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- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048739139
感想・レビュー・書評
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なんだこれは。
冒頭のエピソードから、科学的な論証からくるインスピレーションを発展させた壮大な物語を期待していたのだが、ものの見事に裏切られた。テーマとは無関係にくっだらないメロドラマや身勝手な浮気話が横行し、さらにいたるところに理解に苦しむ論理や表現や展開が目白押し。ページ数を稼ぐための無意味なエピソードや描写が満載で、まじめに読むのが時間の無駄としか思えなかった。
言いたいことはわかるよ。この世界観の危うさと、表裏一体の二律背反を、最新の量子論とからめたかったんだよね。そして、それよりもなによりも、鈴木さんはその中で人間が力強く生きていく姿を描きたい人なんだよね。わかるよ。たぶんそういうことなんだと勝手に理解してるよ。
それにしてもくだらなすぎる。長くてくだらない本を読むことほど苛立たしいことはない。最悪。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
さすが鈴木光司、「OKAGE」とはまた異なったオチを用意してくれていました(当たり前か)。
しかし、です。最後の最後がよくわからなかったんですけど…。彼の人は一体どういう存在だったのか?いくらなんでも唐突すぎやしませんか?どうにも納得のいかない結末です。