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この作品からのみんなの引用
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ただ自分を見る目が、賞賛と好意に充ちているのは感じる。なんと美しい女だろうと、その目はしばたたかれる。が、こんな男はいくらでもいた。テレビんの仕事を始めるようになってから、信子はさらに濃厚な賛美に包まれるようになっている。テレビ育ちの女優たちは、親しみやすさや愛らしさを第一に問われていて、信子ほどの豪奢な美女はいないからである。
― 237ページ -
苦難の時に夫のためにすべてを投げだそうとする妻は、甘美な喜びに満ちているに違いない。順調な時の何十倍もの絆が生まれているはずだ。不幸な時に固く結ばれているのが夫婦で、二人は余人など入れない世界にいる。信子は指輪もなく、化粧っ気もないまき子を思い、どんなに美しいだろうかと妬ましくなった。
― 224ページ -
信子は思う。男たちはどうして自分に謝るのだろうか。謝るほどのことを自分はさせているのだろうか。信子が多くのものを男に求め、男に期待したことがあっただろうか。そんなことは一度もない。信子はただ好きになった男に愛され、甘美なひとときを過ごしたいということだけだ。
― 210ページ
みんなの感想・レビュー・書評
華やかな昭和芸能界の世界が垣間見れた本でした。フィクションっていうけど本当のことに思えてしまう。
本編とはあまり関係ないけど個人的には、冒頭の終戦当時のタイに関する記述が興味深い。
【No.154】女優・浅丘ルリ子さんの自伝的小説。おもしろかった。石原裕次郎、渡哲也、小林旭、美空ひばり、石坂浩二などなど、昭和のスターたちの名前もたくさん出てきた。「信子は昔から、自分の不運についてくどくどと悩んだり、語ったりする人間が嫌いだった。手に入らなかったもの、失ったものについて、いつまでも嘆いてどうなるというのだろう。”仕方ない”自分の負の部分は出来るだけ早く忘れるようにする。そして陽のあたるほうに顔を向け、明日のことだけを考える。世間では自分のことを強い女だというけれども、それは努力して身に付けた生活の知恵かもしれない」
色んな有名人が出てきて結構面白かった。
特に、映画がテレビよりも上だ、という価値観。
世代の違いって価値観とか通りすぎたものの違いなのかなー。
浅丘ルリ子が実際どんな人間なのかは分からないけど、
林真理子が書いたルリ子には妙なリアリティーがあった。
いや、ルリ子より石坂浩二のうざさのがリアリティーあったかな…
ノンフィクションだったら星五つにしたい。
浅丘ルリ子さんをモデルに書かれたフィクション。時代背景が丁寧に描かれており、芸能界の歴史もよく分かった。あまり欲がなくてサバサバした主人公に好感を持ちました。
全編に渡って興味深くはあったのだけど、現役な方が多いせいか、精神面や細部の描き込みがあまりない感じがして、「引き込まれる」ということがないまま読み終わってしまった。でも、この人の書く伝記には、わりといつもこんな感想かも…。真杉静枝の本も、期待して読んだんけど、なんだかなぁだったし…。
それにしても、昔の芸能界は華やかだったんだなぁ。
フィクションなんだけど、実在の人物を登場人物にする事で、現実と本の世界の境が分からなくなって、なんだかドキドキしてしまう。
裕次郎への恋心にじぃーんときた。
一生の内にあんな素敵な人に出会えたら、例え報われなくても幸せだろうな。
ルリ子さんの出た映画とか、ちゃんと見てみたくなった。
銀幕の向こうに天地百倍のスターが輝いていた時代 大女優の伝記風小説。さもありなんと言った事柄が、ほぼ実名で描かれる。虚々実々なのだろうが、考える間もなく読み進めることができ、直ぐに幕が下りる。余韻はほどほど。 満州映画の甘粕社長の一言に始まり、浅丘信子が浅丘ルリ子として女優の道を歩み続ける様が描かれるが、浅丘ルリ子自身よりは、周囲の変化の織り込まれ方が面白い。石原裕次郎、... 続きを読む »
中吊りに出てた表紙写真に一目惚れ。一駅だったので、RURIKO?→浅丘ルリ子?くらいにしか認識できなかったものの、美人好きとしては読まずにいられるはずがない! と思いつつ、林真理子だったので図書館で予約。71番目だったのがようやくまわってきました。でもこの後に176人ひかえてるので、ちょうど眠れなかったし、ということで一気読み。 読み応えのある一冊でした。大作を読んだ気にはならないけど、駄作を... 続きを読む »
