エクサバイト

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著者 : 服部真澄
  • 角川書店 (2008年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048738224

エクサバイトの感想・レビュー・書評

  • つかみがうまい小説だと思った。プロローグでぐっと引き込まれる。眼球だけが動かせる意識のある寝たきりの老人。周りの人は植物状態だと思い込んでいる。ありあまる時間。これからどうなるのだろう。
    2025年、記録媒体の小型化により情報の先進国では、頭部の前面に1カラット大のカメラを装着する人が増え、画像データは体内に埋め込まれた端末に記録されていく。耳にも音声の振動を拾うための機器が挿入される。これらの機器はヴィジブル・ユニットと呼ばれた。これを利用した番組のプロデューサーのナカジ(鈴木央児)が主人公。そのナカジの前にエクサバイト商會のローレン・リナ・バーク会長が現れ、ヴィジブル・ユニットを利用した世界史の編纂という壮大なビジネスプランを提示する。
    一方、ヴィジブル・ユニットのメーカー、グラフィコムは国防省との関係が取り沙汰されているデルリンクをその前身とし、ヴィジブル・ユニットの真の目的はという話が一方で明らかになってくる。プロローグとの関係が明かされないまま物語はドンドン進みストーリーに引き込まれる。

  • 車にドライブレコーダーが付いただけでも、嫌だったのに

    こんな時代が来たら、

    アタマおかしくなりそう

  • 残念ながら文も内容も好みではない。あとテクノロジ知らない感が耐えられず

  • 図書館より。
    目にしたものをすべて記録できるユニットが普及した近未来の小説。

    世界観の説明部分はこんな未来もあるのかなと興味深く読めましたが、何分ボリュームがあるので、話が動き出すのが遅いなあと感じてしまいました。

    後半から話は一気に動き出しかなり壮大な話へとなっていきます。これはすごい話になりそうだ、と思ったのですが、話が終息していくとともに期待していたより尻すぼみになってしまった気がします。せっかく大きく広げた風呂敷をあわてて小ぢんまりと畳んでしまったような気がしました。

    発想がとても面白かったので後半の壮大な計画をもっと煮詰めて読ませてほしかったな、と思いました。

  • 目に映ったもの全てを常に保存しておけるデバイスを、誰もが着けている近未来の話。そのデバイスでの歴史を作る大それた商売をからめて、なにやら複雑な展開があるものの、わりと小さくまとまった、そんな話。

  • 読了。アニメ化するとイケルかも…

  • 近未来、自分の記録を残していく機械の話。
    15テラバイトで全部収まるみたいな設定。

  • 現在とあまりに地続きすぎて 近未来のワクワク感がない
    前半は世界観の説明文が多すぎ ある程度は必要だろうが
    もうちょっと筋に練り込んでくれればな
    伏線部分がバレバレなので 後半の種明かしも とくに

    著者が描く2025年には いまだブローニーフィルムが生産されているようで これだけはうれしい限り

  • 過去を詳細に記録しようとすると、どんなことが起こるのかを想像力豊かに描いてくれた。

  • 近未来に起こってもおかしくないかなという感じ。
    人間の見たものをすべて記録媒体に残しておけることが、これだけ恐ろしいことだとは、ちょっと思いもよらなかった。
    忘れることができることに感謝。

  • 寝しなに読むことにしていたので、4ヶ月くらいかけて読み終えた。
    それもあってストーリー自体がデジャブな感じ。
    最後が少しバタバタと流れたが、全体的に読み応えのある近未来
    の話であった。
    人間の欲求を表現した装置の数々、エピソード、忘れられない。
    なにかにつけて思い出して、現実と区別がつかなくなるのではない
    かという感覚を憶えた。

    服部真澄さんの本は「龍の契り」をかなり昔に同僚に薦められて
    読んだことがあった。
    他のも読んでみよう。

  • 以下抜粋】
    「都合の悪いことは忘れ去る、あるいは隠す。そうしなければ生きてゆけないんだ。人も、組織も。(以下省略)」

    近未来、データ記録デバイスの大容量化に伴い、人は頭部に埋め込んだヴィジブル・ユニットで自分の全生活を記録できるようになるという設定。

    自分自身で記録の未来価値に関して考察していた時期に、たまたま出会ったこの本です。

    僕は記録は未来で記憶よりも価値があると考えているのですが、この本ではその記録の危うさが大きなテーマです。

    はじめは後世の己の存在を残せることから記録を取っていた人たちも、過去を美化したい欲求からのデータの改ざんしたり。

    何かできるようになると、それ以上を人は求めるんですね。
    はあ・・・人の欲望は果てしないですね。

    余談ですが、途中に出てきた画像・動画検索の技術の話しは、きっと目下Googleが取り組んでるんだろうな、なんて思ったのでした。

  • 服部 真澄の本を読むのは2冊目。
    以前読んだ「龍の契り」はスピード感あふれ、さながら映画を見ているようなわくわくどきどきした本でした。
    ということで、ちょっと楽しみにして読んだのですが、面白くないわけではないのですが、ちょっと物足りなかった!

