- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048737449
作品紹介・あらすじ
私はなるべく彼女の目にとまるよう心がけてきた。吉田神社で、出町柳駅で、百万遍交差点で、銀閣寺で、哲学の道で、「偶然の」出逢いは頻発した。我ながらあからさまに怪しいのである。そんなにあらゆる街角に、俺が立っているはずがない。「ま、たまたま通りかかったもんだから」という台詞を喉から血が出るほど繰り返す私に、彼女は天真爛漫な笑みをもって応え続けた。「あ!先輩、奇遇ですねえ!」…「黒髪の乙女」に片想いしてしまった「先輩」。二人を待ち受けるのは、奇々怪々なる面々が起こす珍事件の数々、そして運命の大転回だった。天然キャラ女子に萌える男子の純情!キュートで奇抜な恋愛小説in京都。
感想・レビュー・書評
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すごくハマる人と読みづらく感じる人と分かれる気がするな〜というのが正直な印象。
ウブな恋心が描かれていて
共感する人も多いのかな〜。
ヒロインはとても純粋で少し心配になるレベル。
そこがファンの多い理由なのかなとも思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者、森見登美彦さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。
---引用開始
森見 登美彦(もりみ とみひこ、1979年1月6日 - )は、日本の小説家。
『太陽の塔』(2003年)でデビュー。多くの作品の舞台が京都で、独特の妄想的な虚構世界を小気味のよい筆致で描き、読者を引き込む。作品に『夜は短し歩けよ乙女』(2006年)、『宵山万華鏡』(2009年)、『夜行』(2016年)など。
---引用終了
で、本作の内容は、次のとおり。
---引用開始
「黒髪の乙女」に想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。2人を待ち受けるのは奇々怪々なる面々が起こす珍事件、そして運命の大転回だった!
---引用終了 -
映画の脚本のような、不思議でちょっと甘酸っぱいお話しでした。
妄想と現実を行き来しながら、外堀を埋めることに一生懸命だったころが懐かしい。「御縁」「奇遇」を装って、一喜一憂してたなぁ。
京都が舞台というのも、雰囲気バッチリ感あり。 -
この作品は今年の本屋大賞 第二位になったものです。
この本屋大賞に選ばれる本ははずれがないですね。
今回も非常に面白い作品でした。
ファンタジー作品はあまり好きではないのですが、この本は面白く読めました。
舞台は京都、大学生の男女の物語。
晩熟の男性の先輩と恋愛に疎い純粋な女子後輩。
ファンタジーですが、純粋な男女の心の中が表現されています。
読み終わってとてもハッピーになれる本でした。 -
言い回しが面白くてずっと笑っていた(笑)京都に行きたくなる。
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最高傑作です‼
こんなにオモシロイ小説
是非多くの人に読んでもらいたいです
俺もこんな素敵な彼女に出会いたい
なむなむ… -
久しぶりに再読です。
黒髪の乙女と彼女に恋する先輩の、不思議でおかしな春夏秋冬を描いた物語。
無邪気は無敵、を体現するような黒髪の乙女がかわいらしいです。
登美彦氏の筆によりワンダーランドと化した京都の町を、ふわふわと歩き回る彼女のヒロインっぷりはあっぱれ。
個人的には春の物語が好き。
ぼんやり霞んだような季節と、あやしくおかしな京都の夜、そしてお酒の酩酊感の相性は抜群です。 -
何度読んでも、良いものは良い。
主人公の、迂遠なるアプローチで黒髪の乙女に想いを寄せる男子、黒髪の乙女、その他魅力的なキャラクターが、京を舞台にお祭り騒ぎ。ごちゃごちゃとしていて、わけのわからんものが跳梁跋扈して、それでいて、楽しく、夢がある。
まるでおもちゃ箱のような本である。
文庫を持っていたが、読みすぎてぼろぼろになったので、長持ちするようにとハードカバーで買い直した。
こんな素敵な本に出会えたのも、何かのご縁。 -
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おおお!
「夜は短し歩けよ乙女」読まれていたのですか!
私も、昨日手に入れたばかりでまだ読めてなくて…。
確かに、このレビューを見ていると...おおお!
「夜は短し歩けよ乙女」読まれていたのですか!
