ニート

著者 :
  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (169ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048736435

感想・レビュー・書評

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  • 衝撃。
    最後の話は、私はダメでした。
    ぎゃー。

    怖いもの見たさで、最後まで読んじゃったけど(汗)

  • 絲山さんの作品は、愛はないけどなしくずしで関係する男女とか、ドライでたばこの似合う女がよく出てくるイメージあります
    「ニート」と「2+1」の他はストーリー上は繋がりがあるわけではないけれど、どれも共通するのは、出会いと別れ(もしくは別れの予感)とかそういうことかなと思いました
    甘くも苦くもない、どちらかというと無味乾燥な愛の話だ

  • やわらかく揺れ動く心は手を伸ばせばどちらにも辿り着くはずなのにあらかじめ決められた運命の流れに身をまかせる。そこに悔恨はなく現実を受け入れる時間を言葉にして整えていく。愚図っていても前を向いている意思は周囲から無様に見えても喜んでその一歩を踏みしめよう。その楽しさは独り占めでもいいじゃないか。同意は要らない。

  •  絲山秋子さんの描く男女の愛の幅広さを感じました。「ニート」、2005.10発行。「ニート」「ベル・エポック」「2+1」「へたれ」「愛なんかいらねー」の5話。第2話「ベル・エポック」は東武野田線「七里」駅周辺が舞台の物語、同じ区内の小さな町の話、親近感が湧きましたw。

  • 2015/07/24 読了 ラストの話のインパクトが強くて最初の話を忘れてしまう!(笑)
    鼻くそ男にしがみついてプチ貢ぎしていた自分の黒歴史を思い出した。はぁ。

  • (169P)

  • ヒモのようでヒモでないダメ男たちを養う女性を描いた小作品集。

    愛はすべてを救うだなんて嘘っぱちだ。男のプライドが、女の嫌悪感が、愛を不可能にするのだから。しかし、男の弱さと女の同情が、愛に似た何かを創りだす。この愛とも憎ともつかぬビミョーな関係に浮遊する男女関係が、すごく不思議だ。

  • キミはニートだった。
    かつて自分もニートだった私は、キミを追い越して作家として生活している。

    小さな子供、あるいは犬のようなキミに金を貸し家に住まわせた、あの時。
    [ニート]

    僕は疑うことを覚えてしまった。僕はへたれだ。
    [へたれ]って言葉がいいよね。

    なんか絡みにくい短編集。
    最後に[愛なんかいらねー]を持ってくるのはどうなの。もやもやした。

    もやもやしてて掴み所がいまいち絡みにくい感じなのを久々読んだ気がする。
    だがしかし、私の頭が悪いだけで、実は今もっとも注目を集める気鋭の作家、らしい)^o^(

  • 「へたれ」が好きです。しょうこさんみたいな影のある感じの女の人を魅力たっぷりに書いてくれるのが絲山さん。愛なんかいらねーは、どっかで観たことある……と思ったら、ああ、あいつか!っと気づいた笑

  • 標準的な作品。あいかわらず上手い。

著者プロフィール

1966年東京都生まれ。「イッツ・オンリー・トーク」で文學界新人賞を受賞しデビュー。「袋小路の男」で川端賞、『海の仙人』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、「沖で待つ」で芥川賞、『薄情』で谷崎賞を受賞。

「2023年 『ばかもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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