詩羽のいる街

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著者 : 山本弘
制作 : 徒花 スクモ 
  • 角川グループパブリッシング (2008年9月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048738842

詩羽のいる街の感想・レビュー・書評

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  • とにかく、とっても面白かった!!
    図書館で借りて読んだのですが、購入することに決めました。

    自分の好きな本が登場したり、様々な知識がちりばめられていたりと、この本から別の本を読みたくなります。
    新しい発見をするのが好きな読書家にはもってこいな作品です。

    えええ!!と驚いた場面やなるほどなーと感心してしまう場面もあり、読み応えたっぷり。
    ほぼ1話完結で、どの章も最後はすっきりして終われます。
    登場人物はごく普通の人ばかりだけれど、とっても魅力的に描かれています。
    私も詩羽に出会って、価値を見出してもらいたいなあ…。

    楽しい本が大好きな人におすすめしたい一冊です。

  • 好きな話だった。
    読んで思ったのは、私も詩羽になりたいってこと。
    でも、難しいなーと思い、でも詩羽だったら、こうして最初から無理だって諦めないなって思った。
    詩羽と同じことはできなくても、詩羽のような想いを持って生きていくことはできる。
    迷った時には、それを頭に置いて進んでいけばいいなと思う。

  • 2011.2.21 初読 市立図書館

    お気に入りの読書ブロガーさんがお薦めしていて、たまたま図書館にあったので借りてみた。

    すごくおもしろかった!!予想以上。
    めっちゃ私好みです。
    読みやすくて、リズム感があって、あと物語の構成が完璧だと思った。
    あの人と、この人がここで繋がって・・・(この小説の場合は街全体だけど)、それがカチッカチッとはまっていくのが読んでてものすごい楽しかった。
    読んでて楽しい小説ってそれだけでもう☆四つ。
    その上、この小説は最後まで完璧だった。
    最後まで裏切らなかった。最後の最後まで楽しく読めた。

    実際には、詩羽みたいな女性がいるわけないよねって半分は思うんだけど、でも、もしかして現実にもこんなふうに誰かと誰かを繋げている人も存在するかもしれない。いても不思議じゃない。
    狭い範囲でも、そんな人がいるはず。
    誰もがその可能性をもってるんじゃないかと思ったり。


    「本当は人間はみんな、自分の人生を変える力は持ってるはずなんですよ。ただ『変わるわけがない』『変えたくない』って、理由もなしにそう思ってるだけなんですよ」

    「愛とか正義なんか関係ないです。そんなお題目で人間は動かせません。協力し合う方が得だって気づかせればいいんです」

    「悲観的なことばかり見てると悲観的になっちゃいますよ。現実から目をそむけちゃいけないけど、いい面もちゃんと見ないと。それこそ現実逃避です。」

    作中まんがの「戦まほ」読んでみたいなぁ・・・。

  • こういう本に出会えるからマイベスト3を敢えて書いてないんだなぁとしみじみ思える。
    本との出会いって偶然?必然?さもなくば、運命!!

    素直に感動しました。
    リンクしあう好意(悪意も?)が見事に歯車のようです。

    山本弘さんだからSFってカテゴライズしましたが、胸キュンでも人生でも青春でも何とでも読めます!

  • 読んだ方がいい、読んだ方がいいと言われて読んでみて
    読んでよかったって思える本はそんなにないと思う。
    ああ、すごいなあ。わたしもこの本に、すすめてくれた人に変えられてしまったなあ、と誇らしくも悔しく感じている。
    誰もが影響し合いながら毎日を生きている。
    協力して生きた方が合理的なこともある。
    あああああああわたしもできるのであれば、だれかに+の影響を与えられて、かつ自分もしあわせでありたいものだ。
    それはとても難しいことだけれど、不可能ではないはずだから。

  • 山本弘、2冊目。山本弘の主義主張が、けっこう色濃く出ている。
    アイの物語もとても面白かったけど、詩羽のいる街も・・・本当にスンバラシィ出来だと思う。
    何であまり読まれてないんだろう?みんな、もっと読んでみて、ほんともったいない。

    「詩羽とつきあうと、幸せになれますよ。」
    彼女は、お金も家も持たず、他人に親切にすることを仕事にする。
    人と人との歯車をかちりとかみ合わせ、人生を変える触媒となる。
    話の中で語られるエピソードや、登場人物の創ったSF調の物語が、いいスパイスになっている。

    人と人のつながり。
    顔も知らない人とのつながり、行きかうだけの人とのつながり。
    人とつながることで違う風に見えてくる世界。
    見方を変えれば、物事は変わるということ。
    変えられない、変わらない・・・でも、人間は本当はみんな、変わる力を持っている。
    ほんの少し、背中を押すだけで。

