- Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048737944
感想・レビュー・書評
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作家になるという夢をかなえたものの、そのあまりの売れなさに作家としての道を閉ざされた「ぼく」が、田舎町を捨て都会に復讐するために上京し、頭のおかしな行為を繰り返しながら、何度も自答して何度も自滅して何度も終わりを迎えるおはなし。
この作者ほんとうに妹が好きなんですね。こわい……。 -
佐藤さんの表現は好き。
ただ、登場人物(特に女性)が
自分的に気に食わない(笑)感じで
読んでいて複雑な思いをした。
読み進めたいのに、
腹がたつ感覚。 -
【188】
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2014 3/28読了。
ゆやたんがマジで売れていない時期から復活してくる時期くらいにかけて、新現実に書いていた話。
ずっと前に買ってたのにしばらく置いていたのを再読。
ジャケット外して、隠れていたカバーを見て「ああ、こういう感じなんか懐かしい」とか思ったり、なんだり。
妹押しとか、一見のギャルゲっぽさとか、中身の妄想的な感じとか、サリンジャーっぽさとか。ゼロ年代を感じて良い。
最後、まったくの絶望で終わることはないだろうと思ったけど、案の定かというか、ゆやたんが立ち直ってきたからこっちに行ったんだろうか。
夢が叶うってどういうことなのか、とかなんとか。 -
作家の今までに辿って来た経緯、それからの悩みをコミカルに描いたのかな、という印象。
孤独に物語の重要性があると思いこんでいたが、主人公が脳内で創造した妄想の産物の妹と話すという場面がちらほらあったり、人物との会話がメインになっているような気がした。これじゃラノベじゃないか。言葉遊びによる文章は改行も含め字数稼ぎにも思えてならない(こういう小説に読みなれていないからかもしれない)。内容を説明すると、まあ何とも難しい代物だが、現代版メフィスト風「ライ麦畑でつかまえて」とかになるのかな、またはそれを壊そうとするかのような反社会的方向に向かう小説。結論を言えば違うだろうけど、大筋はそんなところから大きく外れたりはしてないと思う。
自分が読んだのは単行本なのだけれど、表紙は東京タワー(?)なんかを彷彿させる網目の影が交差しているだけの特徴もないようなデザイン。しかし、そのカバーを取るとまるっきり違うデザインが! これには一杯食わされた。 -
佐藤友哉さんの小説である。
『1000年後に生き残るための青春小説講座』で書いていたことを、小説で実践した作品なのかなと思って手にとった。
作家の挫折と再生。夢を叶えたあと、いかにその夢を持続させるか。
個性的なキャラが出てきたりして、寓話的な感じ。イチオシ作品だ。 -
2012/12/13
復路 -
かなり久々の佐藤友哉。相変わらずの自虐ネタを織り交ぜたような何とも言えない作風である。でも嫌いじゃないよ。