夜市

著者 :
  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048736510

感想・レビュー・書評

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  • やはり苦手なホラーだったが、酷い描写は少なく読みやすい作品ではあった。

  • 夜市。
    ありとあらゆるものが取引される世界。

  • 15/10/08
    2005年の日本ホラー大賞。
    どんだけ怖いんだろうと恐る恐る読みましたが、怖くない!痛くない!やさしいホラーでした。夜市絶賛されているわりにはそこまででもなかったというのが正直な感想。冒頭の “今宵は夜市が開かれる。” でサンドイッチされた文章好きだ。

  • 不思議な夜市の話。
    最初っから妖な感じをぶっこんできて話に引き込まれない…しかもささっと終わる。少し不気味な絵本のような。
    人攫い、夜市、72万、初老の弟、野球の才能。

  • 不思議な物語 幻のよう

  • 職場の先輩にお勧めしてもらった本だけど
    趣味が合わないみたい。笑


    【夜市】
    裕司に連れられ、いずみは夜市に参加する。
    それは異世界で開かれているなんでもそろう市場。
    若返る薬、何でも切れる刀、あらゆる生き物の首…
    明らかに人間が踏み込んではならないようなその場所で
    裕司が手に入れたいと願っていたものは
    過去に彼がそこで失った、大切なものだった。

    【風の古道】
    古道はすぐそばに、ひっそりと、ある。
    僕は親友を救うため、古道の旅人:レンとともに
    摩訶不思議な古道を通りながら雨の寺へと向かう。
    道中、これまでのレンの旅模様を聞きながら…。

    雰囲気もあるし、面白い設定なのですが、
    なにか物足りないです。
    主人公に魅力がないからかもしれない。
    いずみもぼくも没個性な上に
    大した理由もなく不可解な現実を受けれてしまって。
    つまんないなー。

    でも風の古道は、まさかそういう展開になるとは思わず、
    意外性にぐいぐい引き込まれました。
    こちらの方が断然好き。

    気味が悪い感じではなく、うすぐらい。
    非常に読みやすい本でした。

  • 読んだあとの余韻がすばらしい

  • 夜市というのは幼いころ一度は行ってみたことがあるものな気がするのでしょうが、実際は如何なのでしょうね。
    夜市で主人公となっていたのは、本当に巻き込まれただけの女の子。
    妖怪たちがモノを売る夜市は、何かを買わないと出る事はかなわない。
    巻き込んだ方の青年は幼い頃に弟と一緒に夜市に迷い込み、延々彷徨った結果、「野球の才能」を弟を人攫いに売る事で手に入れた。
    しかしその才能は誰よりも上手い、と言うものではなくて、上手になった、と言う程度のもの。
    元の世界に戻った時、弟のことを誰も覚えてはいなかった。
    夜市に再び訪れたのは自分が売って仕舞った弟を買い戻す目的だった。
    主人公を巻き込んだのは自分の目的を果たすためにどうしても必要なことだった。

    どうにも後味が悪く、これがホラーの醍醐味なのだろうな、と薄ぼんやり。
    再び夜市が開かれた時、主人公は向かうのでしょうかね。

  • 余裕。一気に読めるほど読みやすい、といえば聞こえはいい。
    物語の舞台はとても魅力的。

  • どこに出没するかわからない、なんでも売っている幻の夜の市を舞台にした物語。
    過去に弟を売って才能を手に入れてしまった兄が、弟を取り返そうとする
    が…。
    不思議な世界観が淡々と続く。なんだか、絵本や童話の世界で、
    単純のストーリーの奥に、秘められた恐ろしさがあるような。
    ただ夜市よりも、同じ本に収録されていた、日本の裏側の物の怪の道があるという話のほうが好みだったな。

著者プロフィール

1973年東京都生まれ。2005年、「夜市」で日本ホラー小説大賞を受賞してデビュー。直木賞候補となる。さらに『雷の季節の終わりに』『草祭』『金色の獣、彼方に向かう』(後に『異神千夜』に改題)は山本周五郎賞候補、『秋の牢獄』『金色機械』は吉川英治文学新人賞候補、『滅びの園』は山田風太郎賞候補となる。14年『金色機械』で日本推理作家協会賞を受賞。その他の作品に、『南の子供が夜いくところ』『月夜の島渡り』『スタープレイヤー』『ヘブンメイカー』『無貌の神』『白昼夢の森の少女』『真夜中のたずねびと』『化物園』など。

「2022年 『箱庭の巡礼者たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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