エ/ン/ジ/ン

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著者 : 中島京子
  • 角川グループパブリッシング (2009年2月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048739306

エ/ン/ジ/ンの感想・レビュー・書評

  • 厭人家だった父がどんな人だったのか?人づてに出てくるエピソードは思いもしないように転がる。わざわざ話題にしたこともないけどもしかしたらうちだって…と思ってみたり。いるのが当たり前で若いときのエピソードなんて興味もないけど、いざいなくなった時思い出す記憶があるとないとじゃ違うんだろうなぁ…と我が身を振り返ってみたり。

  • この作者の本を読むのは、初めて。
    話の中心の蔵橋親子が、スゴくフワッとした雰囲気で、「よしもとばなな」の小説の登場人物を思い出させる。
    でも、ストーリーはもっと現実的で、ミライのために隆一がテキパキとナゾ を追い求めていく。
    語りを小説家にさせているので、たまに“誰が話してる??”って思う箇所があって、少し混乱したけど面白かった。
    たしかに「エンジン」が厭人だとは想像もしなかった!

  • タイトル見て「読みたい」「読みたい」と思っていて、やっと読めた。
    思ってたより深いし重い。
    でも、根底にある純粋なやさしさに救われた。

  • 不思議な物語です。ストーリーは、村上春樹の「羊をめぐる冒険」に雰囲気が似ています。また、私だけかもしれませんが、読んでいてぞっとする場面がいくつかありました。その点では、浦沢直樹の「MONSTER」にも少しだけ似ているような気がします。
    ただし、ラストはなぜか涙が出ます。結局人間は、良くも悪くも人と人とのつながりの中で生きているんだなあと感じさせられます。

  •  ヒーロー、大学闘争、ベトナム戦争、ラブ&ピース、反戦。
     その頃を背景に母と父、自分の出生を探す。
     会話は多いが行動は少ない、行動場面は極力描かずいきなり次場面。
     激動の60~70年代と恋愛模様。
     前々から思ってたけど、この時代を描いた事で尚更に女村上春樹っぽさが出てた。

  • よくわからなかった。
    ただ、家族との思い出は、絶対必要というのでは無いかもしれないが、豊かなものだ。

  • 本当にありそうな、でもなさそうな
    不思議な話だったな。

  • この作者の描く話は、今いる人たちが昔の誰かを探し、調べるというつくりになっていることが多いみたいだ。
    調べたからと言って何かが劇的に変わるわけでもなく、でも調べなかったらこの今はないだろうという「今」がいい感じだ。

  • また真実の家族を探す話なのーう?…と思いつつ読みだしました。

    真実(への道)は、たらいまわしにされて、いま視点人物が誰なのかわからなくなってくる。でもまあ、すべて「わたし」による語りなのだから、仕方ないのかな(…ふつうの小説だってそうなはずだよね?)。

    わかったよなわからぬよなラスト、野生時代感ない(知らないくせに)。カタルシスどばどばー、じゃないのね。

    94、出た、「中野ブロードウェイ」。この方ってこんなに固有名詞を使っていた覚えなくて、ちょっとびっくり。
    108「男性作家の好む『長いお別れ』式の一人称文体は、わたしのような女の書き手にはなかなか馴染まないものだ。女が語るときには注意が必要だ。女が語るものを読むときにも。」ここで思い出す江國&綿矢。はーい、気を付けます。
    285「(…)音が聞こえた。/扉が開いた。/男が一人、(…)」そうそう、これ、この改行タメが読みたかったのよ!!最近みんなもったいぶってくれないから!
    310「三人は」でお母さん正気を取り戻してるんだね。だからなにって(「もったいぶって」は)書かれないけど。
    314「一瞬、この目の前の男のしゃべったことを、なぜ信じなければならないのだろうという思いが、(…)押し寄せてきたのだ。」これは(この本にかぎらず)すべて読書にも共通すること。同時に、彼女のいう「女が語るとき」でもあって(「わたし」、作者中島、とこれだけでも二重だものね)。

  • 独特な文章構成で、誰かが隆一から話を聴いているようなのだが、その人物が途中まで明らかにされず、その曖昧さや、誰なのか分かった時のスッキリ感が面白かった。

  • 自分の父を知らないミライの出生の記憶を探る物語。

    70年代の社会状況が描かれるので少しノスタルジックな雰囲気も感じられる。

    ミライの視点ではなく、ひょんなことから手伝うことになった隆一の話を聞いた小説家が語るという形式なので、ドライなのがよかった。

    ただ小説家と出会うきっかけは少し不自然な気もしたけれど。

    ミライの母、礼子が理想を詰め込んだ幼稚園、トラウムキンダーガルテンの教育法はシュタイナー教育みたいなものかな。

    アウトサイダーアートなど、なんとなく興味深いテーマが散りばめてあった。

    なんだか物足りないような、でも涙ながらのハグを求めたわけじゃないので、これでよし、な気もする。

  • これはあんまりだったなぁ。

    エンジンを巡る物語なんですけれども。
    エンジンて字の感じだけ見ると猿人やら厭人には
    全然結びつけられなかったなー

    両親を巡る話なんだけど、
    いろんな人のエピソードが出てきすぎなのかも。
    そしてどうしてこんな形を取ったのかな、って思いました。
    この小説家の目線が面倒臭くてー

