サイゴン・タンゴ・カフェ

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著者 : 中山可穂
  • 角川書店 (2008年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048738330

サイゴン・タンゴ・カフェの感想・レビュー・書評

  • 哀しさや迷いを情熱がもやしてゆく
    愛するがゆえの苦しみのなかでさえ あいするひとを離すことはできない
    中山可穂の女たちは 強く脆く優しくて しなやかで上等な獣のよう

  • 「わたしがおそばにいられなくても、このからだが隅から隅まであなたのものであることをどうか一瞬たりともお疑いにならないでください。わたしの魂があなたに支配されていることをどうか片隅も忘れないでください。」

    こんなこと言われたらこわくて二度と逢えない。

  • タンゴをテーマにした短編集。ピアソラが聴きたくなります。どの話もいい。印象に残ったのは最初と最後、あと猫の話です。

  •  女、猫、タンゴ。

  • 表題作は『弱法師』の中の『卒塔婆小町』と対になる作品だと、何かの記事で読んだので気になっていました。作家と編集の深く壮絶な関係。それでも『卒塔婆〜』と違い、『サイゴン〜』のラストは穏やかな空気に満ちていて、今までの中山可穂作品とは違った印象を受けました。(2008.04.04読了)

  • 日本、アルゼンチン、ベトナムを舞台にしたタンゴに魅せられた女たちの愛と哀を描く5編の物語。
    中山さんにしてはさらっと読めるな~と4編を読み終わり、表題作に突入するや、女性作家と若き女性編集者の濃密な魂のやりとりに絡み取られる。
    バンドネオンの奏でるタンゴのメロディーが頭の中で鳴り響く・・・卒塔婆小町を彷彿とさせる作家と編集者との命を削るようなやり取りは目が離せず、息を詰めるように読んだ。
    5編目にして中山ワールド全開、ビアンの世界にどっぷり。
    それにしても、タンゴの魅力を十分に感じられる作品で、久しぶりにバンドネオンの音色を聞きたくなった。

  • タンゴを絡めた短編集。どの話も良かったけど、表題作の「サイゴンタンゴカフェ」ベトナムのハノイの迷路のような路地の中にある不思議なタンゴカフェの話がやはり一番心に残った。どことなく幻想的な中にはっきりとした現実感がある、そんな空気の作り方が絶妙だった。好きな作家になった。

  • スタイリッシュな恋愛小説という感じ。タンゴの熱気が伝わってくるような。
    装丁が、クリムトを思い起こさせる美しさに引かれて古本で購入。

  • 初中山可穂。表題作の文章や言葉がやや過剰なきらいはあるが、凄い物を読んだ、と感じた。
    他の作品も読んでみたい。
    限りなく5つ星に近い星4つ。

  • アルゼンチンといえば「EVITA」ぐらいしか知らないし、
    ピアソラの名前とヨー・ヨー・マの「リベルタンゴ」くらいは知っていたがタンゴの世界は全然わからない。
    というか、歌舞音曲の類が全くといっていいほど苦手な私なのに、それでも「フーガと神秘」に出てるくる名ダンサーに手を委ね踊りたくなってしまうのだから、この方の文章力って半端ない。
    やっぱ中山可穂はすごいなぁ。
    表題作がまた良いのです~

    恋はスコールに似ているかも知れない。
    何の前触れもなく突然降り出して、すべてを機能停止にさせてしまう。
    そして雨上がりの街は何事もなかったかのように、しかし今まで見たことのないような鮮やかな緑を滴らせて通常に生活に戻るのだ。

  • 2011.09.10. 人を好きになるのは、命がけです。タンゴ、聴きたくなりました。

  • 巧さと過剰のあいだ、ではあるけれど。


    異国ものは、2割減で読むことにしている、でもこれは差し引いても大丈夫。

    「ドブレAの悲しみ」(←タイトル◎)で猫本行き確定です。

  • どの短編も読み出しはそうでもないのに、引き込まれる。好きだなぁって思える、情熱的で正直で切ない短編集。バンドネオン生で演奏を見て聞いてみたいな−。

  • 珍しいヘテロ中心の恋愛短編集。
    表題作はこの人が好む破滅型の芸術家の話。ロマンティックです。文章がキレイで、純粋な物語ばかりなのに、どことなくおかしい。このおかしみがこの作者の切なさなのかもしれないと思います。

