月光スイッチ

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著者 : 橋本紡
  • 角川書店 (2007年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048737623

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月光スイッチの感想・レビュー・書評

  • いけないことをしている。
    不倫だもの、いいわけがない。
    そうわかっていても、そこに留まってしまう。

    うれしかったはずの彼との新婚生活(仮)で
    奥さんとの彼の時間が香織の心へ入り込む。
    彼の隣で寝られなくなり、押し入れで安心する。
    狭さとか暗さとか空気とか、
    香織の感じたその居心地はわかる気がする。
    それより、なぜ新婚生活(仮)ができるようになったのか、
    その理由はどうなの!うれしい、というのもわかる。
    でも押し入れで安心してしまうのはもっとわかる。

    奥さんの登場もあるが、
    修羅場のはずなのになんだかとても嘘くさかった。
    もしかするとそれは情けない彼のせいかもしれない。

    香織は彼に心のなかで語りかける。
    「わたしはちゃんとあなたのことが好きだったんだよ」

    睦月と弥生との出会い方やその後がいい。
    名前だってステキだ。
    香織に二人がいてくれてよかった。
    もっといい恋ができるよ。

  • なんかかわいい
    おままごとみたい
    えっ男性作家?びっくりしました!

  • いつも不思議なのだけれど橋本氏の本を読む前はあまり期待しないで読んで、読み終わって想像よりもよかったということが多い。この本も同じだった。本のタイトルが懲りすぎていて、受け入れにくいのかなとも思ったりするけど、これは不倫の話なので、読む前にはあまりいいと思わなかったということだが、アパートの住人を含め主人公の回りがよかった。

  • 『流れ星が消えないうちに』では玄関で寝る女の子が主人公だったが今回は押し入れでしか眠れない女性が主人公。不倫ものなのにあんまりドロドロしてないから読みやすかった。ハナちゃんが可愛い。セイちゃんはほんと都合良すぎて腹立つね…!2011/487

  • 不倫ものですが爽やかで優しい物語です。読めば分かると思います。また、あっさりしていてあまりドキドキせずに読み進められるところが良いトコロ。

  • 香織とセイちゃんの不倫話。
    小さい頃、押入れで寝ようとしたことがあったけど、
    怖くなって途中で出てきちゃったな。

    あたしもたまにはマニキュア塗ろうかな。

  • 不倫ものは苦手ですが、微笑ましく読めるのがこの本のすごいところ。
    全体的な雰囲気や展開は好きなのですが、個人的に8、9章目のエピソードがうーんという感じで、一人称にもかかわらず香織への共感が一気に薄れたのが致命的。
    弥生さん、睦月くん姉弟に救われた本でした。

  • 「『十年とか二十年とか生きてれば、誰だってあると思うよ。虐めてた側が虐められる側になることもよくあるでしょう。簡単にひっくり返るから。辛かったな。世界が終わっちゃえばいいと思った。ねえ、たまに想像しない?もし自殺してやったら相手は嫌だろうなって。ちょっとは仕返しになるかなって』
    『します、すごくします』
     ハナちゃんは何度も頷いた。わたしたちはちょっとだけ笑い合った。
    『本気で自殺なんかするつもりないけど、考えるよね。試しにね。それでたまに、本当に死んじゃう子がいる。ねえ、ハナちゃんは死なないでね。こうして一緒にビスケット食べられなくなっちゃうから。わたし、誰かと食べるのが好きなんだ』
     最後の方は、あえて茶化した感じにしておいた。
     ハナちゃんも同じような声で言った。
    『またビスケットくれますか』
    『あげるよ。今度はチョコがかかった奴にしようよ』
    『わたし、チョコレート大好き』
     与えられることも楽しいけれど、与えることだって楽しい。誰かを助けることが、自分を助けることになったりする。
     もちろん、いつだってうまくいくわけじゃない。
     正しいことをしようとして、大きく間違ってしまうことだってあるだろう。純粋な好意や永遠なんて、わたしは信じていない。でも、たまにこういう瞬間がある。通じたように思えることがある。」

    「『お母さん!』
     わたしの腕に飛び込んだ彼女がそう言ったものだから、びっくりしてしまった。
     お母さん? どうして?
     戸惑いながらも、人の流れに引き離されないように、ハナちゃんをしっかり抱きしめた。意味を悟ったのは、人が乗ってきたときだった。ぎゅうぎゅうと押されながら思い出した。

     ハナちゃん、これからわたしをお母さんって呼ぶんだよ。とにかく、絶対にわたしをお母さんって呼んでね――。

     交番に行く前にそう言ったことを、ハナちゃんはまだ律儀に守っているのだ。あの場だけの方便だったものの、子供にそんなことわかるはずない。」

    ただひたすら好きな人の幸福を祈って生きられたらいいのにね。
    ハナちゃんかわいい

  • 図書館でジャケ借りした本。
    彼の奥さんが里帰りしている間に、家に転がり込む主人公・香織。
    不倫小説かーと思ったけど、さほどドロドロしていなかった。