生まれながら綺麗な人だったのね…。全盛期を見たいな。
内容(「BOOK」データベースより)
昭和19年、満州の帝王・甘粕正彦を四歳の少女が魅了した。「彼女を女優にしてください」。のちに画家・中原淳一に見いだされ、少女は「浅丘ルリ子」としてデビューした。時は昭和30年代、銀幕にひしめく石原裕次郎、小林旭、美空ひばり、燦めくようなスターたち。少女から女性へ、めくるめく恋の日々が始まった。太陽照り映え、花咲きほこる銀幕の裏側、スターたちの舞台は終わらない!自分を生きた女優の半生、一大ロマン小説。
華やかな、芸能界を舞台に描かれた昭和の一時代。バブルよりももっとずっと昔の、銀幕という言葉がぴったりの時代がそこにあります。
光輝く世界とその裏。消費され、過去の人になっていく、その存在の虚しさとルリ子の冷静さが対照的だと思いました。
昭和芸能史として面白い一冊ではないかと思います。
芸能人、しかもまだ存命中の人の話のせいだからか、なんだか女性週刊誌の記事みたい。著者に対する偏見かな。
それにしても昭和の芸能界ってつくづく石原裕次郎と美空ひばりで、あとはスーパースターといわれようと実は二人という星を巡る衛星みたいなものなんだねぇ。
RURIKOって浅丘ルリ子のことだったのかぁ。
週刊誌を読んでいるような感じでスルスル読んでしまった。
女優って特殊な職業だわ。演じていると素の自分を見失いそう。
どこまでがフィクションなのだろうか。実名で淡々と書かれていたが。浅丘ルリ子の昔の映画を見たくなった。2010/3
これは面白かった・・!!!
石原裕二郎がいかに超絶した存在だったかも伝わってきた。
ルリ子の性格が美しすぎるように感じてしまうのは仕方ないかー。
201004追記。
女は好きな男に贅沢させてもらうより、ほんとうに惚れた男のために苦労する方が幸せなんだな、と思わさせられた…。ルリ子、かっこいい。
林真理子の作品はそんなにハマらないのだけど、実在する朝丘ルリ子を想像しながら読むからとても面白かった。それにしても表紙の彼女は本当に美しいなぁ。昭和の銀幕スターとか、裕次郎がどうしてあんなにもてはやされているのかとか、満州のこととか、興味深くて勉強になった。
女優、「朝丘ルリ子」をモデルにしたフィクション。
本当に美しい人は、自分のことを美しいだなんて思わないんだね・・・それが、その人にとっては当たり前のことだから。
やっぱり美人は得だ!!笑
表紙の写真が綺麗すぎて、何度も見つめてしまった。
また、冒頭の満州についての記述が、リアル感を出すのに一役買っていると感じた。
すっごい期待していてやっと読めました!
でもすっごいドロドロを期待していたわりにはあっさり。ルリ子に遠慮した?私の中でルリ子といえば「すいか」や「博士の愛した数式」、そして「僕の魔法使い」!なので、ちょっとピンとこないところもあり。もうちょっと詳しく知っていたらもっと楽しめたのかなー。
今一歩足りない感じ。
なんというか、古き良き時代の回顧録、かな。
日本映画界が一番暑かった時、みたいな。
それにしても、林真理子が描くとどうして何でも女性週刊誌っぽくなるのかな・・・とりあえず最後まで読んだけど、時代にも主人公にもあまり興味がないだけにちょっとキツかった。
図書館にて。
いくら女優さんだからって、生きている人についてここまで書くのもすごいなと思った。
週刊誌のゴシップ的にはなってないけど、人のプライベートを覗いちゃったようで
小説としてはどうなんだろうと思った。
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面白かったです・・。浅丘ルリ子さんをモデルにした「フィクション」ということですけど、私は実話だと思って読んでしまっていましたよ。中国で生まれ、敗戦で日本へ、そして女優への道を歩み始めて現在に至るという内容で、日本映画の黄金時代、特に日活での小林旭との恋人時代、石原裕次郎との交流、美空ひばりとの友情、石坂浩二との結婚と別居、離婚など、どのくらい浅丘さん本人に取材させてもらったのかを知りたいくらい、リアルな展開になっていました。興味深かったのは、浅丘さんを「恬淡とした美女」として造詣していること。何事にも深くは執着せずに、欲も嫉妬もない・・。そんな彼女が、映画・テレビ・舞台と活躍の場を広げて、今でも現役の女優であり続けているという面白さで、あんまり言いたくないけど、やっぱり林真理子って上手いなぁ、と、一気に読ませられてしまった一冊です。







