もえない―Incombustibles

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著者 : 森博嗣
制作 : ささき すばる 
  • 角川書店 (2007年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048738163

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もえない―Incombustiblesの感想・レビュー・書評

  • 2017.8.2
    後半急に話が急に動き出して、ズルい展開。

  • 【あらすじ】
    クラスメイトの杉山が死に、僕の名前の「FUCHITA」を彫り込んだ金属片と手紙を残していった。手紙には「友人の姫野に、山岸小夜子という女と関わらないよう伝えてほしい」という伝言が。
    しかし、山岸もまた死んでいるらしい。不可解な事件に否応なく巻き込まれていく僕は、ある時期から自分の記憶がひどく曖昧なことに気づく。
    そして、今度は、僕の目前で殺人が──。

    【感想】
    この本は図書館で借りたんだけれど、初めは今一つこの小説が何をテーマにした内容なのか、そして何が起きているのかもよくわからなかった。でも、読み進めていくうちに、だんだんと謎がひとつ、またひとつと増えていき、主人公と姫野がいろんなひとと関わり、その謎を解き明かしていく。そしてその謎が実は、主人公にも関係しているというところが面白かった。森博嗣の作品は、シリーズものでもそうでなくても、出てくる登場人物がみな個性的で、よくこれほどまでに何人もの個性あふれる人物を思い描けるよなあ、と感心させられた。

  • うーん、わたしが今まで読んだ
    森博嗣とはひと味違う。
    ちょっと読みにくかったかな。
    読み終えてみれば、表題が
    なるほど「もえない」か、と。

  • 同級生の遺骨と一緒に燃え残ったものが主人公のもとへくる。
    こういう雰囲気好き。
    C0093

  • 同級生が死んだ。その棺の中には主人公の名前が刻まれた金属プレートが残されていた。そこから徐々に明らかになっていく隠された真実~みたいな話。

    初めて森さんの本を読んでみた。テンポのいい会話が始まると情景描写がなくなるからちょっとわかりづらくなったりする。男子高校生の理性寄りの思考は面白かった。
    不必要な登場人物や出来事が多いので途中までは何だか淡々と話が進む。事件が起きるのは中盤以降かな?ミステリという感じではない。だけど犯人はわからなかった~。
    読後感はそんなによくないかな。でも文章が読みやすいので別の作品も読んでみたいと思いました。

  • 表紙に惹かれて図書館で借りてみました。

    どういう方向に行くのか
    途中まで?でしたが、急に解決方向に行くので
    あっという間に読み終えてしまいました。

    主人公の記憶が戻らなければ
    成立しない物語ですが、あれ犯人そっち?みたいに
    裏切られておもしろかったです。

  • 『割れたり壊れたりしたものも元には戻らない。倒れたものが自然に立つこともない。死ぬというのは、宇宙の原則から見れば安定した形なのだ。』

    『神と悪魔の違いが、ただの人間にどうしてわかるだろう。信仰っていうやつは、そこが一番不思議なところだと思う。たぶん、信じてしまったら、そちらが神様で、もう片方が悪魔なるんだろう。』

    『大人になったら、仕事の話か、家族の話か、子供のことか、そんな話題になるのだろうか。少なくとも、うちへ来る大人たちが話しているのは、そんなことばかりだ。』

    『何がそんなに良いのか、今のところまったく理解できない。酒も煙草も、それができる、という状況自体が対人的に優位なものである、と僕たちの世代の一部は勘違いしている節もある。』

    『普通に生活するってことは、こんなときどきの、小さな泡のような気持ちの反発を無視し続けていることだ、とたまに気づく。気づくだけ。掠り傷みたいな細かい跡が、透明だった眼球のレンズを曇らせるだろう。もっと見えなくなれば、もっと楽になれる、そう予感するのだ。大人はみんな目が曇っているから、あんなに毎日きちんと働ける。きっとそうにちがいない。』

    「きっと、あの花が駄目なんだね ー 恐ろしいわ」
    「花がですか?」
    「ええ…、そう。植物の中で、花ほど不気味なものって、ないでしょう?」

    『彼が言っていることは、とても正しい、と思えた。しかも、わざわざ正しいことを、言葉にすると汚くなることを、口にしてくれるのが彼らしいともいえる。』

    『墓が沢山あっても、ここに死んだ人間が眠っているわけではない、ということを、当時の僕はもう知っていた。ただ、生きている人間がここへ来て、地獄か天国に通じているかもしれないインターフォンのボタン押すだけだ。たぶん、ベルは鳴っていない。もうとっくの昔にコードは断線してしまっている。そんなシステムではないだろうか。』