  • 橋本先生の作品の中でも珍しい、ヒロインの恋人は既に妻のいる方。
    つまり、不倫関係であるところからストーリーが始まります。
    いけないと解っていても、続けてしまうこの恋愛。
    色んな人との出会いの中で、その関係も少しずつ変わっていきます。
    私の中では、恋愛について考えさせられる作品でした。

  • タイトルが気になって借りた本。

    セイちゃんのこと馬鹿だとは思うけど悪いとは思えない・・・

    私も馬鹿なんだなぁ・・・

    不倫小説なんか初めてだけど人間臭さが堪らないな。

  • 恋愛小説でした。そんなにドロドロしてなくて、爽やかな風が吹いた感じで読みやすかったです。読みやすく、さらっと読めました。

  • 良かった。人や生活のほとんどは平坦だということを感じた。
    香織の身軽さには惹かれる。

  • 不倫相手の奥さんが出産で里帰りしてる間にちゃっかり同居しちゃう話。不倫の割には全然ドロドロしてない。

  • 臨月の奥さんが里帰り出産の間、不倫相手と「新婚生活(仮)」を過ごす。
    バカな女とバカな男の不倫話だし
    不穏な出来事も描いているのに
    なぜか淡々と、なんなら爽やかな世界観が不思議。
    その場しのぎの考え無しな不倫相手が
    先祖から受け継いだ不動産業でお気楽に過ごしてるのも、その行動やら発言もなんだかリアル。
    【図書館・初読・5/23読了】

  • まあ、なんだか現代的といえば現代的な設定だけれど、昔だって似たようなことはあったんだろう。

    とはいえ、この30ちょっと前の主人公・香織のあっけらかんとした愛人としての生き方、能天気さはいかがなものだろうか。彼女を囲い込んでいるお金持ちのセイちゃんも相当に勝手な奴だけど、、、
    セイちゃんの家で、香織が一番落ち着く場所が押入れの中というのが象徴的だ。

    どうしても、登場する人々の生き方に共感できないのは、自分が時代遅れだからだろうか? それとも、この物語の中に、人生の落後者たちが集まりすぎているせいなのか?

  • 『九つの、物語』で惹かれ作者買い。
    どことなく合わず、本棚の隅に。。。

  • バカなことをしてる。それはわかる。でも自制できないバカな自分…。そんな印象でした。
    倫理観が合わないので、好きな小説とはいえないけど、危うい感じがこの人の共通項だと思います。

    バカな男とバカな女。でも変われない。そんな感じです。

  • セイちゃんの奥さんが出産でいない1ヶ月半、セイちゃんと仮の新婚生活を始めた香織と、その周りの人々のお話。

    不倫を妙に清々しく描かれると、
    ああ、しょうがないんだねって思うしかないというか。

    セイちゃんは最低だけど憎めないし、
    香織は馬鹿じゃないけど大人気ないと思う。

    ハナちゃんのこととか、
    不穏なことはいろいろとあるのに、
    すごく穏やかに時間が過ぎていくので、

    世の中に悲しいことや辛いことはいっぱいあって、
    でもだからって毎日毎日そんな不幸なわけではないなって思ってみたりする。

    ゆるやかに過ぎる日常の、
    ちょっとした楽しさと悲しさを描くのがうまいと思いました。

    個人的には、香織がコンビニで出会った弥生・睦月姉弟の、育ちの良い遠慮のなさがとてもすきでした。

    こんな出会いが転がってないものだろうかね。

  • 不倫小説だけど、それだけに焦点が当たってないところがいい。
    弥生さんと睦月君が好き。

  • この著者の作品は2作目です。不倫モノだとは知らずに読んだ。不倫しちゃう人っていけない事をしている自分に酔ってたりするんだけど、この主人公は冷静に自分達を見ていて変にドロドロした感じがなくて爽やかだった。不倫モノを読む度に、男ってホントに勝手だなぁって思わされる。個人的には吉田さん親子の話が良かった。吉田さん、間違いなく逆転勝ちでしょ!

  • その瞬間の幸せのために生きるのも、間違ってないかもしれない。でも、それでいつか自分も周りも傷つくときがある。どうしたらいいのかよくわからない。ゆっくり考えないといけないと思った。

  • できそうだけど、、、こんな生活してみたい!!
    愛されているけど辛いなぁ

  • 雰囲気とても好きです。

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月光スイッチの作品紹介

おだやかな日々、おだやかでいられない私、こころをそっと揺さぶる新世代のラブ&ライフ小説。

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