青に捧げる悪夢

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  • 角川書店 (2005年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048735933

青に捧げる悪夢の感想・レビュー・書評

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  • 幻想的な作風の話を集めたアンソロジー。かなり前に一度読んだ。その時も確か『恩田陸の"麦の海に沈む果実"を読もう』と思った記憶があります。

    ・水晶の夜、翡翠の朝/恩田陸
    萩尾望都の漫画みたいな雰囲気で、人は死なないけど、見立て傷害事件という本格推理っぽい内容になっている。
    ヨハンがイケメンすぎて、正体が明らかになった時点で堕ちた。本編の『麦の海に沈む果実』を今度こそ読みたい。

    ・みたびのサマータイム/若竹七海
    クール・キャンデーという話とつながっているらしい。青春ミステリーに分類されるのかな。切なくさわやかで好きな感じ。これも本編を読みたい。
    特にラスト、渚と剣野の再会シーンがグッと来る。

    ・水仙の季節/近藤史恵
    皮膚炎をステロイドで半日で治すトリックに無理があるようなないような気もするけど、双子の幻想的なビジュアルが脳裏に浮かんで良い。
    まあ同情できる動機があるとはいえ、最後はおとがめなしなのか…w

    ・攫われて/小林泰三
    トリックはSAW。
    てっきりうまくいって誘拐犯の元から逃げおおせる話だと思ったら、最後の最後でやられた。
    途中の拷問シーンが良い(というと語弊がありそうですがw)

    ・階段/乙一
    「閉じ込められて理不尽な目に合う弱者」はもう乙一の十八番だと思う。
    ラスト、母が父を殺し、首を吊るという一連のシーンは読みごたえがあった。ふすまに開いた穴からちらちら見えるその光景が目に浮かぶよう。

    ・ふたり遊び/篠田真由美
    中世ヨーロッパの話だと思っていたら急に現実に引き戻されて、でも再び幻想に包まれる。どこまでが幻なのだろうか。
    弟がサイコパス過ぎて怖い……。

    ・還ってきた少女/新津きよみ
    自分とそっくりな謎の少女を見かけるが、実は双子だったというなんでもない話なんだけど、語り手を変えて時系列を曖昧にしているのが見事。
    中学生の猪突猛進さは怖い。

    ・闇の羽音/岡本賢一
    人体に幼虫を寄生させる異世界の大蜂。
    こういうの好きかも。
    体内で蠢く虫の描写にウズウズする。

    ・ラベンダー・サマー/瀬川ことび
    話中にも出てきたけど、牡丹灯篭。
    ただ終わり方がみんなにとっていい方向だったので、後味悪そうな中急に開けて爽やかになるという不思議な感じの読後感。

    ・天狗と宿題、幼なじみ/はやみねかおる
    はやみねさんの書く男女二人組はどれも見ていてキュンとするので大好き。この話の二人もそう。
    安楽椅子探偵の亜種かな。
    入道雲がもくもくと浮かんだ夏の青い空が目に浮かぶ。爽やか!

  • 一つ前に読んだ「本屋さんのアンソロジー」に比べ、こちらは半分以上読んだことのない作家さんで、どんな作家さんに出会えるのか楽しみにしていた。
    最初の3作は普通にミステリーとして読めたが、その後数作はミステリー通り越してホラー!特に小林さん、乙一さん、篠田さん、岡本さん辺りは背筋がぞっとするというか、エグい、正直気持ち悪い…でも、読みたくなくなる気持ち悪さではなく、結末がどうなるのか気になる感じで、心の中で「ひえ~~(>_<)」と思いながらも読んでしまう。ホラーとして魅力的な作品だった。
    タイトル通り悪夢。こんな悪夢みたらトラウマ。

  • 初出が「角川スニーカー文庫」ということで、主人公も十代であれば、内容も十代向け…かな。執筆陣は豪華だけど、内容的に物足りなさを感じる。
    以下、収録作の中で気に入ったもの。

