フライ、ダディ、フライ

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  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048736015

作品紹介・あらすじ

私の夢-。娘の幸せ。何よりも。私の命よりも。自分には殊更なことは望んではいない。定年退職後に釣りでもおぼえ、可愛い孫たちに囲まれながら安穏な余生を過ごせれば、それでいい。あとは、妻とのんびりイタリア旅行にでも行ければ。妻に、ローマを見せてやりたいのだ。私は妻と娘を愛している。可もなく不可もない人生の道程で、妻と娘の存在だけが私の誇りであり、守るべき宝なのだ。人事の家族調査欄に妻と娘のことを記す時の至福。その至福を乱し、汚す者は許さない。そう、私は家族を守るためなら生命の危険も厭わない四十七歳のサラリーマン、のはずだった。そう信じていた。あの日が訪れるまでは-。いまから私が話そうと思っているのは、私のひと夏の冒険譚だ。

感想・レビュー・書評

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  • 意外と覚えていないもので。
    おっさんががんばる姿、心が打たれます。
    彼らが楽しそうで恩着せがましくなくて、ほんと気持ちいい。
    ちょっと男の子が欲しくなってしまうな。

    わたしも日々の努力を続けよう。
    1日10分でも何かが変わるかも。

  • 「ザ・ゾンビーズ」構成員は舜臣、南方、アギー、ヒロシ、萱野、井上、山下の面子から構成されている。このグループが巻き起こす騒動はなんとも痛快である。それに一番面白いのは共感できる部分が多いからだ!

    それもそのはず、作者の金城君は僕の同級生で同じ学校に通っていた。それが舞台を自分の母校に設定しているので共感がえられて当然のようにも思える。「映画篇」以外の3作品はどれも「ゾンビーズ」が大活躍する。社会に対しての思いや偏見なども過ごした日々は違えど頷いてしまう!

    中でも「フライ、ダディ、フライ」は岡田准一と堤真一の名コンビで演じられている。このコンビは金城君が脚本を手掛けた「SP」でも好演を見せている。負けちゃいられないと思いつつも雲の上のような存在になってしまった金城君。ようやく読んでみましたが「最高!」です。

    ただ僕だからかもしれませんね~www

  • mixiで、お勧め本として掲載されていたため
    読んでみた一冊。

    内容に奥深さがあまり感じられないので
    期待した程ではなかった。

    ただ、娘を持つ身としては
    主人公を応援したくなる気持ちがあふれ
    明るい気分にさせてくれた一冊だった。

    文字よりも映像化した方が
    楽しめると思う。

  • とにかくスンシンがかっこよくて、強いのだ。。
    そして爽快な読み終わりの作品。。
    ゾンビーズ最高。

  • 10代の青春物としては、王道路線ではなく脇道を進むような内容。
    そこに何も藤生してないサラリーマンが若者と触れて冒険してく話。

    個人的には年取るたびにたまに読み返してます。
    体を鍛えておくのは大事だなと思い返します。いい本です。

  • 爽快、感動!
    映画を観ているみたいにシーンが頭の中で映像化されていくこのスピード感。

    と思っていたら、映画化されているようですね。映画も観たいなー

  • カラオケボックスで高校インターハイ出場のボクシング選手・石原から暴力を受けた娘・遥のために、トレーニングを積んで、石原と戦うストーリー。朴瞬臣にトレーナーになってもらって、1ヶ月全てを掛けて自分を鍛える。

    その過程だけじゃなくて、ところどころで瞬臣の在日韓国人としての悲しみとかも感じる。

    最終的には石原に勝つことができて、娘を迎えに行くラスト。

    途中でやめれないほどどんどん読み進んじゃって、ほんとに面白かった!
    これだけ何かに打ち込めるなんて羨ましい。

  • 落ちこぼれ達の集まり
    に落ちこぼれの私が共感
    …するはずが
    友達多いし、楽しげだし
    だんだん「この人たちとも違うなぁ…」
    という落ちこぼれ思考が読むのを遅くさせる。

  • ゾンビーズシリーズ

    47歳の冴えないサラリーマン鈴木。
    平穏な日々は、娘が暴行を受けたことで壊れてしまった。
    相手はボクシング高校インターハイチャンプ

    包丁を持って復讐に乗り込んだ先で知り合った
    男子高校生たちと共に
    自分の力で相手を倒すべく立ち上がる

    1ヶ月半でどれだけのことができるのか
    そこは突っ込まないでおいて(笑)
    文句なしに面白い

  • 47歳の冴えないサラリーマン鈴木一が、理不尽に暴力を振るわれた娘を助けるため、立ち上がる。特別登校組の落ちこぼれ高校生のグループの力をかりて、おじさんは自分を取り戻していく。サクサク読めて、爽快な中年おじさんのおとぎ話。

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著者プロフィール

1968年埼玉生まれ。慶應義塾大学法学部卒。1988年「レヴォリューションNo.3」で第66回小説現代」新人賞を受賞。2000年『GO』で第123回直木賞を受賞。

「2020年 『映画篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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