私も、昨日手に入れたばかりでまだ読めてなくて…。
確かに、このレビューを見ていると、賛否両論あるみたいで…。
私は、どちらの意見になるか分かりませんが、読んでいこうと思います(●^o^●)♪2012/11/17 -
いいねをくださったので本棚を覗かせていただいたのですが好みが近いようで嬉しく思います(*^^*)
早速フォローさせていただきました。
嫌でな...いいねをくださったので本棚を覗かせていただいたのですが好みが近いようで嬉しく思います(*^^*)
早速フォローさせていただきました。
嫌でなければ今後本を選ぶ際の参考にさせてください。2012/12/01
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すっかり著者の作品によって“不思議都市”になってしまった京都を舞台に、オモチロイ事満載で物語が展開していきます。
正直、最初は“黒髪の乙女”の天然・不思議ちゃんキャラに馴染めずにいたのですが、第二話から徐々に起動するロマンチックエンジン(笑)。
文章の遊び具合が抜群で、テンポも良いので一気に読んでしまいました。
そしてラストはもう・・ほのぼのの真骨頂です。
「空気のように軽い小さな猫をお腹に載せて草原に寝転んでいるような気持ち」になること請け合い! -
独特の口上口調だけど嫌みがない。様々な賞を受賞しているが納得した。
小道具や情景描写が鮮やかで、京都の街の様子が浮かんでくる。 -
やっと読んだ!
ファンが多いのも納得。こんなに面白いのならもっと早くに手に取れば良かったなぁ -
読めた〜!!というのが1番の感想。読み進めらなくて断念したことがある本。他の森見登美彦さんの本が読みたくなって、この本を読まずして他の本は読めない!と数年ぶりに再挑戦。読めた、読めたよ!!この本の内容に対してこの感想もどうかと思うけど。
真面目な感想を書くと、ファンタジーと現実の境目が分からなくなる本だなぁ、と。こんなことあり得ないだろうと思いながら、京都という舞台と独特な文章が、まぁいっか!と思わせてくれる。それにしても、願掛けはいいけど、パンツは履き替えてほしい。 -
読了日2010/04
独特の文章に初めは馴染めなくて、なかなか進まなかったけど、2章目くらいから、だんだん面白くなってきた。というか、面白さがわかってきた。
舞台が京都っていうのもいい!!不思議なストーリーに拍車がかかってると思う。
とっても、文学的な文章で綴られる、天然ボケの黒髪の乙女と妄想癖があるといっていいくらいの先輩のコミカルな話の、アンバランス感がセンスいいと思いました。 -
黒髪の乙女と私の不思議で、かわいいお話です。
古風な文体が大好きです。ゆっくりのんびり読書したい方にオススメ。
逆に、その古風な文体が読みにくくて苦手な人もいるみたいですが、
私は森見登美彦さんの独特な文体や言葉の使い方が可愛くてすきです(^^)-
2011/10/17
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2011/10/29
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ようやく読めましたぁー!!
面白かったです。
お気に入り。
文が可愛いと思います。
とにかく、楽しい本でしたー -
京都で学生生活を送る人々、羨ましいです。ポップな文体なのにノスタルジックなのは、やはり京都だからなのでしょうか。「黒髪の乙女」のオモチロイこと目指してずんずん歩くさま、彼女を想う「先輩」のネガティブに傾きがちながらも健気な「外堀埋め」に大爆笑!
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京大一回生の「黒髪の乙女」ーーー「私」
「黒髪の乙女」に想いを寄せる先輩ーーー「私」
がそれぞれの視点で同時並行に展開する奇想天外、天地無用、亜空間的なドタバタ物語。お友達パンチ的なぼわぼわ感に酔える大学生の恋物語です。
夜は短し歩けよ乙女
深海魚たち
御都合主義者かく語りき
魔風邪恋風邪
と春夏秋冬のもてない大学生のドタバタ劇が展開される。
「黒髪の乙女」に想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。2人を待ち受けるのは奇々怪々なる面々が起こす珍事件、そして運命の大転回だった!
内容(「BOOK」データベースより)
私はなるべく彼女の目にとまるよう心がけてきた。吉田神社で、出町柳駅で、百万遍交差点で、銀閣寺で、哲学の道で、「偶然の」出逢いは頻発した。我ながらあからさまに怪しいのである。そんなにあらゆる街角に、俺が立っているはずがない。「ま、たまたま通りかかったもんだから」という台詞を喉から血が出るほど繰り返す私に、彼女は天真爛漫な笑みをもって応え続けた。「あ!先輩、奇遇ですねえ!」…「黒髪の乙女」に片想いしてしまった「先輩」。二人を待ち受けるのは、奇々怪々なる面々が起こす珍事件の数々、そして運命の大転回だった。天然キャラ女子に萌える男子の純情!キュートで奇抜な恋愛小説in京都。 -
ヘンテコでオモチロイお話でした。
第一章が個人的に好きで、夜の京都の雰囲気が存分に表現されていたと思います。
艶やかで魅惑的な、いつまでも続きそうな宴。
京都の大学生であった私からしたら、街並みを思い浮かべながら楽しく読むことができました。