    自分にとっては必要ないものも、他人にとっては渇望するものだったりすること。反対もまたしかり。
    正しい論理。協力しあう方が有利だということ。

    人の矛盾、人の悪意、人の狂気。
    「私は知ってしまった。平和で民主的で自由であるかのように見える日本が、実は言論の自由のない差別国家であることを。どこぞの独裁国家と違うのは、弾圧を行うのが国家権力ではなく、一般市民であるということを。」
    それでもなお、人の力を信じている。
    人のつながりの温かさ、親切にすること・されることの気持ち良さを。

    最後まで読んで、もう一度読み返してみると、おおお、こんなとこでつながってたのか、とびっくりしたりも。最後もよかった!
    いい読書タイムを過ごせて幸せ。

  • この本を読み終えた時、きっとあなたも
    詩羽に会いたくなっていること間違いなし。



    とても活発な女性、詩羽(しいは)と、街の人たちとの関わりあいのお話。
    どの話にも、思いやりと愛が溢れています。
    男女が登場するものの、恋愛方面に向かう話では無かったり。

    「爽やか」な話が好きな人にすごくお勧めできる本です。
    とにかく「爽やか」なんです。
    …大切な事なので2回言ってみました!
    結構前に読んだ本だったのに、
    今でもこうして感想が書けるほど印象に残っています。
    この本では、人と人との関わりあいでしか得られない、
    色んな大切な事を学べる気がします。

    -----------------------------------------

    図書館で、タイトルに惹かれて何となく棚から取り出してみました。
    ぱっと見たその表紙に惹かれて、何となく借りてみました。
    読み終わった後、すごく物足りない気持ちになってしまいました。
    もっともっと詩羽の活躍を見ていたかったー…! って感じです。
    良い意味で、色々心残りのある作品です!

    詩羽、すごくかっこいい! 
    こんなおねーさんがいたら、ずっと着いて行きたいなぁ…

  • 人に親切をすることで、報酬を得て生活をする、という詩羽。
    親切やサービスは無償である、という常識を覆し、さらにそれを成り立たせてしまった。
    すごい物語です。

    なんだか、この世のサービスやボランティアは無報酬である、というのがおかしいなぁと思う。
    そして、無報酬ですることが尊いという価値観も変だなって思うし。

    そういう、人の無償の善意に頼って作ってあるシステムってたくさんあると思う。
    一人のお医者さんの善意にたよって時間外勤務をさせ、それがないと成り立たないシステム。

    一企業の寄付に頼った慈善事業なんかも、システムがまわっている間はすばらしい活動だけど、その企業の力がなくなったらあっという間にシステムがなくなってしまう。
    システムがなくなって困るのは慈善を受けている側の人たちだけど、文句も言えない。


    詩羽のシステムは、その辺りのことをパスしてる持続可能なシステムなんじゃないかな。
    人の愛とか正義に頼ったシステムは、経済的な問題に勝てなかったりする。

    とか書いたけれど、そんなことはどうでもよくなるくらい楽しい、奇跡のような物語です。
    愛じゃなく、論理的な理由を述べる詩羽はとっても冷静で楽しくて、でも愛にあふれていてステキな女性です。
    読んで本当によかった1冊です。

  • 本当は、星6つを付けたいです。

    人と人を繋げて化学反応を起こし、街全体を活性化させていく詩羽は、話だけ聞けば聖人の様な存在です。しかし、詩羽は綺麗事や正論といったものには決して囚われず、ただ論理的で前向きです。だからこそ、彼女の言葉には熱があって胸に響いてきます。

    物事をただ頭ごなしに否定するのではなく、それよりももっと良い事があると、詩羽は多くの人に気付かせます。言葉よりも、体験を通して。詩羽は人と人を繋げることで、「ほら、あなたが思っているよりも難しく(悪く)なんかないよ」と、伝えているようでした。

    読み終わり、とても前向きになれる一冊でした。どんな人にもお勧めしたい一冊ですが、特にこの世界を少しでも悲観的に思った事がある人にお勧めしたいです。きっと詩羽から元気を分けてもらえると思います。

  • 超能力や魔法なんかは出てこないけど、これは立派に素敵なファンタジーだ。設定も主人公も違う話が根っこでリンクしてて、ほぉ〜っと感心してしまった。
    一つ一つは小さくて不揃いな歯車が、うまく噛み合わせてやれば大きな力を生み出すという考え方は、色んな場面に応用できそうな気がする。
    もっと詩羽自身にスポットを当てた話が読みたい。過去がすっごく気になる。
    あぁ、詩羽にデートに誘われたい。

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詩羽のいる街の作品紹介

「あの日まで、僕はこの世に奇跡が存在するなんて信じていなかった」。マンガ家目指して持ち込みを繰り返すもののいっこうにモノにならない僕。ある日突然現れた詩羽という女性に一日デートを申し込まれ、街中を引きずり回される。お金も持たず家もない彼女が、行く先々ですることは、街の人同士を結びつけることだけ。しかし、そこで見たことは、僕の人生を変えるに十分な出来事だったのだ。-幸せを創造する奇跡の人、詩羽とは。

詩羽のいる街のKindle版

詩羽のいる街の文庫

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