螺鈿迷宮

著者 :
  • KADOKAWA
3.42
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本棚登録 : 2724
感想 : 395
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  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048737395

作品紹介・あらすじ

医療界を震撼させたバチスタ・スキャンダルから1年半。東城大学の医学生・天馬は、留年を繰り返し医学の道をリタイア寸前だった。ある日、幼なじみの記者・葉子から「碧翠院桜宮病院に潜入できないか」と依頼を受ける。桜宮病院は、老人介護センター、ホスピス施設と寺院を一体化した複合型病院で、終末期医療の先端施設として注目を集めていた。しかし、その経営には黒い噂が絶えないという。天馬は看護ボランティアとして桜宮病院に通い始めるが、ある時から疑念を感じる。「この病院、あまりにも人が死にすぎる」と…。『このミス』大賞受賞『チーム・バチスタの栄光』の新鋭が贈る最新メディカル・エンターテインメント。白鳥の最強の部下"氷姫"、ついに登場。

感想・レビュー・書評

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  • 今回も面白かったー。
    読むのを止められない面白さでした。
    面白いだけでなくいろいろなテーマが含まれています。
    3冊がシリーズになっているので、「チームバチスタの栄光」から順番に読むのがおすすめです。
    もちろん「螺鈿迷宮」だけ読んでも面白いです。
    三冊の中では「螺鈿迷宮」が一番よかったと思っています。

  • 海堂尊は 医療と言う問題に 直面して
    現実を暴きながら 医療とは『なにか』をといかける。

    終末医療 そして 死体検案 という問題が
    余すところなく 暴露される。
    国のなすべきなかで 経費の削減 は
    意味がなく切り捨てることから始まる。 

    死んでしまったものの 死因を詳しく調べる必要はないのだ。
    その経費は 誰が負担するのか?

    天馬大吉と言うめでたい名前の 落第を繰り返す医学生が
    おさななじみの葉子の策略で・・・・桜宮病院に 潜入することに。
    姫宮と言う どじな看護婦によって 病院で怪我をする。
    それが 拡大して 火傷さえおう。
    喜劇のような悲劇の主人公となる。

    桜宮病院で
    小百合・すみれの 双子の医師が つかさどっている役割は?

    次第に その闇が引きづりだされていく・・・・
    皮膚科の医師 白鳥は 核心をつかもうとするが。

    ふーむ。
    スリリングな展開が さすが 海堂尊。
    しかし、後半は ちょっと しまりがないなぁ。
    くどすぎる 感じがする。

  • 下巻はバタバタバタバタ~っと動きがあるので、一気に読みました。

    面白かった…かな。
    桜宮一族が、ちょっと異様で現実離れした感じがあって、いまいち納得しきれなかったけど、内容の濃いミステリーで楽しかったかな。

    しかし、読む順番間違ったなぁ~これは早めに読むべきだった。

  • 夫の友人からお借りしました。
    読み始めるまで気が付かなかったのですが昔、仲村トオル主演でドラマ化していたチームバチスタシリーズの一冊でした。

    白鳥ファンとしてドラマは楽しく観ていたので、意外と内容も覚えていてミステリとしては楽しめませんでしたし、全体的にエンタメ過ぎ?漫画的過ぎて、これはドラマが映える作品だと感じました。
    文章で読むとセリフがクサいし、展開もダラダラなんだもの。
    終末医療や軽視される死亡時の解剖など、医療界の切実な問題が提示されていてテーマは素晴らしいと思うんですけどね。

  • 白鳥&田口のシリーズとはまた違う感じ。桜宮全体の歪みを描いている気がする。
    天馬くんがどうなるか楽しみ。小百合もすみれもドラマとは違った雰囲気でありかも。
    結城さんのキャラの濃さが良かった。

  • 【507】

    さくさく読めるんだけど、微妙。
    全体的にくらいし、なんだかスッキリしない。

  • 終末医療。

  • バチスタシリーズのスピンオフ。終末期医療のサスペンス。姫宮登場。この事件がシリーズにも少し絡んでいる。医療問題の闇というか、仕組み自体が根っこから腐ってるんだなと気づかされる。バチスタやイノセントゲリラと違った趣旨、ナイチンゲールよりのストーリー展開。

  • 「ナイチンゲール」では「黒い噂が絶えない」、「ジェネラル・ルージュ」では
    「でんでん虫に送られれば真相が闇に葬られてしまう」と言われ、
    なんとなく良いイメージが持てない碧翠院桜宮病院が舞台。

    テーマは「終末期医療」。
    社会倫理や法令、個人の信条など様々な観点からの見解があり、
    何が正しくて何が間違いなのか、とても難しく重いテーマです。

    全体を通して纏わりつく重い空気の中での救いがあるとするなら、
    白鳥の登場と主人公・天馬の成長ではないかと思います。
    医学からリタイア寸前だった彼が、医学の道を進もうと決めた姿は感慨深かったです。

    予想していた以上に捻じれた過去や今後を思わせる結末があり、
    エンターテイメントとして最後まで面白く読めました。

    きっと小百合さんは今後の作品に登場すると思っています。
    それを楽しみに海堂作品を読んでいくつもりです。
    そしてもう1つ、医師としての天馬が登場する作品を書いてほしいとも思っています。

  • 図:好きな台詞
    奥が深い話だ。

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著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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