ゆめつげ

著者 :
  • KADOKAWA
3.42
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本棚登録 : 938
感想 : 140
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048735599

感想・レビュー・書評

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  • 2010.5
    若だんなと違い、幕末の江戸が舞台。もうすぐ明治になる頃。中にはちゃんとした人もいっぱいいたのだろうけれど、武士の考えることはどうも身勝手。

  • うーん。。畠中作品で、はじめて、イマイチ感でした。些事の解決に呼ばれたはずが、実は大いなる野望の交錯に絡めとられていて、人がひとりまた一人と死んで。。と、枠組みはなんだかあちこちで聞く大作の体だけども、どうもねえ。いちばんには主人公弓月が、なんというかヒーロー素質がなさすぎる。かたや彰彦にそれを見つけようにも、彼の野望はひじょーに宗教観の薄い日本人には理解しにくいところがあり。浪士たちも、幕末の武士と聞くだけでそそられる私としても、なんか、町方のカネモチをとりこんで軍資金にしようという考えがもう武士道じゃないもの。夢で過去や未来を見るという設定はすきだけど、たび血を吐かれちゃあねえ。わくわくして読めないし。なんだろうなあ。お栄やお福という女性キャラにも共感できるとこもなく。うーん。しゃばけシリーズを先に読んでる人は、ここはもうスルーでいいかも、、な1冊、です。すいません。

  • 夢で未来をみる「ゆめつげ」の能力がある禰宜、弓月とその弟が、
    神社の雨漏りを直すお金欲しさに、行方不明の子供探しの依頼を受けるところから話は始まります。

    基本、舞台は神社の中ばかりなのだけれど、
    テンポよくお話は進んで行きます。

    どんどんリアルになっていくゆめつげも、緊迫感があっていい。

  • 幕末の江戸、上野のとある神社のお話。
    親子で、小さくて、ボロい神社をお守りしている、禰宜さんが主人公。
    彼は、夢占い(というより、予知夢に近いのかも)が出来るんですが、なんせ、未来は揺らぐものというか、
    解釈が難しいというか、あまり役に立ってません。
    そんな力が有ったばかりに、事件に巻き込まれていく…そんなお話です。

    あの時代の動乱の中、色々な立場で、色々な人が、色々な事を考えてたんだろうなぁ、とちょっと思いました。

    なんにしても、ちょっとボヤボヤした主人公が可愛いです…
    そんな力が有って、苦労してるようですが、人が良いというか、その力をどうこうしようというのではなく、
    そういうものだと、手足が有る如く、普通に有るものだと受け入れている主人公に好感が持てました。

  • 1/24/10図書館

  • 畠中さんの時代物代表作と言えば「しゃばけ」シリーズだけれど、これもなかなかに似たテイストかな? 主人公の神官兄弟は、不思議な「夢告」の能力を持つ兄としっかり者の弟という組み合わせ。このへん病弱若だんなと妖、てな構図を思い浮かべてしまうぞ。そしてなんとなく頼りなさそうに見える兄が頑張る頑張る。読んでいて爽快。
    ミステリというよりはサスペンス、かな。「夢告」に違う結果が出たわけや事件の起こったいきさつ部分はまあミステリだけれど、メインは後半のサスペンス。主人公たちがどうやって犯人の手中から逃げ出すか、という部分は本当にスリルたっぷり。ついでに物語全体に絡む時代背景というものも、なかなかに考えさせられたなあ。

  • 術後、コアな夢ばかり見るのは単なる偶然か。
    起きた時ホッとしすぎる。

  • 江戸は上野の端にある小さな神社の神官兄弟、弓月と信行。のんびり屋の兄としっかり者の弟という、世間ではよくある組み合わせの兄弟だが、兄・弓月には「夢告」の能力があった。ただ、弓月の「夢告」は、いなくなった猫を探してほしいと頼まれれば、とっくに死んで骨になった猫を見つけるという具合で、まったく役に立たないしろもの。そんなある日、地震で迷子になった大店の一人息子の行方を占ってほしいとの依頼が舞い込んだ。屋根の修繕費にでもなればと、目先の礼金に目がくらみ、弟をお供にしぶしぶ出かけてしまったのが運のつき、事態は思いもよらぬ方向に転がりに転がって…。ちゃんと迷子の行方は知れるのか!?そして、果たして無事に帰れるのか!?大江戸・不思議・騒動記。

  • 兄弟ものってところがなおよし。

  • 夢の中では見えざるものが見える……はず? 大江戸・不思議・騒動記!小さな神社の神官兄弟、弓月と信行。しっかり者の弟に叱られてばかりの弓月には「夢告」の能力があった。が、それは全く役に立たないしろもの。ある日、迷子捜しの依頼を礼金ほしさについ引き受けてしまうのだが……()なかなか、ハラハラドキドキの物語。次第に暴走し始める夢がとんでもないことに!?

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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