| ブログで紹介する» |
|
Check |
|
|
この作品からのみんなの引用
-
「おまえは姉ちゃんを犯して殺した奴らのどんな姿を見たら赦せると思うんだ?
そいつらが刑務所から出て真面目に生活してれば過去の罪を赦せるのか?姉ちゃんの墓の前やおまえに向かって泣きながら赦しを請うたらおまえは赦せるのか?
赦すことなどできないだろう。悪党はそのことを自覚しているんだ。
だから、赦してもらおうなどというしち面倒臭いことは考えないし求めないのさ。
だけど、悪党は自分が奪った分だけ大切な何かを失ってしまうこともちゃんとわかっている。それでも悪いことをしてしまうのが悪党なんだよ」
-
「親父…この仕事は楽しいか?」逆に訊き返した。
「どうだろうね…だけど、魂をちぎられるような苦しさはない」 中略
「顔を見ればわかる。どうせやるなんなら、たまには笑えるような仕事をしろ」
― 238ページ
みんなの感想・レビュー・書評
前に読んでいたのにもう一回読もうとした。でも冒頭で気がついたから印象深い作品だったんだな。
面白かったイメージがあるし。
元刑事の佐伯は今、同じく元刑事の木暮所長が経営する「ホープ探偵事務所」で働いている。そこは他の探偵事務所と同様、浮気調査や失踪者の捜索などの仕事も請け負うが、ある依頼をきっかけに、犯罪前歴者の追跡調査に力を入れることになった。しかし佐伯は正直気がすすまなかった。なぜなら彼自身、姉がレイプされた挙句に殺されたという過去をもっていたからだ。 最初は連作短編のような形で、様々な事件の被害者側の... 続きを読む »
犯罪被害者の家族を持つ探偵が主人公、8つの連作短篇。犯罪被害者の関係者の依頼で加害者のその後を追う…加害者は何をもって更正といえるのか、被害者は何をもって赦す事ができるのか。短篇でもちゃんと人間ドラマが描かれていて面白かった。
被害者遺族は、加害者を赦すことができるのか。
今回も、難しいテーマだった。
法律は、更生のチャンスを与える。
被害者遺族は、何をもってすれば、赦すことができるのだろうか。
探偵という仕事を通じて、さまざまなケースに触れる。
今回は、主人公の葛藤と成長も、じっくり描いている。
http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-55c7.html
どんな「悪党」の話しかと思ったら犯罪被害者の遺族の話しでチョット暗くなった。
なぜか日本の法律は被害者より加害者の人権を守ることが好きなようだ。
もし自分のカミさんや子供が被害者になれば「目には目」と言う気持ちになるだろう。
たとえ相手が刑を終え反省していると言っても許すことは絶対にないだろう。
とても考えさせられる本だ。
短編集の要素も含まれているので読みやすかった。
途中気になってしょうがなくなるんだけど、やっぱり落ちに近づくにしたがって尻すぼみになっていくように感じるのが残念。
15歳の誕生日に姉が殺された。犯人は未成年者のためすぐに出所。
大人になった主人公は探偵になり、仕事と平行して犯人の現状を突き止める。
罪を犯した者がどのような生活を送っていれば被害者家族は罪を受け入れ許す事ができるのか?
