ぼくの手はきみのために

著者 :
  • 角川書店
3.23
  • (31)
  • (55)
  • (172)
  • (33)
  • (8)
本棚登録 : 641
感想 : 98
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048737517

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 表題含めた三篇。
    個人的には、最後の物語が印象に残っています。甥をわが子のように育てたおいちゃんの深い愛情と、流産の悲しみから姿を消した妻を追うために、叔父に今生の別れをつげる男性の決断。
    最後に、時の流れが遅いあの場所で再び結ばれた二人を、とおくからおいちゃんが見守る姿が変わらぬ愛情を示しているようでした。

  • この人、もう「いま、会いに行きます」と「そのときは彼によろしく」
    以上の作品書けないんじゃないのかな…

    お決まりの
    「精神的な障害で世間から外れた暮らししかできない男の人」
    が出てきたり、必ず誰かが死んでしまったり
    かなりワンパターン化してます
    上に挙げた作品が大好きな分がっかりです

    特にタイトル作は、このタイトルがつけたかっただけで作ったような話だし
    うーん、はっきり言ってお涙頂戴としか言いようがない。。

  • リアルな日常の恋愛。ドロドロな恋愛番組やマンガが多い中、ほっこり温まる話。刺激は少ないけど、好き。市川さんらしい

  • 市川さんらしい《深愛》をテーマにした作品が3編載った短編小説。 市川さんの描く物語は、どうしてこうも心が洗われるのだろう…? ただ、良くも悪くも市川さんらしさが出すぎてしまっていて、"ありきたり"という印象も受けてしまった?他の作品も含めて、どれも同じような話だなというガッカリさも感じた1冊でした。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 特に最後の話が好きでした。二度と戻らない幸せな時間、大切な人と出会えること。素敵な話でした。

  • 短編集。
    不完全でいて、はかなくて、消えてしまいそうな人たち。それぞれが、お互いに、あたたかさ、ぬくもりを求め合っている。ここに登場している人たちは、愛とか友情とか、そのような言葉では、表せない深い絆で結ばれている。

  • 静かに寄り添い合う人達の3つの短編集。

    [ぼくの手はきみのために]
    表題作品。
    彼女の原因不明な発作を、ぼくの手が触れると回復する感じ。
    話が一気に飛んだ感じがする。

    [透明な軌道]
    父子それぞれと静かな恋愛をする話。
    ラストが若干不穏。


    [黄昏の谷]
    血のつながらない3人が親子として静かに暮らし、
    そしていなくなった彼女を求める話。

    ラストの世界観がよくわからなかった。

  • 3作どの話も、小さな世界で身を寄せ合う、不器用でやさしい人たちの話だった。市川拓司さんの本には大抵、とてもやさしいお父さんが出てくる。

  • 何度も何度も読み返す宝物
    なかでも『ぼくの手は君のために』は心が苦しくなったとき読むとスッと優しい気持ちになります。

全98件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1962年東京都生まれ。獨協大学卒業。'97年からインターネット上で小説を発表。2002年1月、「Separation」で出版デビュー、いきなり同作がTVドラマ化される。次作「いま、会いにゆきます」は映画化され、100万部を超えるベストセラーに。他の著書に「恋愛寫眞――もうひとつの物語」「そのときは彼によろしく」「弘海――息子が海に還る朝」「世界中が雨だったら」がある。

「2009年 『きみはぼくの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

市川拓司の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×