きみの歌が聞きたい

著者 :
  • 角川書店
3.28
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本棚登録 : 249
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048736886

作品紹介・あらすじ

旬の才能!時とテーマと作家の熱が一気に開花した最高傑作。奪うためではなく、与えるための、優しさに満ちた-トライアングル恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • 綺麗で優しいお話。表紙も綺麗。

  • 優しくて寂しくて、悲しくて綺麗な恋の話。

    …ーこの世界は予感に満ちている。未来のことも、すべて、なにもかもわかったうえで、僕たちはさまよっているのではないだろうか。ー…

  • 天然石がちりばめられたような物語。実際にストーリーの中にいろんな石が出てきて思わず検索して確かめたくらい。
    ちょっと複雑な三角関係だけど、やさしい空気感があってすっと心に入ってきた。三人ともどこか寂しくて孤独で。
    それにしても、最後の章での展開は急で驚いた。ちょっと急展開すぎて気持ちがついていかなくなっちゃうような。

  • 幼なじみの美和と絵梨。
    二人で、細々とお遊びの延長みたいな手作りアクセサリーを経営しているとき、自分達よりも年下の、ミチルに出会った。

    どこまでも自由でいつまでも少女みたいにふわふわしている絵梨
    夫が浮気しているけれど、言葉にすることができず喪失感だけが膨らむ美和。
    帰る場所が、見つからなくて体も心もさまよい続けるミチル。

    不安で、求めて、突き放して、目には見えない絆が、芽生える。

    最後の展開急すぎでしょ(゚o゚)
    でもなんかわかるなぁ~ってところが不覚にもあった)^o^(

  • 120113
    ミチルの実のお母さんが絵梨、継母が美和っぽかった。そしてちひろちゃんはミチルっぽいなと。
    それぞれがそれぞれに何かを投影してるような感じがした。

  • 宝石に携わる、創作ビジューをのお店を運営する美和と絵梨。

    そしてそこにミチルが入り込んでいき…


    自分としては
    少し読みにくかった…

    繊細な表現がたくさんあって、
    宝石のきらびやかさは伝わってきた◎

  • 透き通っていて綺麗なブルーを想像させる小説。
    登場人物たちが純粋すぎて、現実味がなかった。絵梨にしても、美和にしても、小説の中でこそ生きている人物であって、現実的でない。だからなのか、登場人物のだれの立場になってみても、感情が理解できなかったのが残念。
    ミチルの恋心は人間らしくて、純粋でキレイだと思ったけどね。
    江國香織を連想させる作家だと思った。

  • キレイで

    透き通ってて

    悲しさで覆われてるお話



    誰か1人を愛し続けるって難しい

    そんな事を思ってた時に読んだ本。


    ずっと一緒には居られなくても
    それを分かっていても
    必要としてしまう心を

    愛と呼んでいいよって
    言ってくれた作品


    私はずっと、弱さだと思ってたから



    私にとっては、良いタイミングで出会った心に響く一冊でした

  • なにか、発展していかない。

  • ■夫に恋人がいることを知って傷つきながらも、諦念を抱いて日々を送る美和。そんな彼女と共に、天然石のアクセサリー・ブランドを立ち上げた幼馴染の絵梨。そして、絵梨のかつての恋人であり、さまようようにして生きる少年ミチル。いつしか、美和とミチルは週に一度だけベッドを共にするようになる……。優しさと慈しみに満ちた長編恋愛小説。

    ■■柔らかな文章と静かに進んでいくストーリー。どこにもあわただしさや刺々しさがない。でも底部に流れるのは痛みや孤独や哀しみ。読むタイミングを謝ると、間違って自分が沈んでしまいそうだ。淡々と物語が進んでいくんだけど、その淡々さが心地よい。でも、最後はぐっときました。哀しい。

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著者プロフィール

野中 柊(のなか ひいらぎ)
1964年生まれ。立教大学卒業後、ニューヨーク州在住中の1991年に「ヨモギ・アイス」で海燕新人文学賞を受賞して作家デビュー。小説に『ヨモギ・アイス』『小春日和』、『銀の糸』、『公園通りのクロエ』、『波止場にて』『猫をおくる』など、エッセイ集に『きらめくジャンクフード』など、童話に「パンダのポンポン」シリーズ既10巻(長崎訓子 絵)、『ようこそ ぼくのおともだち』(寺田順三 絵)、「本屋さんのルビねこ」シリーズ既2巻(松本圭以子 絵)、絵本に『赤い実かがやく』(松本圭以子 絵)など著書多数。『すてきなおうち』(マーガレット・ワイズ・ブラウン 作/J.P.ミラー 絵)など翻訳も手がける。

「2020年 『紙ひこうき、きみへ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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