少女七竈と七人の可愛そうな大人

著者 :
  • KADOKAWA
3.82
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本棚登録 : 3460
感想 : 675
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  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048737005

感想・レビュー・書評

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  • 知人にオススメされたので、前情報無く読む。なんとなく短編のミステリーのようなものを想像したが違っていた。
    主人公の口調が独特で物語の空気感を作っているが、個人的に心情の描写が多い作品は苦手なので、あまり楽しめなかった。
    何か意味のありそうな表現や描写が散りばめられているが、そこを理解出来なかった。

  • いんらんな母から始まる物語。それぞれの視点から語られる。独特。
    雪平との関係が唯一微笑ましくて好きだったから、残念だけど、それが正しいとされる道であることはわかる。だからこそ、そこもまた辛い。不思議でドロドロしてて、最終的に何がなんなのか、どうしたいのかよくわからなかった。
    狭い世界。そこから抜け出せてよかったと思う。じゃあ雪平のその後はどうなるのかなと思ってしまったり。

  • お母さんの話は『いんらん』と言われている位だからドロっとしたものがあって。けど、反して七竈が語り出すとサラッとしていて清らか。雪風とのことも、後輩とのことも。純粋な心で語ってくれてるからだと確信。口調が面白い。

  • ★2.5

  • 初読。

    この小説を楽しむには、この世界に入っていけなかったらだめでしょう!
    私は・・・・入っていけませんでしたw

    「青年のための読書クラブ」はすんなりいけたんだけどなー。

    かんばせかんばせ言われてでもよー、オイ、なんだか椎名林檎みてえだな、おい!
    等思う、私の心の粗雑なおっさんが顔を出してしまう、、、
    ビショップ視点は良かったよん。犬好きですから。

    桜庭一樹氏のテーマである気がする「血の呪い」と「特別な孤独」
    がサラッとした文章でありながら、わりとはっきり出てる気がした一冊。

    しかしこの人は本当に湿度が高い。
    湿度が高い、冬。けぶるような白っぽさの中に鮮やかな紅。

    なんかなぁー、と思ってたら最後の最後に
    「女の人生ってのはね、母をゆるす、ゆるさないの長い旅なのさ」
    「そうしていつか娘を産んだら、こんどは自分が、女としてのすべてを裁かれる番だ」
    とかきちゃうから、多分、また、桜庭一樹は読んじゃうんだろうなぁー。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    わたし、川村七竃十七歳はたいへん遺憾ながら、美しく生まれてしまった。―男たちなど滅びてしまえ。吹け、滅びの風。半身を奪われるような別れ、あきらめていた人への想い、痛みをやさしさが包み込む。「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」の気鋭、桜庭一樹が描き出す、最高の恋愛小説。


    結局何が言いたかったのかやっぱりわからない。。

  • 前々から題名が気になってたので。
    これ中高生が読んだら影響されそうな感じ…。
    文章に結構癖があるかも…芝居がかってるっていうか。
    美少女でこのキャラってあたり乙一の作品にいそう。
    個人的には祖父視点も少し読みたかった。
    白っぽい丸ってのよく分かるなあ…!
    正直他のも読んでみようかなあ…とは思わない。

  • 少女趣味がすごすぎて合わない。七竈には孤高の美しさが足りない。あんまり美少女という気がしなかった。

  • 2010年2月16日読了。2010年25冊目

    セリフが詩的ぽっい。

  • 2009.1.9〜1.10

著者プロフィール

1971年島根県生まれ。99年、ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。2007年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞、08年『私の男』で直木賞を受賞。著書『少女を埋める』他多数

「2023年 『彼女が言わなかったすべてのこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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