    だらだらと読んで、あんまり残るものもなく終わってしまった。

  • わかりません。
    ナゼ書きたかったのか。それがナゼここなのか。

  • まったく予備知識なしに読み始めたので
    エンジンがエンジンではなく、猿人でもなく、厭人という
    意味からどうやって話が展開するんだろうと興味深かった。
    エンジンとは蔵橋ミライの父親であり、蔵橋礼子の
    夫である。そしてミライが生まれる前には失踪していて
    今もどこでなにをしているかわからない。しかもエンジンの
    妻である礼子は若年性アルツハイマーで記憶がおかしい。

    ミライは自分の出生のことを知りたくて、礼子が昔1年だけやっていた
    ドイツの理想的保育所を模した幼稚園のようなものの卒業生の
    (本人には記憶なし)葛見隆一を同窓会と称して呼び寄せる。
    いろいろな登場人物が出てきてなぞがなぞを呼び
    またなぞがどんどん解けていく話の展開が面白かった。
    唐突にスペクトルマンとか出てくるし、いったいどこへ
    この話は行ってしまうのーと一生懸命追いつきながら読んだ。

    最後劇的な謎解きがされるわけではないけど
    でも途中で飽きさせない話の展開とすっきりしないようで
    実はすっきりとした終わり方で読んで良かった。

  • 父を探す女性とその将来の夫。そして小説家の狂言回しで楽しく読みました

  • 冒頭でつまずきそうになったが、なんとか読み進めていくと最終的には結構面白かったです。
    でもどういう物語か説明し辛い不思議な話。

  • これは、表紙がなんかオシャレだったのと、直木賞受賞作家だったので買いました。
    内容は、なんか不思議でノスタルジーな感じでしたね。

  • んー…。へんな作品。

  • 2010/08/25

    エンジンは、あっくんで、厭人で・・・。

  • +++
    身に覚えのない幼稚園の同窓会の招待状を受け取った、葛見隆一。仕事と恋人を失い、長い人生の休暇にさしかかった隆一は、会場でミライと出逢う。ミライは、人嫌いだったという父親の行方を捜していた。手がかりは「厭人」「ゴリ」、二つのあだ名だけ。痕跡を追い始めた隆一の前に、次々と不思議な人物が現れる。記憶の彼方から浮かび上がる、父の消えた70年代。キューブリック、ベトナム戦争、米軍住宅、そして、特撮ヒーロー番組“宇宙猿人ゴリ”―。
    +++

    ミライの願いは、父親を探し出して会いたいということではなく、「自分の誕生の記憶を持ちたい」ということだった。若いころ行ったドイツで影響を受け、夢の幼稚園=トラウムキンダーガルテンをたった一年だけ開園していて、いまは認知症が進みかけている母のこと、父と思われる人物の若いころの行ない、両親の出会い、などを隆一が調べていくことになる。その過程で、父らしき人物と知り合いだった人が見つかり、キーワードにもなっている『宇宙厭人ゴリ』を書いた作家の「わたし」を偶然見つけ、さらに弟と名乗る人物も見つけ出し、父の輪郭が少しずつ明らかになっていく。本人はまったく姿を現さないのだが、彼が生きた時代背景と関わった人たちの断片的な記憶から再構築されるようで興味深い。ただ、父親が戦争やら反戦運動といったことが色濃くでる時代を駆けぬけたということもあり、出てくる事実には重いものもあり、すっきり爽やかな父親探し物語、というわけではない。含むところの多い一冊である。

  • 2010/05/22 歴史の勉強しないと。情報のたどり方がそれっぽい。

  • 巧いと思ったけど,それほど残らない。

  • うーん・・・・・・。
    ただ、ミライが作る、おはぎや柿の葉寿司など、食べものの描写がとても丁寧で、作ってみたいなぁ、食べてみたいなぁ、と思いました。

  • 未だ会ったことのない、
    父親を追う物語。
    父親を追うことで、
    結果、母と自分探しになってしまう、
    と言う話。
    エンジンとは、猿人とか、
    厭人と言う意味。

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エ/ン/ジ/ンの作品紹介

身に覚えのない幼稚園の同窓会の招待状を受け取った、葛見隆一。仕事と恋人を失い、長い人生の休暇にさしかかった隆一は、会場でミライと出逢う。ミライは、人嫌いだったという父親の行方を捜していた。手がかりは「厭人」「ゴリ」、二つのあだ名だけ。痕跡を追い始めた隆一の前に、次々と不思議な人物が現れる。記憶の彼方から浮かび上がる、父の消えた70年代。キューブリック、ベトナム戦争、米軍住宅、そして、特撮ヒーロー番組"宇宙猿人ゴリ"-。

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