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みんなの感想・レビュー・書評
本屋でこの本を見たときには泣きそうになった。
内海文三のこの物語の続編が読めるなんて夢のようだ。
海人と椿子も年齢とその地位に応じて
大人になっているが、それでも彼ららしさは変わらない。
最後まで彼らしく戦場を駆け抜けていった。
この物語が未完なのは悲しくもあるが
永遠に終わらないという意味では幸せかもしれない。
内海文三氏の冥福をお祈りします。
戦争孤児が見る夢を、佐々木海人も見る。小さな家を建て、消息不明の母を捜し出して、妹と弟を呼びよせて四人で慎ましく暮らすという夢を。八歳のころから見つづけてきたささやかな夢だ。―応化十九年六月、ふたたび戦争の季節がおとずれる。未完の遺作、ついに刊行。『裸者と裸者』『愚者と愚者』に続く、「応化クロニクル三部作」完結編。
遂に読み終わってしまった...最高に面白い本だった。これまでたくさんの本を読んできたけども応化3部作「裸者と裸者」「愚者と愚者」「覇者と覇者」は紛う事無き最強で最高の小説である。作者が急逝したために絶筆となってしまった本作...出来る事なら作者が締めくくった最後の一文を読んでみたかった。非常に残念だが、それゆえ心に残って行くのかもしれない。私は作者 打海文三の作品に出会えた事を本当にうれしく思う。応化3部作...ぜひ読んでみてほしい作品です。
どんな状況になっても、どれだけ手を汚しても、
海人の「まっすぐさ(バカ)」が、
この本の、この世界の救いだ。
作者の逝去が悔やまれる。
未完。
戦争が終わったって戦いは続く。
内紛に加担しなかった北海道軍を旗軍にすることで、アメリカからの全面的な援助を得た常陸、奥州、北海道軍連合。圧倒的な物量で首都圏に再侵攻した常陸軍は、「我らが祖国」との最終決戦に挑む。
内乱が始まって20年。遂に戦争終結。
この巻では一言も喋ってないけどイリイチが良い。戦争狂の戦後としてはこれが最善で最上っていう選択だと思う。どれほど悪事を働いていてもイリイチの善悪の触れ幅は等しい。非常に良い。
↓ややネタバレ
未完で終わったのは非常に残念。軍を引退した海人がこの後どう絡むのか、マフィアから企業に転進する椿子がこの後どうなったのか気になるが、上々な終わり方だったことは疑いようがない。
応化戦記三部作の最終巻。ただし、執筆中に作者がなくなったため未完のまま発行となった。が十分に感動できる。
凄惨な内戦状態にある近未来の日本を描いた応化戦記三部作の最終巻だ。
複雑に絡み合い、決裂と統合、勃興と衰退を繰り返した複数の武装勢力も次第に淘汰され、いよいよ戦局は終盤を迎える。
それまで蚊帳の外にいたアメリカ、北海道も内戦鎮圧に乗り出し、ひとつの戦火は収束するが、また新たな火種が燻りはじめる。それでも世界は明るい方向へ転換しはじめた。
著者が急逝したため椿子の賞の途中で話が途切れてしまっているのが残念だが、海人にも椿子にも朗らかな未来があるだろうと夢想できて、長い長い戦史を読んだ充足感が胸に落ちた。
面白い!
簡潔に述べてしまうならこれに尽きる・・
未完のまま作者が没してしまった事が始めての経験であまりの事に愕然としていたところ、途中までで出していただいて本当にありがたかった・・・
完結していたらと思うと、寒気がするほど面白い一冊です。
本当に、作者がお亡くなりになった事が残念でなりません・・・
孤児たちの戦争シリーズ第3部。完結編にして、作者急性の為未完の作品。最後の戦争を書いた上巻と、戦後処理を書いた下巻部分に分かれる。下巻の半分弱で終わってしまうところが何とも残念だ。この後更なる混沌と大団円が待っていたはず。
未完で終わっているけど、不思議と残念な感じはしない。常に潔く生きている彼らが主人公だからだろうか。だから続くそれらがある日ぷっつり途切れたところでどうってことはない…そういう事かも。
ポリティックな狂熱も、勝利で獲得するものもない戦争。 欺瞞的な大義名分すら許されず、終焉に向かうためだけの消化試合のような戦争。 破滅が混乱を、混乱が破滅を呼び水にする、 ただただ自滅と淘汰のためだけの戦争。 エンターテイメントのテーマとして成立しないものだ、 と思ってた。 いつもいつも、ハリウッドの軍隊モノや警察ものの映画を見るたびに、あるいは日本人の作る「生きるために」とい... 続きを読む »
筆者の遺作であり、もっとも熱量の高い一冊。
彼の描く人物の多くは快活でいて計算高い。そこに人間として避けられないマヌケさのようなものを織り交ぜてくる。
まず身も蓋もない現実を提示して、それをシンプルに詩的に受け入れて汚れながら生きていくという手法がここでも見られる。
ストーリーや人物ではなく、その文体に作家性が宿っていると感じさせられた作家の一人でした。
本って ま 映画とかドラマとかでもそうだけど読んでいるそのときに面白い本もあれば読んだ直後に面白い本もあるけどこの本はっていうかこのシリーズは読んだあと 何年もかけて自分にしみこんでくるような気がする
わ、わあああああ!私の寿命を20年差し上げますから生きて書き続けていただきたかった!! 未完ですがな・・・・・・・・・・・・・・・・がくう。 しかし平然とアンチクライマックスが訪れるこの物語、書かれざる終わりもなんとなくそんな予感がしなくもない、いわゆる死亡フラグが立ちまくり?? だいたい、内戦→いちおうの平和が訪れたところで、昨今の世界情勢を見れば一目瞭然、再度混乱が生じるのは半ば当然の流れ... 続きを読む »
作者急逝のため未完となった、愚者と愚者の続編。
つい数週間前に裸者と裸者を読んで、すぐにこの覇者と覇者を読めた自分は幸せかも。
未完なので当然ながらかなり中途半端に終わっているけど、
普通の小説に換算すれば大体2冊分の文量だったので、
愚者以降のエピソードがかなり知れてファンからすれば垂涎モノ。
あとは各々が想像するしかないけど、きっとみんなが幸せになれる終わり方だと信じてる。
これを機会に他の打海作品も読んでみよう。
今日、ウチに届いた角川のPR誌『本の旅人』の新刊案内を見て仰天しました。この本が出るとは!
過激でファンタジックな日本内戦記、『裸者と裸者(上・下)』『愚者と愚者(上・下)』シリーズの続編(最終章)です。打海さんのご逝去で未完となり、遺稿が多少あっても出版されることはありえないと思っていました。
出版案内によれば、佐々木海人くん編だけのよう(来月以降、続きが出る可能性も捨てきれない:笑)…うーん、「読んでよかった!」と思うか、「こんな中途半端に出版してー!」と暴れるか微妙(笑)。というわけで、ちょっとお取り置きです。
あと、ヒジョーに言いにくいのですが、このシリーズは装丁のイラストが微妙に下手で…私の第1希望は、『アップルシード』な感じ(笑)。

未完の大作とはこの作品のことではないだろうか?
作者がお亡くなりになられてしまい、結末は誰もわからないが
海人には幸せになってほしい。
いい作品に出会えた。
作品の紹介
戦争孤児が見る夢...






