- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048734486
作品紹介・あらすじ
不遇な日々を過ごす管仲に一筋の光明が射した。斉国の公子小白の傅となった鮑叔の推挙により、管仲は公子糾の家宰となる。ふたりはともに力を合わせて斉国を盛り立てていこうとするが、時は争いの絶えない春秋の世、朋友である管仲と鮑叔も、いつしか戦渦に巻き込まれていく…。壮絶な人生のなかで、管仲は一本の矢を放つ。それは、彼と中華の運命を一変する、新しい時代への嚆矢であった。
感想・レビュー・書評
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2019/1/6
史実をベースにしているノンフィクションのようなフィクション。史料が欠落しているところを作者の想像力が埋める。残ページが減っていくのが寂しく思えた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ここまで淡々と進んできた物語だが、下巻に入ってからは雪玉のようにあっちに転がりこっちに転がりながらクライマックスを迎える。特に、ライバルかつ親友の鮑叔や敵国宰相との知恵比べのくだりは実に痛快。
著者は『春秋左伝』などを下敷きにして肉付けしたらしいが、これが紀元前の話(♪殷周秦漢…の周と秦の間)なんだから恐れ入る。 -
上巻の方が面白かった。
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辛苦を味わう管仲が中心の巻。知性が群を抜いている管仲の政治には舌を巻くが、運のない彼を助けた友の友情の厚さにも感動。
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公孫無知の横死から桓公の即位辺りまでは面白かったけれど桓公が管仲を召抱えて以降は事跡を追うような感じで淡々とし過ぎ、ややつまらなく感じた。
管仲も偉才だろうけれど彼を認め、彼を押した鮑叔も凄いと思う。 -
斉の桓公が立った後、もう少し鮑叔ネタをちりばめてくれればもっと評価が高い作品になったのに残念。
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2008/7 再読