    『たしかに、命なんて大したものではない、と言う気もする。知らないうちに、べつに願ってもいないのに、頼んでもいないのに、この世に生まれていたのだ。寿命で枯れてしまうのも、雑草が人間に引き抜かれるのも、ほんのちょっとの差かもしれない。人間自体が地球の雑草みたいなものだ。どうせ、いつかは滅んでしまうのだから。』

    『人間って、そんな風にできているのだ。どんなに悲惨なことがあっても生きていけるように、精神が鈍感にデザインされているのだ。』

    『たしかに、それは気持ちが悪いイメージだ。
    けれど、植物が気持ちが悪いわけでもなく、土に埋まった死体が気持ちが悪いわけでもない。それらを結びつける人間の思考が気持ち悪いのだ。』

    「結局、残るのは、名前だけってことだよ ー 人間が死んでも、名前は残る」
    「名前が残ったら、思い出してもらえるもんね」
    「そう、名前は燃えない」

  • 爽やかさとミステリらしさが、バランスよく駆け抜ける。押問答のようなやりとりは、登場人物の世代が変わっても一緒。青春の要素もたっぷりで、軽く読むことができる。

  • 久しぶりに森さんが読みたくなり
    表装が可愛かったので読んでみた作品

    半分位まで淡々(ダラダラ)と話が続き
    いきなり「え?」って展開になり
    最後は「何だったんだ…?」って感じで終わりました

    例えば天使か悪魔かって話とか最後のもえない話とか
    そう言う考え方があるのか、なるほどね
    と思える所は新鮮だったし好きだけど
    どうもはっきりしないで終わった所が多くてモヤモヤ

  • 高校生が主人公のミステリー小説。ちょっとした日常に起きそうな話だった。

  • 途中まで読み進めると突然ストーリーが大きく展開するので
    まずは辛抱して途中まで読んでみてほしいです。
    展開が一転すれば、あとはノンストップで一気に読めます。
    最初に想像していた内容とは大きく異なり、
    裏切られた、というよりも”何なんだ”感の方が強いです。
    ラストの1文はいい着地。

  • 高2のある日、さして仲良くもない同級生杉山が山で死んでしまった。
    日曜日の葬式に出た俺は、仲間の姫野に「杉山からもらった手紙どうした?」とのふとした問いに、一年近く開けずに忘れていた手紙を読んでみる。そこには「山岸小夜子は危険な女だ。君から姫野くんに伝えてくれ」とだけ書かれていた。
    だが、山岸小夜子も2ヶ月くらい前に亡くなっていた…。

    読み始めた時は、ミステリーに近い青春物語?と思って読み進めていたんですが、残り1/3ぐらいから、ジェットコースターな展開に一気読みしちゃいました!

    つーか、最後怖かった…。

    もえない…タイトル勝手に萌えないかなぁと想像してたら、ラスト一行に謎解きされてました!

    うまい!

  • 再読です。前回は、多分、3年前の秋かな?
    最近、刺激の強い森作品ばかりを読んでいたので、姫野くんをみならって、ここでひとつ甘いモノを(笑)。

    主人公は高校生の淵田悟くんです。
    物語の始まりは、同級生の杉山の葬式。その後、彼が遺した遺品や、とある少女の死など、次々と不可解な謎が浮かび上がってくる。
    いったい、この「もやもや」はなんだろう?

    高校生たちの他愛のないやりとりがほほえましく、懐かしい気持ちになりました。これだけでも、読んでよかった。
    あとは、主人公の心境でしょうか。
    読み終わった後、最初に引用されているよしもとばななさんの文章を読みかえすと、感慨深いものがあります。
    夢の描写も素敵です。

    あ、あと、姫野くんがいい味出しています(笑)

    前回は、主人公視点で読んでましたが、今回は、かなり客観的な視点から読んでいました(無意識に)。
    これは、再読のせいもあるけれど、私自身が大人になってしまったということなのか。。。

    森先生は、本作で、高校生モノ、森の中の温室、あと「デジタルさん」を描きたかったのかな。
    メッセージ性は、「幻惑の死と使途」と似ています(すいません、ちょいネタバレかも、いやそうでもないか?)。