    人が見るものすべてを記録する埋め込みデバイスが普及した未来の話。
    さらに100年後にいろんな人の記録を集約することで、より細かな歴史を残せるのではないか・・・ というお話。
    オチが途中でぼんやり分かってしまい、それもあってか最後のどたばたがそれほどわくわくどきどきを保てなかった。

  • 惜しい……着想はものすごく好きなのだが……

    人が見た人生を丸ごと身体に埋め込まれた記録メディアに記録することができる近未来。
    テラバイト級の個人の記録を集めて、編集しエクサバイト(100万テラバイト)級のデータを人類の歴史データとして後生の人が見られるようにする。
    人が歴史に名を残す欲望と、機器に隠された陰謀と、それに巻き込まれる者。三者三様の情報が絡み合っていく。

    本当に着想は好きで、影像プロデューサーが事件に巻き込まれていく過程、夢を疑問視する美術専門の評論家。
    グイグイと引き込まれていく展開だったのだが、妙に終盤にかけて失速。巧く風呂敷を畳めなかった印象でした。惜しいなぁ。

  • 近未来の話でいまいちストーリー展開についていけなかった。

  • おっ この辺から後半だなと思って読んでいたらあっちゅー間に終わってしまった・・・話のはじめこそワクワクしたものの山場であろう場面でも高揚感はそれほどでもなく・・・で 結局どうしたの?という印象ナカジの人生ってことか。バークとクニコの絡みもいまひとつ

  • ◎ドキドキした。 『エクサバイト』とはメモリの単位で10億ギガバイトにあたる情報の単位です。エクサバイトが実現した時、人はそこに何をため込むのか?この物語の中では人々が目にした記録(カメラのレンズを通した映像記録)を組み上げ、歴史を史実にしようという構想が持ち上がります。しかし、そこに絡みつくエゴが構想の外壁を崩しはじめる。崩れはじめた隙間から見えるモノは…。歴史と史実 記憶と記録 この「と」の部分には人そのものがあって、それを積み上げてきたからこそ人は脈々と続いてきたのかもしれません。そして「と」を引きはがそうとするのもまた人。業が深い。第一章・二章くらいまでは文章にもどかしさを感じるのだが、構成・仕掛け・たくらみは見事。読み終わった時、この本の詰め込まれたモノの種類の豊かさ・絡み合わせ方に感心する。2008/06/11兎に角堂

  • 表紙の絵の意味がわかりました。近い未来の面白いカメラ社会の話胎盤を使って若返りを繰り返す女の話。面白いなあと思います。

  • 映画が1本できそうな設定だなあと思いました。記録と記憶って違うよなあ・・・。人は過去を美化したがるのかも。

  • 興味深い設定で、ワクワクして読み出して、一気に読み進められるパワーはあるんだけれど、お母さんが出てきたあたりからなんだかよく分からない方向にいっちゃったような・・・

  • このひとの<世界構築能力>って半端ないよなあ.
    これだけ大きいテーマを描ききるのがまず凄い.最後は「ヘルタースケルター」@岡崎京子を連想.
    これが08年に読んだ最後の本.こんな大作を読めて良かった.

    みらいは,過去をどう利用する?

  • テラの上のエクサバイト。近未来小説、と言っても今から10〜20年後あたりなので、まだ私も生きているだろう未来。人体に埋め込んだカメラでその人が見たものを記録し、データ化することが可能になってるんです。それを集めてデータベース化すれば、正確な史実を後世に残せる。でも、人はイヤなこと、都合の悪いことは忘れたい生き物だから、結局は無理。記憶もデータも後から修正してしまう。

  • 人の見たものをすべて記憶する機械「ヴィジブルユニット」を中心に、人それぞれの人生と、会社の覇権争い、最後には若さを保つための最終手段などが盛り込まれ、登場人物それぞれの人生が浮き彫りにされてくる小説。話はすごくながく、大変退屈であるが、読み終わるとなかなかの小説だったとおもう。見たものを記憶できるということは、すごく魅力的であるが、恐ろしくもある。われわれの覚えていることは、都合のいいことばかりではないだろうか?

  • ありそうな近未来のありそうなデバイス。小説としては無理の多い展開で、突飛もないハイテクと現在のレベルから全く進歩していないローテクがミスマッチしており、違和感を覚える場面が多い。(あらすじなど)20年後の世界では、額に超小型カメラを埋め込み、自分の見たもの、聞いたもの全てを記録する技術がポピュラーになっていた。プライバシー保護のため、本人が消去したい場面は消去可能な仕様となっていたが、実はこれこそが政府の陰謀であった。あまりに巨大な画像データから、必要な場面を探すことができなくなることを恐れた政府は、消去した場面を後から選択的に再生することを可能にしていた。これに気づいた一部の者は、、、

  • 人は体に大容量の装置を埋め込み自分の見聞きしたもの、しいては人生そのものを記録できるようになった時代の話

    スケールがデカいなぁ〜と展開に期待したのですが、急に母親の話が絡むとこから私の期待とは違う方向にいってしまいました

    そんなわけでちょっと残念

    また話では記憶と装置の記録がごっちゃになっているのか嫌な記憶も消去できると言っていたようと思うのですが、ただ装置の記録を消しても記憶は残るような…

    とかなんとか設定がデカイからか、んんん??
    と思ってしまうシーンがあったりして

    氏の他の同系作品に比べるとちょっと弱いすね
    偉そうですんません
    でも他の作品はもっと緻密なんですよね

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エクサバイトの作品紹介

次世代メディア"ユニット"によって、一躍、時代の寵児となった映像プロデューサー・ナカジ。彼に持ちかけられた新ビジネスは、歴史を一変させてしまうような壮大なプロジェクトだった。だがそこには、恐るべき罠が待ち受けていた…。服部真澄の真骨頂、最先端情報小説の傑作。

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