海と川の恋文

著者 :
  • 角川書店
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048736572

感想・レビュー・書評

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  • 子供の頃に見ていた(再放送込み)大映ドラマが好きだ。一番好きなのは「少女に何が起こったか」、他にも「スチュワーデス物語」「乳姉妹」「青い瞳の聖ライフ」「ヤヌスの鏡」などなど…次から次へと起こる不幸、引き離される恋人たち、それでも挫けない主人公。
    この本はまさにそんな大映ドラマ的メロドラマだった。昔のそんな大映ドラマが好きな世代なら、話の展開に「ベタやな~」と思いつつも楽しめるのではないだろうか。私は心の中であれこれ突っ込みつつも、楽しく読みました。

  • 異性であれ、同性であれ、人が人を好きになるのは理屈ではないことを改めて感じさせてくれた作品です。松本侑子 著「海と川の恋文」、2005.12発行。純愛小説のつもりで読み始め、途中、準純愛小説と頭を組み替えながら読み、最後、やはり純愛小説でした。明治・大正・昭和の時代、そんな感じを抱きました。

  • 一人の人を愛し続けるある女優の話。デビューで引き裂かれたり、病気になったり、かなりメロドラマ風。

  • <font color="999999">人は、誰かと同じ道をずっと歩きつづけることはないのだ。</font><br><br>読み始めは、文体が慣れなくて少し置いてたんだけど、途中からガツガツ読んじゃった。遥香が女優になる辺りからね、おもしろくなってくる。純愛特有の病気とか案の定出てきたけど、某ベストセラー小説よりは綺麗だった(比べるなっつw)子供が産めなくなるのは可哀想だけど、ラスト徳明が出会いのシーンを彷彿とさせる台詞で終わったのが好印象。修平はラストまで変なキャラだったなぁ(笑)遥香は19歳で激動の人生に呑み込まれていく。私もガラスの十代最後だよ。あーあぁ・・(20060731)

  • 図書館から借りた本。
    遥香が芸能界に入る過程と結果が徳明と修平をまきこみ、物語は展開していく。
    思っていたよりもおもしろかった。

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著者プロフィール

島根県出雲市生まれ、筑波大学卒。『巨食症の明けない夜明け』(集英社)ですばる文学賞、評伝小説『恋の蛍 山崎富栄と太宰治』(光文社文庫)で新田次郎文学賞。著作はイタリア、中国、韓国で翻訳出版される。『赤毛のアン』シリーズ(文春文庫)の日本初の全文訳を手がけ、作中の英米詩、シェイクスピア劇、聖書など数百項目を訳註で解説。金子みすゞの弟で脚本家の上山雅輔の日記と回想録を読解して小説『みすゞと雅輔』(新潮文庫)を発表。著書に幕末小説『島燃ゆ 隠岐騒動』(光文社文庫)、『英語で楽しむ赤毛のアン』(ジャパンタイムズ)など。趣味は編み物、洋裁、「すてきにハンドメイド」鑑賞。

「2021年 『金子みすゞ詩集 2022年1月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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