- Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048738668
作品紹介・あらすじ
兵農分離、商業重視、出自を問わぬ人材登用、家臣を領地から切り離す転封。織田信長が打ち出した数々の画期的な政策は旧体制を次々に打破しようとしていた。近隣の戦国大名が散り行くなか、旧権威の象徴である足利義昭だけは信長打倒に執念を燃やす。幾内だけでなく、関東、そして中国地方へ版図を拡げて行く織田軍団。疾風怒濤の進撃に、もはや叛旗を翻すことすら無謀に見えたが…。秀吉と光秀の異常な出世の秘密、織田家家臣団の抱える構造的問題、そして本能寺の変と中国大返しという戦国史最大の謎に、随風(後の天海)を通じてあざやかに迫る歴史群像劇の白眉。
感想・レビュー・書評
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ネーミングの大きさ=期待感だと思う。ましてや未開拓のジャンルに挑戦ともなればかなり期待してしまう…騙されたわ。無理があったのかもしれないが内田康夫という名前で書かれていれば期待はかなり大きいものになっていく。現代物のミステリーでの第一人者が歴史に挑んだ
「地の日天の海」
家康に仕えた天海僧正の若き日を書いた作品である。芦名家重臣の船木家の嫡男として生まれた船木兵太郎。元服を前に父の死とともに出家をして随風と名乗る。着眼点はとても面白い。なんせ謎のある人物ですから読み手としても「おおっ!」と思った。しかも内田康夫の作品となれば興味津々であったのだが、上下巻を読破するにはかなり苦痛だった。
歴史をなぞるだけのものだった。本能寺の変までを時代の主要人物に随風を絡めているだけのもので、それも少し無理矢理感がある。ミステリーにおいては輝きを見せる方も歴史小説…もう書かないほうがいいと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
徳川家康の側近として有名な南光坊天海(隋風)が主人公です。
この本では、隋風の目を通し、織田信長、豊臣秀吉、明智光秀、徳川家康との関わりを描いており、信長の尾張統一時代から、本能寺の変の後の時代が登場します。
本のタイトルである、「日」について、隋風が思う日輪のごとく輝く人物として、明智光秀と豊臣秀吉が登場し、この2人の人物を隋風がどう感じているのか、について、全編を通して描かれています。
全体的にも非常に読みやすく面白かったです。
↓ ブログも書いています。
http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-c9ea.html -
歴史的にはよく知られた本能寺の変のくだりをクライマックスに様々な視点をおりこんで描かれていた。
秀吉が本能寺の変をあらかじめ察知していたのにもかかわらず、信長に進言しなかったことが心にひっかかった。
ここまでしたたかでなければ世の中渡っていけないのだろうか。。
実直であることが裏目にでた光秀の生き様がやっぱり悲しい。それに従った家来衆、家族の末路を考えると
色々と複雑な心境に。
天海という黒衣の宰相がメインのお話だが
もっときりこんでほしかったし、徳川幕府で実権を握っていく様子をもっと知りたいと思った。
関連本読んでみよう。 -
(2007.09.29読了)(新聞連載)
(「BOOK」データベースより)amazon
兵農分離、商業重視、出自を問わぬ人材登用、家臣を領地から切り離す転封。織田信長が打ち出した数々の画期的な政策は旧体制を次々に打破しようとしていた。近隣の戦国大名が散り行くなか、旧権威の象徴である足利義昭だけは信長打倒に執念を燃やす。幾内だけでなく、関東、そして中国地方へ版図を拡げて行く織田軍団。疾風怒濤の進撃に、もはや叛旗を翻すことすら無謀に見えたが…。秀吉と光秀の異常な出世の秘密、織田家家臣団の抱える構造的問題、そして本能寺の変と中国大返しという戦国史最大の謎に、随風(後の天海)を通じてあざやかに迫る歴史群像劇の白眉。 -
歴史ミステリーの第一人者が描き切った新たな豊臣秀吉像!
[ 内容 ]
信長が目指した天下とは?明智光秀が6月2日に本能寺を攻めた理由とは?秀吉による奇跡の「中国大返し」の真相とは?最新の学説に裏打ちされた新たな「太閤記」! -
主人公は天海。天海を会津・葦名家の重臣の嫡子、その実、足利義晴の御落胤とし、若き日の秀吉、光秀との出会いから、小田原征伐の間までのそれぞれの生き方を描く。