- Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048735933
感想・レビュー・書評
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一つ前に読んだ「本屋さんのアンソロジー」に比べ、こちらは半分以上読んだことのない作家さんで、どんな作家さんに出会えるのか楽しみにしていた。
最初の3作は普通にミステリーとして読めたが、その後数作はミステリー通り越してホラー!特に小林さん、乙一さん、篠田さん、岡本さん辺りは背筋がぞっとするというか、エグい、正直気持ち悪い…でも、読みたくなくなる気持ち悪さではなく、結末がどうなるのか気になる感じで、心の中で「ひえ~~(>_<)」と思いながらも読んでしまう。ホラーとして魅力的な作品だった。
タイトル通り悪夢。こんな悪夢みたらトラウマ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初出が「角川スニーカー文庫」ということで、主人公も十代であれば、内容も十代向け…かな。執筆陣は豪華だけど、内容的に物足りなさを感じる。
以下、収録作の中で気に入ったもの。
「水晶の夜、翡翠の朝」恩田陸
さすが恩田さん。独特の世界観が広がっている。孤島にある全寮制の学園。様々な年齢、人種の子がいる。そこで起こる歌になぞらえた連続事故。故意に仕掛けられた罠。犯人は?…ちょっと真相は漫画みたいだけど(笑、読んでる時は楽しかった。
「みたびのサマータイム」若竹七海
『クール・キャンデー』の後日譚ということで一番読みたかった作品。あれから3年後? 義兄はどこへ? なんとなくしか匂わせず、この話だけ読めば切ないロマンスなんだけど、『クール~』を読んでると…「あいかわらずこの兄妹は…」と思う。怖いんだけど。
「攫われて」小林泰三
グロイ。この作品集で一番痛々しい描写が続く。そしてラストでひっくり返される。小学生女子があまりに大人すぎて驚いたが。
「階段」乙一
この人はあいかわらず子供が恐怖する姿を描くのがうまい。横暴な父親に逆らえない母親、機嫌の変動を恐れる幼い姉妹。ただの「階段」がこんなに怖く書かれる話もそうそうない。
この作品集読む前に勢いで赤の方も「読みたい」リストに入れちゃったけど、同じように十代向けだとするとちっとツライかな。 -
恩田陸の理瀬シリーズが読みたくて手に取った。
でも、すでに読んでいたものだった(苦笑)
読んだことのない作家の作品を読めたのでヨシとそよう。初めて読んだ乙一さん。短編だから耐えられたかも。リアルでこちらも隠れてる気分。 -
基本、ホラー系のアンソロジー。
悪夢っぽのは、乙一と小林泰三と岡本賢一くらい?
YAっぽい。
乙一だけずば抜けて良かった。うまい。
普段なら読まないだろうけど、
若竹七海「みたびのサマータイム」
近藤史恵「水仙の季節」
あたりが綺麗だなと思った。
アンソロジーってこういう出会いがあるから面白い。
視野が広がる感じというのか。 -
10人の作家のミステリー短編が収録された本。個性的な作品がいくつかあり新鮮だった。グロテスクで読み終わった後までも読者に謎を残す「攫われて」 虐待をする父の怖さが映像で観るように迫ってくる「階段」、実際には存在しない巨大な蜂との戦いが映画「エイリアン」みたいで面白かった「闇の羽音」が印象に残った。
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カバー・表紙写真;Henry Horenstein/Getty Images
地図イラスト/藤城陽
装幀・アートディレクター/岡崎晃史
装幀・プロデューサー/栗本知樹 -
20160808
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以前読んだ若竹七海『クール・キャンディー』の主人公、渚のその後の話が載っている、ということで。
アンソロジーで、若竹七海、近藤史恵以外は読んだことない作家ばかり。(近藤史恵も、他のアンソロジーで短編を一篇のみ)
あまり後味がよくない短編が多いので、アンソロジーでなければ読まなかったと思う。
若竹七海「みたびのサマータイム」、苦い後日譚。
乙一「階段」。こわい・・・。理不尽な父親が怖すぎ。
新津きよみは、一度読んでみたかった。 -
恐い、恐い、恐い!!!!!