失はれる物語

著者 : 乙一

• KADOKAWA (2003年12月1日発売)

感想・レビュー・書評

[ありが亭めんべいさんの感想 · 2018年5月28日]

前哨戦無しにいきなりﾜﾝﾂｰのｶｳﾝﾀｰを食らって暫くｼﾞｬﾌﾞがきたけど終わりにｱｯﾊﾟｰｶｯﾄで締められたような読後感。私には乙一さんの作品は2冊目ですけどやっぱり強烈ですね♪ ６編の短編集のいずれもが個性的でした。装丁自体も凝っていて らしい作りになっています。いやあ面白かった。

[ほしさんの感想 · 2011年12月20日]

借り物。6つの短編のうち、4作品は再読。あのころ汲めなかった意味を、見出だせたような気がする。自分の爪先以外のものを見て歩くことはめったにない主人公たち、絶望的なこの世の微かな光、人間は変わることができること。主張したいことはないとあとがきにはあるけど、心に残る言葉、たくさんあります。

[KOROPPYさんの感想 · 2004年9月20日]

社会に溶け込めないジレンマ、言葉を使わない優しさが上手く描かれた作品集です。

[tettoさんの感想 · 2024年4月21日]

過去既読

[とよどるさんの感想 · 2024年4月4日]

「calling you」や「傷」、「幸せの子猫のかたち」が特に好き。不器用で交流が苦手な主人公らが人と関わることで変わっていく姿にうるっとする。感動した。切ないけれど、乙一さんの他の作品と比べると、まだ救いのある方だと思う。
「失はれる物語」は怖くてなんだか苦手。五感を失い、自殺もできない状況なんて計り知れない絶望だと思う。感動というよりもホラー作品だなあと感じた。
乙一さんってどんな人なんだろうとふとおもった。

[kanpeimaruさんの感想 · 2024年1月2日]

2024/01/02

[bookrokuidさんの感想 · 2021年9月27日]

全体的にヤングアダルト？向けだと思うけどなんか好き。設定がいいよねぇ。
なんていうのかねぇ…このうっすらホラーなでもメルヘンな中二病的なメンヘラ的な…←ほめてる
中学生前後にめっちゃ受けるよね！
本を読むのが苦手な学生さんでも読めると思う。
山田悠介読むならこっち読んで欲しい。←disではない

[竈門炭治郎さんの感想 · 2021年9月15日]

収録されている作品に良し悪しはあるが、
「Calling You」と「手を握る泥棒の物語」のに作品は、個人的にかなり好きな部類の物語。
これは個人的にタイムリープだの時間軸のズレだのSFチックな作品が好きなことに起因する。
「手を握る泥棒の物語」は、後書きでも書かれていたように終わり方が非常に美しい。
乙一作品は初めてだが、今後も読みたいと思わされる作品だった。

[さやかさんの感想 · 2021年8月21日]

怖いと思って構えて読むとそこまででもない、それでも何かぴったりとした言葉が見つからないものが残る短編集でした。交通事故が多いという、作家さんのあとがきに笑いました。

[そねこさんの感想 · 2021年5月9日]

知り合いにオススメされてから、後日図書館で目につき借りてきた。乙一作品は今までに二つしか読んだことがなかったので、これで三つめ。最初この本一冊が『失はれる物語』だと思っていたのだが、目次を見て短編集だと知った。個人的には、『しあわせは子猫のかたち』が一番かわいくて、なんだか切なくて好きだった。

著者プロフィール

1996年、『夏と花火と私の死体』で第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞しデビュー。2002年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞を受賞。他著に『失はれる物語』など。

「2022年 『さよならに反する現象』 で使われていた紹介文から引用しています。」