天下布武(下) 夢どの与一郎

著者 :
  • 角川書店
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048737289

感想・レビュー・書評

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  • 夢どの=後の細川忠興は爽やかさで頭が切れて剣も強い。細川忠興のイメージといえば、奥方の細川ガラシャの扱いに困ってる坊ちゃん殿様なイメージだったが、なるほど。

  • 本能寺の変の前後にしぼって、信長の小姓であり、明智光秀の娘婿である細川与一郎について、描かれています。

    本能寺の変はいろいろな説がありますが、この本では基本的に朝廷陰謀説を採っています。が、それだけでなく、その背景にはポルトガルやイスパニアなどの大航海時代の争いなども絡んできて、非常に面白くできています。

    ↓ ブログも書いています。
    http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_f3da.html

  • ますます信長が好きになる本。与一郎・新八郎・仙千代の友情に感じ入った。

  • 信長と細川忠興を中心とした歴史小説と言いたいが、底の浅い時代娯楽小説。阿部龍太郎は、けっこう面白い視点で歴史を描くんだが、俗っぽく膨らませて荒唐無稽となる。じゃ、それだけ楽しめるかとなると、すべてが中途半端でうんざりする。司馬遼太郎と柴田錬三郎、山手樹一郎に学研の伝記文庫を混ぜた感じ。郷土作家なんだけど・・もう読書対象から外します。

  • 『この世に顕れるのは真実の一面に過ぎぬ』当時の世界情勢と本能寺の変と朝廷と渦巻く密謀。途方もないモノを前にして与一郎の大きな喪失感がやるせないです。仙千代がやはりお花。そして密謀の中、ここでも官兵衛がー。

  • これを「答え」とは言いません。
    言いませんが「答え」に限りなく近い本能寺だと思います。
    これだけの材料、世界情勢、朝廷の動きをよくまとめられたものだと、感動しました。
    最近の本能寺の謎に迫る系のテレビ全般がすごく面白くない…(笑)

  • 2008/03/27:細川忠興主人公本。村木荒重謀反から朝鮮出兵まで。といっても、信長死んでからは普通に説明調でスルーされてるんですけどね……。(しょんぼり) スペインとかポルトガルが混ざってきて、それに忠興が翻弄されていくよ! みたいな話でした……。本能寺は黒幕が色々言われてるけど、うーん。なんていうか、秀吉が黒 い ぜ。忠興主人公!と思って読むからいけないんだな、これは。

  • 主人公は長岡与一郎(後の細川忠興)
    明智光秀の娘、玉(後の細川がラシャ)との出会いから秀吉の時代までが描かれています。
    阿部龍太郎さんは思いもよらぬ視点で歴史を捉えられる作家さんですね、
    一番最初に「関が原連判状」を読んですっかり安部龍太郎のおもしろさにはまりました。

  • 織田信長に心酔し、そのもとで日々励む三人の若武者・長岡与一郎、万見仙千代、荒木新八郎。深い友情で結ばれ、時にはライバルとして競い合う三人。恋に戦に父への反発に・・・それぞれの思いや状況に揺れながらも成長していく三人を描いた長編。

  • ポルトガルがスペインに降り、信長はイエズス会と組みスペインを後ろ盾とする毛利・足利義昭を攻め、早くに天下布武を成し遂げ、スペインに対抗すべく躁と鬱を繰り返す。こうした止観もあるだろうが、秀吉、家康に至る非キリスト経政策をしても、欧州列強の恐怖にさらされまで250年太平の世となった。

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著者プロフィール

作家。1955年福岡県生まれ。久留米工業高等専門学校卒。東京の図書館司書を経て本格的な執筆活動に入る。1990年、『血の日本史』(新潮社)で単行本デビュー。『彷徨える帝』『関ヶ原連判状』『下天を謀る』(いずれも新潮社)、『信長燃ゆ』(日本経済新聞社)、『レオン氏郷』(PHP研究所)、『おんなの城』(文藝春秋)等、歴史小説の大作を次々に発表。2015年から徳川家康の一代記となる長編『家康』を連載開始。2005年に『天馬、翔ける』(新潮社)で中山義秀文学賞、2013年に『等伯』(日本経済新聞社)で直木賞を受賞。

「2023年 『司馬遼太郎『覇王の家』 2023年8月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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