    とりあえず、装丁もさることながら、素敵な作品です。
    日向ぼっこしながら(理想は温室の中で…無理かw)、読むことをおすすめします。

  • 2014/03/02-2014/03/03
    星4

    少年が主人公。ホームズ的探偵役は不在。シリーズものではない。
    改行の使い方に目がいく作品だった。

    どうでもいいけど副題のIncombustiblesは「不燃物」の意味。combustが動詞で「燃焼している」みたいな意味。

  • 骨、ネームプレート、名前。

    森博嗣の本は、どれもあまり読後感がよろしくないのだけど(それでもまた読みたくなる)、この本は特にそれが強い。

  • どうしても読み進められない

  • 知人に紹介されて気になっていたが、本日やっと読むことができた。
    ちょっと疲れてるときに読んでしまっていまいち内容を噛み砕くことができなかったので、落ち着いてるときにまた読み返してみようと思う。

  • 自殺したクラスメートが持っていた自分の名が刻印されたネームプレート。何故彼がこんな物を持っていたのか気になり調べているうちに、忘れていた過去の事件がよみがえる。


    ひらがなで「もえない」。物理的に燃えないのか、気持ちが熱くならないのか、いや、萌えないなのかも・・・な~んて思いつつ読見始めたのだけれど、どっちの方向に進んでいのか良く分からない。でも、なんとなく不穏な空気が漂う感じ。
    話自体が楽しいものではなかったし、終わり方もなんだかすっきりしなかったな。犯人の心情とか、もっと知りたかったんだけど。
    ジュニア向けの感じかな。

  • 期待しすぎたかしら・・・?

    さっぱり面白くありませんでした。
    複線いっぱいだったけれど、「あぁ、そう・・・」って感じだったし。
    私が理解できてないのかしら?

    姫野って名前とキャラクターの安直さにもがっかり。

    夢に現れたでっかい顔は『銀魂』のマダオのハイジにしか思えず、苦笑してしまったし。
    (ごめんなさい、じゅんちゃん)

    夢と現実のごっちゃになり方が中途半端なSFっぽくて・・・残念。
    温室の百合って、もっともっと濃厚濃密な世界を作れると思う。

    まあ、なぜ人は全て燃えて無くならないのか、○○はもえないのかの件は良いと思ったので☆2つ。

  • 2007年に出された物語。
    同級生の葬儀から「もえない」にいたるまでの、ぼやっとした物語(笑)。

    謎は謎のまま残して、終末を向かえているのだけども、森 博嗣なので、敢えてそうしているのだと思う。
    読み終えた後も、「アレってどうなったんだろう・・・(・_・)」と思うこともあるけども、そこをいろいろ考えてみるのも面白いことだったり。
    現実だって、すべて解決・解明されていることなんて少ない筈。

    ----------------
    【内容(「BOOK」データベースより)】
    クラスメートの杉山が死に、僕の名前を彫り込んだプレートを遺していった。古い手紙には「友人の姫野に、山岸小夜子という女と関わらないよう伝えてほしい」という伝言が。しかし、その山岸もまた死んでしまったらしい。不可解な事件に否応なく巻き込まれてゆく僕は、ある時期から自分の記憶に曖昧な部分があることに気づき始める。そして今度は、僕の目前で事件が—。
    ----------------

  • 同級生の杉山の死をきっかけに、明らかになる事実を追う淵田と姫野。

    杉山が持っていた淵田と書かれた鉄板と意味深な手紙。
    彼が通っていたピアノ教室で亡くなったもう一人の生徒と先生である梅原の妻。

    見覚えのある温室。自分が自分ではないような不安を抱くほどのおぼろげな記憶。

    ミステリーだね。
    文が論文みたいにきちきちっとして決まられた順序良く書かれた感じ。
    話を進めるのにこの会話文はいるのかみたいなのが多いような気が、した。
    あまり好みじゃないのかもしれない)^o^(

  • 事件性とかトリックどうのではなくて、森博嗣が書く登場人物たちの、その会話を読んでるだけで楽しい。
    淵田君と姫野君の雰囲気が好きだ。

  • 忘れていたのは、つまり、人を殺しても、普通の生活ができることとおなじじゃないか。人間って、そんなふうにできているのだ。どんなに悲惨なことがあっても生きていけるように、精神が鈍感にデザインされているのだ。
    (P.251)

  • 森作品といえば「殺人事件ミステリー」と脳内に叩き込まれてしまったのがつらい。確かに殺人は起きているけれど、高校生が主人公のとても爽やかなお話でした。
    タイトルの意味が読む前から気になっていたけれど、最後に出てきてはっとしました。本当にそうだなぁ、と。

    ただ、もう少しパンチのあるお話を期待してしまいます。

  • 装丁が可愛い。とっても可愛い。 かなり好みです。
    なんていうか、加速感が気持ちよかった。

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