クリスマス・ストーリーズ

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 63
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048736671

感想・レビュー・書評

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  • 人気作家がクリスマスをテーマに綴った珠玉の六つの物語。

    セブンティーン 奥田英朗
    クラスメイト 角田光代
    私が私であるための 大崎善生
    雪の夜に帰る 島本理生
    ふたりのルール 盛田隆二
    ハッピー・クリスマス、ヨーコ 蓮見圭一


    蓮見さんの本は読んだことがなかったけれど、「ハッピー・クリスマス、ヨーコ」が私は一番良いなと思った。
    夫婦喧嘩中の話なのに、読んでいく内にほのぼのと温かい気持ちになれるお話でした。

  • 大崎善生 私が私であるための
    奥田英朗 セブンティーン
    角田光代 クラスメイト
    島本理生 雪の夜に帰る
    蓮見圭一 ハッピークリスマス、ヨーコ
    盛田隆二 ふたりのルール

    クリスマスシーズンに
    島本さん目当てで読みました。

    この中では奥田さんの作品が、お母さんの複雑な心情を上手に描いていておもしろかったです。

  • 6人の作家が、クリスマスの物語をそれぞれ綴った短編集。

    ○セブンティーン/奥田英朗
    17歳の娘を持つ、母親が主人公。
    クリスマスイブの夜に、友達の家に泊りに行くという娘。
    しかし、母親はそれが嘘だということには気付いている。
    外泊を許可するか、しないかの母親の葛藤に、自分の母親の姿を思わず重ねてしまった。
    文章も読みやすく、話自体の長さも丁度良かったと思う。
    ★★★★☆
    評価:星4つ

    ○クラスメイト/角田光代
    離婚する夫婦の、他人になる瞬間を描いた話。
    この話が1番心に残った。
    ありきたりな話なんだろうが、心理描写が本当に上手。
    苦しくて、切ないけど、決して暗くならない。

    ★★★★★
    評価:星5つ

    ○私が私であるための/大崎善生
    世の中の女性は、失恋の苦しみをどうやって乗り越えていったのだろう。
    文中の言葉に、思わず考えてしまった。
    失恋した時の苦しみや喪失感を、上手く乗り切るための手段を持っている主人公。
    今まさに失恋の傷を負った女性に、エールを送るような話。
    ただ、やはりこの著者の言葉や表現が引っかかって、所々読みにくかった。

    ★★★☆☆
    評価:星3つ

    ○雪の夜に帰る/島本理生
    遠距離恋愛をしている女性が主人公。
    長く付き合っていると忘れがちになってしまう、恋人の優しさや大切さを大事にしていこうと思える話。

    評価:★★★☆☆
    星3つ

    ○ふたりのルール/盛田隆二
    職場で、結婚したい女性ナンバーワンの主人公。
    しかし、職場の上司と不倫していて…。
    憎めないキャラクターの不倫相手である上司や、結婚出来なくてもいいから側にいたいという美人の主人公。
    なんだか男性が夢見るような都合のいい話だなあと思った。

    ★★★☆☆
    評価:星3つ

    ○ハッピー・クリスマス、ヨーコ/蓮見圭一
    ずっと語り口調で物語は進んで行く。
    父親が、喧嘩して出て行ってしまった母親を心配して眠れない子供に聞かせる愛の話。
    1番クリスマスの雰囲気があったように思う。

    ★★★★☆
    評価:星4つ

  • 奥田英朗著『セブンティーン』と角田光代著『クラスメイト』が好き。

    奥田さんの『セブンティーン』を読んで思うけど、『ガール』も『マドンナ』しかり、女性心理をいやらしくなく上手に描く。真実は判らないけど、どうして女の気持ちがわかるの?って感じがします…そのくせ、きちんとエンターテイメントに仕上げるからすごい。

  • セブンティーン(奥田英朗):女は、初潮が来たときから、とっくに女だ。                               
    ハッピー・クリスマス、ヨーコ(蓮見圭一):激情に走るというのは、まあ、女の人がよく走る競技場みたいなものだと思えばいい。

  • クリスマスってゆーから、ロマンチックな短編が収められていると思って読んだら、不倫の話しが多かった!!
    でも、スラスラ読めたし良かった。
    「クラスメイト」と「ふたりのルール」が好き。
    浮気をする人の気持ちがわかった気分 笑"

  • 6つの短編集。こうゆう短編集は未開拓だった作家さんに簡単に入れるから好き。最後のメリークリスマス、ヨーコが好きでした。

  • 煌びやかな装丁に引かれて手にとりました。短編の詰め合わせ。さらっと読めてよかったかな。

  • 人気の作家さんばかりで、スラスラ読めました。表紙からして思いっきりクリスマスなんですが、中身も冬が感じられてきゅうんってなります!

  • 装丁が思いっきりクリスマス切なくなるけど、ハッピーエンドで、寒いこの季節にはなかなかいい。(2005.12.11)

著者プロフィール

1957年、札幌市生まれ。大学卒業後、日本将棋連盟に入り、「将棋世界」編集長などを務める。2000年、『聖の青春』で新潮学芸賞、翌年、『将棋の子』で講談社ノンフィクション賞を受賞。さらには、初めての小説作品となる『パイロットフィッシュ』で吉川英治文学新人賞を受賞。

「2019年 『いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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