神は沈黙せず

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 416
感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (507ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048734790

感想・レビュー・書評

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  • お兄さんのショックっぷりが理解できなかった。読み込みが足りないのかな

  • VR仮説が正しかったという話、超常現象の話が長く実話か作者の創造か区別つかないが、不思議と読めてしまう。
    神は存在するが信仰に価しない。
    遺伝的アルゴリズムによって知能のあるプログラムができる。神は自身の知能と同レベルのAIを作ろうと地球を使ってシミュレーションしていた。人間は遺伝子やミームに過ぎない、サールの悪魔だった。全ては作り物だった。
    神は人間を理解しないし気にもかけない、神を理解することも不可抗力。

  • 南京大虐殺に触れている部分は勉強不足で良く分からなかったが、右寄りの人を論破していく体をとる
    うーん、自分の知っていることと違うが判断できない

  • 神は本当にいるのか?と考えさせられる物語。
    確かに、宇宙の始まりなどは、「神」のような人知を超えた存在を仮定しないと成り立たない、と聞いたことがある。
    この世界が誰かのシミュレーションだとしたら・・・?映画「マトリックス」のワンシーンを思い出した。


    架空世界なのはわかるのですが、通貨単位とかスマホ?とか、現実世界と変えられてしまうと感覚が掴み辛かったです・・・本の最後の脚注にでも、用語辞典を入れてくれるとよかったのですが。

  • SFを得意技とする山本さんの著書、「神は沈黙せず」です。

    私的な感想としては、「残念」です。
    ストーリーの中で、ストーリー上の理論を検証するために、莫大なページが使われていて、飽きます。何とか諦めずに読み終わった。

     近未来を舞台にしたSFではありますが、宗教観に大きく触れており、ちょっと息苦しい感じを受けました。
     その点では、ストーリー中の「自分が信じたいものを、真実として受け止める。」と同じですね。その点は、山本氏の思惑通りかもしれない・・・

     これを読んで、近い将来、現在いろいろな所で付いてくる買い物ポイントが統一され、新しい通貨になるのでは?と言うことを思ったりしました。

  • ふつうに面白かったけど、途中延々データの羅列みたいなんが続くのにはだれそうになった。
    テーマ自体は私の世代だったら(笑)新井素子であったよね・・・て感じがするんだけど。神にケンカを売ってやるわ!てヒロインが最後に息巻いて終わる話。なんだったっけ・・・
    「アイの物語」もそうだけど、この作者は真剣に世界を良い方向に持っていきたいんだなあ、戦争をなくしたいんだなあ、という情熱を感じてそういう「愚直」に感じる部分は好きです。
    あとこの作中でも散々言われてるけど、やっぱり今の時代の日韓感情はどうなってるんだろうか・・・どうなって行くんだろうか・・・と不安に思ったりもするところなので、こういう本を読んで落ち着いて欲しいなーと思ったり。
    群集心理についてもいろいろ書かれてるけど、私もむかーしヒトラーの「我が闘争」読んで、作中で何度も「民衆はとにかくバカだから、難しい理論とか言ったところで分かりはしない。簡単で短いキャッチーなフレーズを連呼しさえすればいいのだ」って書かれてるのに結構びっくりしたんだけど(笑)えええ、ヒトラー、そんなことバラしちゃっていいのw
    こんなこと書かれてる本を当時のドイツ国民は読んで、どういう感想抱いたんだよwってとっても不思議だったんですけど、そんなもんなんすかねえ・・・

    そしてヒロインの正義感とかは超分かる。正義はなされて欲しい、と願ってしまう人間だ。あー、こういうのがデスノートとかにもつながるんだよな~

  • 山本弘は トンデモ本シリーズの作者? として評価しているが
    この小説はSFとしてはそれほど面白くはなかった。
    但し(本筋とはあまり関係ないかもしれないが)
    似非人工知能「無敵くん」には強い衝撃を受けた。
    人間の知性がある程度そんなものであれば、
    SWでのシミュレーション可能性も想像がつく。つまりは
    そのレベルで機械の「知性」は人間(のうちのくだらない連中)を
    とうに上回っている、と言えるのかもしれない。

  • UFO等の超常現象の紹介が数ページ続くところで挫折しそうになったが、なんとか読み切った!この厚さでなんと二段組。(ページ数という意味での)大作を読み切ったという達成感がある。
    神に対する、ある解釈を物語仕立てで書いた本。日本円が価値をなくすところでは本当に怖くなった。今の状態が将来も続くとは限らないんだよね。月の表面が顔に見えるという非現実が出てこなれば、本書に書かれている未来を信じてしまいそうだ。
    「より良い方法があるならば、旧習は捨てろ」というメッセージは「詩羽のいる街」にも伝わるところ。最終的なメッセージは自らの信じるところによって行え、なのかな。

  • 大作である。宗教に関する記述が多いが、歴史であったり、超常現象であったりと古今東西を問わずよくこれだけ調べたなあと感心させられる。ただ本当らしく書かれたトピックのどこまでが本当で、どこからがSFなのか。調べたように書きながら、全て創作でも構わないと言う怖さは読んでいる途中で何回か感じた。作中作の予言書のような小説ほど当たらなかったが、2012年目前で読むといくつかこの小説の世界が現実になっているのが面白かった。もし本当に月に顔が現れたら面白かったでは済まないだろうけど。

  • と学会会長だったか、山本弘さんの作品。
    遺伝的アルゴリズムにハマるきっかけを作ってくれた本。
    作中作のゲームがやりたくて仕方がない

著者プロフィール

元神戸大学教授

「2023年 『民事訴訟法〔第4版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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