  • おもしろかった。
    切なかった。
    キレイだったな。

    海外の描写が素敵。暑さを感じた。
    国内の描写も印象的。情景が目に浮かぶ。
    タンゴ楽しそうだと思った。
    かなりな設定がおもしろかったのかな。

    南Q太でも思ったけど
    レズビアンの方のお話を読むとせつなくなる。

  • 配属先のアルゼンチンで上司と踊るためにタンゴを習ったのに
    横領の罪を着せられてしまう「現実との三分間」
    バンドネオン奏者と結婚することになった娘から
    父を憎むわけを聞き自分の過去も思い出す「フーガと神秘」
    拾ってくれたおじいさんが死んでしまい
    無口な殺し屋に飼われるようになった「ドブレAの悲しみ」
    夫が浮気相手に渡した手切れ金を使って
    浮気相手と一緒にベトナムへ旅立つ「バンドネオンを弾く女」
    旅先のベトナムで失踪した女性作家が運営するカフェに
    偶然迷い込み彼女と編集者との物語を聞く「サイゴン・タンゴ・カフェ」
    装画:Adriana Czernin ブックデザイン:鈴木成一デザイン室

    タンゴにふさわしい情熱的な恋愛の短編集。
    どの話も異国情緒と悲しみとタンゴが濃密に絡まって出来ている。
    とても濃いので読むのに体力が必要かもしれない。
    特に表題作である「サイゴン・タンゴ・カフェ」は
    自分を切り売りするような作家の宿命に対する苦悩が強い。

    個人的には「ドブレAの悲しみ」が好き。
    登場人物すべてがやさしくて。

  • 表紙がきれいだったから借りたら、そういう内容の本でびっくりした。とても。おんなのひとどうし、というのは何がたのしいのかきもちいいのかわたしにはさっぱりわからないのだけれど、きれいな文体なので読めてしまう。すごい。タンゴ、タンゴ、黒猫のタンゴ!

  • 表紙が劇的に美しい。
    ピアソラのタンゴにインスパイアされた美しい短編集。

    いいかげん、作者の、小説家への投影が鼻についてきたので三ツ星。
    この本から読んでたら五つ星だったな。

  • ケッヘルが、おもしろかったので。

    重ねるなー。
    登場人物が年輪を重ねるなーと思う。

    つながりのある短編。

  • 2010/5/6

    この本に収録されている5編の中では、表題作である「サイゴン・タンゴ・カフェ」が一番好きかな。ハノイで語られる老作家の恋の話が、暑い国に降る激しいスコールの印象とあいまってむせ返るほどに息苦しい。相変わらず切なくて哀しい話を書く作家さんだなあ。

  • 読んでる、というか、未読。

    この人の本はだんだん読むのがしんどくなってくる。そう言いつつ買うわけですが。

  • 一つ一つのお話が濃密で、くらくらする。
    どうしてこんなに孤独なんだ、と思わずにいられない。

  • 初中山可穂。
    短編集です。これが・ここが・特にいい!というよりも、どれもこれも何となくいい!という感想。
    私にとっては、タンゴもバンドネオンもすごく遠い存在だけど、物語の中には不可欠。
    とてもすんなり入ってくる作品ばかりでした。
    私は「ドブレAの悲しみ」と表題作「サイゴン・タンゴ・カフェ」が好きかな。
    今回は海外が舞台の作品だったからか、ちょっと非日常にトリップできた感じで、読んでいて心地よかった。
    他作品も読んでみようと思う。

  • タンゴをモチーフにした短編集。短編なのに濃ゆいのはさすが。

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