生の亘は、幽霊が出ると噂される建設途中のビルの扉から、剣と魔法と物語の神が君臨する広大な異世界-"幻界"へと旅立った!時代の暗雲を吹き飛ばし、真の勇気を呼び覚ます渾身の大長編。

感想・レビュー・書評

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  • 両親の突然の離婚で、それまでの幸せな家庭を崩されてしまった亘。落胆する彼の前に現われたのは、現世と幻界(ヴィジョン)をつなぐ、光に包まれた扉だった…。

    内容が子ども向けのRPGゲームのようになっていて、読みやすいけどスリルはあまりない。
    子ども向け宮部作品と呼んだ方がふさわしいかも、と思った。

  • どきどきさせてくれる、容赦のない、けれど外連味の少ない冒険ものを。
    そう思っていたところに、Twitterにてフォローしている方のひと言があって再読にたどり着いた。
    大学のときにいちど読んではいたのだ。けれど当時の頭では「わくわく」以上の感情は抱けなかった。読み通しはしたが、のち、べつのとある児童文学に似すぎていると思い込んでからは遠ざけてさえいた。
    けれど、「似ている」かどうかはとくに問題にならない、その主人公、登場するものたちの「物語」を感じさせてくれるかどうかのほうがだいじだ、といまなら思う。
    上巻はじめでは主人公に理不尽が降り掛かる。だがそこに「不思議」「謎」を滑り込ませて息を吐かせているところが、無粋ながら、ものを書く視点から見ると巧み。
    少しなり切れていない部分もあるけれど、子どもの「信じてもらえない」悲しみ、「得意になりたい」思い、「話せない」ひるみなどにはとても覚えがあってグサグサきた。
    やさしさとは、「そのひとの」勇気とは。問いかけてくる話。

  • アニメを見て小説を読んでみようと思いました。
    小説の方がワタルの現実はもっとシビア。お父さん、お母さん、田中理香子と、ドロドロとした人間関係に、子供のワタルは理解はしていてもどこかフワフワ。
    現実を変えたいと幻界に飛び込んでいくも、まだどこか自分のリアルを受け止めきれない感じがありました。旅を続け幻界の政治的、宗教的な問題を見聞きしていくうちに、徐々に考え方が大人になっていくワタル。
    私もこの本と一緒に少しずつ成長しているような気になることができました。
    良いところで上巻が終わってしまったので、下巻がとても気になります。

  • 本当はソロモンの偽証が読みたかったのだけど、揃ってなかったので隣にあったこれを。
    最初の描写がとても丁寧に書いてあって、わかりやすく話に入っていけました。ちょうどお休みだったこともあり、いっき読み!下巻も続けて読みます。

  • 上中下巻あり

  • 読んだきっかけは宮部みゆきの作品を何か読んでみようかと思って手にとった。
    昔映画化されてたけど、映画は見てない。
    上下巻あわせて1200ページ超えてて、読みきれるか心配もあったけど、無事読了。

    テーマはいろいろと盛り込まれていて、印象的だったのが欲について書いていたところ。
    他にも立場・宗教・主義が違えば、正論も衝突しているところなども丁寧に書かれていた。

  • ちょっと気弱な男の子・ワタルが、自分と家族の運命を変えるため異界(幻界)へと冒険の旅に出るお話の前編。
    映画版を先に観ていたので、そのイメージで読んでいったのですが、随分印象が変わりました。ワタルが幻界へ行くに至るまでの、現実世界でワタルに降りかかる災難のリアルで重いこと重いこと。また幻界での冒険の中にも、現実世界と似た人種や宗教の問題が見え隠れします。
    映画版では色鮮やかな子どもでも楽しめる正統派ファンタジー、という印象でしたが、こちらはちょっと辛口な大人のファンタジーといった感じがしました。

  • 冗長。
    その一言に尽きる。

  • ああそっかこういう最後かって思いましたね

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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