    「水晶の夜、翡翠の朝」恩田陸
    さすが恩田さん。独特の世界観が広がっている。孤島にある全寮制の学園。様々な年齢、人種の子がいる。そこで起こる歌になぞらえた連続事故。故意に仕掛けられた罠。犯人は?…ちょっと真相は漫画みたいだけど(笑、読んでる時は楽しかった。
    「みたびのサマータイム」若竹七海
    『クール・キャンデー』の後日譚ということで一番読みたかった作品。あれから3年後? 義兄はどこへ? なんとなくしか匂わせず、この話だけ読めば切ないロマンスなんだけど、『クール~』を読んでると…「あいかわらずこの兄妹は…」と思う。怖いんだけど。
    「攫われて」小林泰三
    グロイ。この作品集で一番痛々しい描写が続く。そしてラストでひっくり返される。小学生女子があまりに大人すぎて驚いたが。
    「階段」乙一
    この人はあいかわらず子供が恐怖する姿を描くのがうまい。横暴な父親に逆らえない母親、機嫌の変動を恐れる幼い姉妹。ただの「階段」がこんなに怖く書かれる話もそうそうない。

    この作品集読む前に勢いで赤の方も「読みたい」リストに入れちゃったけど、同じように十代向けだとするとちっとツライかな。

  • 20160808

  • 以前読んだ若竹七海『クール・キャンディー』の主人公、渚のその後の話が載っている、ということで。
    アンソロジーで、若竹七海、近藤史恵以外は読んだことない作家ばかり。(近藤史恵も、他のアンソロジーで短編を一篇のみ)
    あまり後味がよくない短編が多いので、アンソロジーでなければ読まなかったと思う。
    若竹七海「みたびのサマータイム」、苦い後日譚。
    乙一「階段」。こわい・・・。理不尽な父親が怖すぎ。
    新津きよみは、一度読んでみたかった。

  • 恐い、恐い、恐い!!!!!

  • その物語はせつなく、時に可笑いくて、またある時はおぞましい―。
    閉ざされた全寮制の学園で起きた悪意のゲームに、美しい双子姉妹の哀しい秘密。
    崖の上で出逢った青年と少女が解き明かす化け物屋敷の切ない過去や、大きな古いお城に一人で住む不思議な少女の正体。
    妹が家の階段を怖がる理由とは…。
    背筋がぞくりとするようなホラー・ミステリ作品の饗宴。気鋭の作家による傑作短編が一堂に会した贅沢なアンソロジー。
    (アマゾンより引用)

    ミステリーのアンソロジーです。

    何か…読んでるとすご~い怖い物語があったり、
    気持ち悪い物語があったり…

    何かこう…複雑な気持ちに(;・д・)

  • 2015年4月6日読了。複数の作家によるホラーアンソロジー。「悪夢」がテーマなのかと思ったらそうでもない、「悪夢的な話」、現実と夢の境界がぼやけるような短編を集めたもののよう。小林泰三や恩田陸ら好きな作家が多く名を連ねていたので手に取ってみた。こうしたアンソロジーで、「そこそこな短編の寄せ集め」という以上の魅力を持つ本って記憶にはないが、これもまあ、「悪くない」という感じ。乙一の短編が個人的なベストだが、「瀬川ことび」という人は知らなかったがなかなかセンス良く楽しめた。知らない・馴染みのない作家の作品に触れられるというのは、アンソロジーの大きな効用だな。

  • 恩田陸先生→やっぱりヨハンは腹黒くて怖いな~~~~麦海シリーズほんとだいすき……。
    若竹七海先生→青春×ミステリって感じで、怖かった…。無理心中こわいこわい……。
    近藤史恵先生→双子がお互いのために…っていう殺人事件。美少女は罪に問われないこれ鉄則。カメラマンも申しております。
    小林泰三先生→これ怖かったー…。オチも秀逸。世にも奇妙なっぽいと思ったら何本か書いてるんですね小林先生。
    乙一先生→怖かった…。虐待ダメ絶対……。あのお母さんのオチとか、乙一ワールド……。
    篠田真由美先生→病んでたな…怖かった。知的障害を持つ弟に取り殺すほど愛される姉…。でも嫌いじゃないわこういうの…。
    新津きよみ先生→塾女講師しっかりしろよと…。でもJC怖い…。
    岡本賢一先生→SFです。巨大女王蜂の恐怖。泣き叫ぶしかない。
    瀬川ことび先生→確実に怖いものを、主人公自身は怖いとは思わずにむしろ好感とか敬意を持って接してる…みたいなのが、面白いなあと思いました…。ゾンビにキッスされてその感触思い出してフフッてなるみたいな。
    はやみねかおる先生→幼馴染の男の子と女の子かわいいね!地縛霊は怖いけどな!!!

  • ホラーまじりのミステリーアンソロジー
    攫われてが一番すごかった
    エグかったけど結末に驚き

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