被害者家族はもとより、犯人の弁護人や出所した犯人の心理を描く作品。
薬丸さんの作品はこれで三作目。
主人公を含む多くの登場人物が毎回暗い過去を抱え、複雑に絡み合う。
最初に読んだ天使のナイフこそなんとなく許せたが、
三作も続くと、流石にまたかと嫌気が差してくる。
正直ご都合主義と感じざるをえず、
せっかく社会問題をテーマにしているのに全てがウソっぽく感じてしまう。
薬丸さんは毎回犯罪をテーマにしているが、今回は短編集が集まってひとつのストーリーを構成するといった今までとは少し違った感じだった。犯罪の被害者、加害者の両方の立場から「赦す」ことや「償い」とは何かを考えさせられる。主人公にとって前向きな終わり方で良かった。
自らも犯罪被害者家族である一人の探偵が、犯罪者、被害者、そしてその家族等、いろいろな立場で犯罪に関わった人間のその後を調べる依頼を受ける。調査を進めるに従い、どちらの側にもそれぞれの立場ゆえの心の葛藤があり、それを主人公は目の当りにしていく。そして、短編連作集という形により、最後には自らの心の葛藤にも決着をつけるような展開になっている。
非常に難しいテーマである。結局のところ、どちらの側にもこれが正しい、という答えは見つからないだろう。しかしながら、どこかで区切りをつけなければ人間は前に進めないだろうとも思う。ラスト、これが主人公にとって前に進む区切りとなってくれることを願う。
復讐は復讐を生み出すだけ。
わかってはいても被害者遺族は、
法の裁きでだけで納得できるものではないと思う。
考えますね。
自らが犯した不祥事で職を追われた元警官の佐伯修一は、今は埼玉の探偵事務所に籍を置いている。決して繁盛しているとはいえない事務所に、ある老夫婦から人捜しの依頼が舞い込んだ。自分たちの息子を殺し、少年院を出て社会復帰しているはずの男を捜し出し、さらに、その男を赦すべきか、赦すべきでないのか、その判断材料を見つけて欲しいというのだ。この仕事に後ろ向きだった佐伯は、所長の命令で渋々調査を開始する。実は、佐... 続きを読む »
かなり期待外れでした(-_-;)
「天使のナイフ」が良かったので、すごい期待していたのに...。
テーマはすごい僕好みで、ドンピシャでした。
話がおもしろくなかったわけでもない。
とにかく文章、文体が幼稚…。
もうすごい残念でした。
ちょっと文章上手な中学せいか高校生が書いてみましたって感じ。
テーマはすごく良かったのになぁ...。
あ、でも、所々に心に響くセリフはありました。
だからこそ余計に惜しい作品でした。
罪を憎んで人を憎まずと言うがそれは偽善だ。
姉がレイプされ殺される。月日が経っても犯人を許せない。
その気持ちをどうすれば良いのか。
思いテーマ。『さまよう刃』を思い出す。
もと警察官で、いまはホープ探偵事務所に勤める佐伯修一。 15年前に姉ゆかりを殺された経験のある佐伯修一は警察官になったが、ある犯罪者への扱いに関し事件を起こし懲戒免職となっていた。 そんな彼を拾ってくれたのが所長の小暮正人。 経営の厳しい零細探偵社のため、お金が欲しい所長がはじめた新しい仕事は犯罪加害者の追跡調査。 そしてその調査がさまざまな波紋を広げてゆく・・・。 薬丸さんの新刊。... 続きを読む »
初薬丸作品。
江戸川乱歩賞を受賞した「天使のナイフ」を読んでみようと思っていたのだが、こちらを図書館で見つけたので。
正直、あまり期待はしていなかったし、はじめ単なる連作風の短編なのかと思っていたから「ちょっと掘り下げがたりないかな~」なんて思いつつ読んでいたのだが…。
犯罪の加害者と被害者、その家族たちに焦点を当てたなかなか重い難しいテーマを、探偵が調査するという手法で各々の人間像を浮かびあがらせつつ問いかけてくる本作は、ちょっと都合がよすぎる感は否めないが、犯罪について考えるとき、心に留めておくべき視点を考えさせてくれる佳作だった。
どうすれば加害者を赦せるのか赦すべきなのか、被害者やその家族なら復讐することは許されるのか、復讐で人を傷つけてしまうことは?真の赦しとは?
簡単には答えは出ない。
出だしからショッキング。
姉を殺された主人公。
警官になるが姉の事件を引きずるあまり
ある不祥事を起こし探偵の道へ。
そこでいろんな出会いをする。
刑に服した後、更正する者、しない者。
ラストはちょいと臭いぐらい(笑)のかっこよさ。
幸せになって欲しい主人公でした。
犯罪加害者のその後を調べます・・・という探偵事務所に
犯罪被害者が以来しにくる連作物語です。
見つけ出して赦すべきか、赦さぬべきか・・・。
私なら絶対に赦せない!
死んだ人は帰ってこないんだから絶対に赦せないと思う。
そう思いながら読んでました。
いろんな被害者が出てきます。
加害者も真面目にやってる人もいればろくでなしもいます。
物語としては面白く読んだけど、この人の本はいつも
読後に何かを考えさせられます(汗)
犯罪者のその後を探偵として、自分自身に問いながら仕事をしていくので重かった、最後に救われる話があるので少しはホッとしたというのが読後感かな。

(要チラ見!)






