風に顔をあげて

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 172
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048738125

感想・レビュー・書評

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  • 縁っていうのはあるよなぁ…と思った。バイトの経験から出会った小池さん。弟がゲイで知り合った藤本さん。バイト先で知り合った三益さんと、三益さんの娘。いまのバイト先の林さんとアッコさん。今のバイトに巡り合わなければ抱かなかった思い。人のために何かって思えたら強くなれると思う。

  • 女性の独りよがりが気になった。
    同性からは共感を得られるのかな。
    誰かと比較して、自分を卑下したり、相手を見下したり。
    分からないでもない。

  • 2013.8.11

  • ★3.5
    主人公の風実ちゃんとは年齢も経歴も全然違うけれど、なんだかすごく共感できる物語だった。
    風実ちゃんは高卒でフリーターをしている25歳。現状や先行きに不安を感じ始め、もがいている。随分前に別の女性のもとに行ってしまった父を許せず、離婚を拒否して子供に愚痴ってばかりの依存心が強すぎる母を持て余している。さらに弟にゲイであることをカミングアウトされ… 自分を変えたいと願いながら、なかなか行くべき道を見つけられずに足踏みをする風実ちゃん。それでも、人との別れや出会いのなかで、自分自身で一生懸命考え、生きている風実ちゃんの姿は清々しく、応援したくなる。
    最後、希望の欠片を見つけて、また一歩人生に踏み出していく背中を押してもらえた。

  • 二十五歳フリーターの女性が主人公。仕事、彼氏も中途半端と感じている中で、これから先の人生をどう生きて行くのかなやみながら進む話。普通に読みました。

  • 25歳フリーター女性の生活と、彼女をとりまく人々。
    感情移入させられるところがあって、作品に入り込ませてくれるのが、魅力。

  • お姉さん高卒、弟同性愛の話!

  • 主人公が同年代だったこともあって、共感しつつ楽しく読めた。けっこうこれ、好きです。

    帯にある
    「ゲイの弟とか、
     自称ボクサーの彼とか、
     子離れできない母とか、
     他人の心配してるフリして、
     本当は、自分のことが一番心配だった。」

    ってのが秀逸。今の自分が不安なんだと、ぽろっと本音がこぼれるところにはっとした。

    いい味出してた弟の幹くん。思っていた以上に大人で、冷静に自分を見て、いろんなこと考えてた。姉と弟のバランスが心地いいです。

    「二人とも、大人になれた。よかったよ、大人になれて。」

    自分と共感できる部分が多かったからよかったんだなー。
    なんとなく今が不安、悩んでるって人におすすめ。
    まったーり、ほんわかした空気が流れる本です。

  • 25歳、フリーターの風美が、周りの人や毎日の生活から少しづつ何かを得ながら成長していく。

    「人と人はこうして別れ、出会っていくのか。明日、なにが起こるかは誰にもわからないんだ。」

    誰かに今の気持ちや夢を話してみたいと思った時に、思い出した、バーみるくのマスター。1年前までは知らなかった人。
    風美の気持ちの変かは、さっぱりしてて前向きで気持ち良かったです。

  • 25歳フリーターの主人公が、身近な人との出会いを通して成長していく。
    人生とは、人との関わりの中で生きていくこと。
    束縛するのではなく、依存するのでもなく。
    人と人とが繋がって、その先にこそ人生が見えてくる。
    コリコリに凝り固まっていた心が、ホコホコ解されて、じんわりと温かくなってくる。

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