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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
漫画の原作者として働く主人公。主人公を見出した“戦友”の担当編集者(初代)と、主人公が関わる人々との関係。働く女性の年月の変化を書いている。
「ピエタ」「やがて目覚めない~」の順で大島作品堪能中。
もう、素敵すぎ。
なんだろうこのフンワリとしていて凛とした感じ。
中盤のスランプの件なんかキレキレで、琴線を刺激してくれて、何度も何度も目頭が熱くなりました。それも一言の文節だけで。同時にそんな自分にも驚愕。切れのある直球で小気味良く打者を打ち取るピッチャーを彷彿してしまいました。
綴られる言葉がすごく素直で清々しい。とっても良い本でした。
自分的には、今、最も大ハマリな作家さん!
とりあえず読みきれたけれどすぐに忘れてしまいそうなので★2.5というところ。
いろいろな事が起こるのに、なぜか起伏のない、なんでもない日々とはまたちがう、頼りない線のような印象。
わたしとは合わない作家さんなのかな。
今も尚、共にいてくれる友人の中でも最も付き合いが長く、さらにここ数年の自分の一番駄目な部分を互いに晒し合い、一緒に笑ったり泣いたりしていた悪友が結婚した。その結婚式後最初に買った本が、本書「戦友の恋」、でございました。 説明せずとも悟られるように、タイトルで一目惚れし購入。連作からなる本書ですが、表題作である一話目でわかりやすく号泣。しばし続きが読めない程、心の琴線に触れられたのであります。 相棒... 続きを読む »
なにかいいなーと言うのが、読み終わった一番の感想だった。
人は人に支えられて生きていくんだなって再確認させられるって言うか、じんわり胸が温かくなるような。
大きな出来事はないかもしれない。けれど、毎日の積み重ねは、それだけで貴重な体験なのだと思う。
表題の戦友との恋で描いた、友人との永遠の別れから懐かしい友人との再会まで20代から40代くらいの駆け抜ける日々が綴られていてこんな風に年を取るのかもなぁ私とつい考えてしまった。主人公のように、淡々と生きて時々もがいたりもして誠実に生きたいなと思う。
著者は大島真寿美さん。大島さんの作品、最初読んだときは 「。」(読点)がなかなか出てこなくて、ずーと「、」(句点)で続く文章に 読みにくさを感じました。ところが、そこには独特のリズム感があり 気にならないを通り越して、好きになってきました。 この作品の主人公は、漫画原作者の佐紀。漫画家になりたかった佐紀に 原作者のほうが向いているとアドバイスした同じ年の編集者玖美子。 佐紀と玖美子は「... 続きを読む »
何てことない毎日。そこで生まれる人との関わり合い。その積み重ねで人生は流れていくけれど、関わった人によって自分の人生も変わってくるし、また人は一人では生きていけないと改めて気付かせてくれます。読んだ後、友達と話しをしたくなりました。
普通に生きていくことの楽しさや辛さを感じました。実際の生活ってこういうことの繰り返し。でもそれが悪いわけじゃない。その中にこそ幸せもある。
主人公に若い女の子が多いと思っていたが、この作品は私と同世代の主人公でかなり共感できた。この年齢ならではの気持ちも上手く表現出来てて、やっぱり大島さんの作品はいい!と思ってしまう。とにかくこの小説に出てくる料理が食べたくなる(笑)夜中の焼き肉、お酒のジン、棒々鶏などなど。映像化するなら主人公の佐紀は深津絵里ならいいなぁ(笑)
単発物が連載になった印象を受けました。このタイトルにするならもっと戦友のエピソードをと思ったが、編集部のタイトル付けかも
主人公はほんと普通の人。だから共感がもてたのかもしれない。
さらっと読める作品
ゆったりとした下り坂なのか上り坂なのか分からない日常。
私の日常もこんな感じのような気になってくる。
これは「すこやかな日々」だろうか?
主人公は「すこやかどころか、へこたれそうな日々よ。」と言ったけど、この物語には確かにへこたれている部分もあるけどそれ以上に安心する何かがあるなと思う。
どうにもならない喪失感から抜け出せたような抜け出せてないような主人公が、自分から繋がりをたどるようになる姿が印象的。
作中の美和ちゃんと君津くんのエピソードは別の小説にあったような?
タイトルが思い出せないけど、美和ちゃんが主人公の物語があったはず。読みたくなった。
新刊が出たら読むことにしている作家さんなので読む。
マンガの原作者として大成した山本佐紀と大成させた編集者の
クミコの物語。そのクミコが不幸に見舞われる「戦友の恋」が主軸で
その後クミコ亡きあとの佐紀の日常が「夜中の焼き肉」
「かわいい娘」「レイン」「すこやかな日々」と短編に
なっている。クミコと集ったライブハウスリズとクミコを
尊敬していた編集者の君津、再開した昔の同級生などが
物語に少し色を添えている。親友が亡くなるという重い事実が
最初に描かれているけど、それほど重い話ではなく
一人の女性が中年になっていく様子が淡々と書かれている。
面白いといえば、面白いし、なんてことないといえばなんてことない。
最後は元同級生とどうかなるのかなぁってにおわせて終り。
これまた再び読み返すことはなさそう。☆3つの作品。
タイトルといまいち噛み合ってないような?
表題作のタイトルだからかもしれないけど
読後感は良し
文章も読みやすい
漫画原作者の佐紀と編集者の玖美子。
ゼロから二人三脚で仕事。
玖美子の死。
長い喪中。
ほどけるとけるの風呂屋の女子高生と変なおばさんも出てくる。
てか、変なおばさんが佐紀さんだった。
この筆者の作品は初めて。共感できることが多かった。そしたらやっぱ同世代。前作があるらしいので探してみよう。
残された者は、それでも生きなければならない。
「ここにいたら、何て言うかな。」と半ば妄想しながら、ただ、失ったものの大きさもわからずにぼんやりと過ぎる毎日。
佐紀の痛みは佐紀にしかわからないけど、佐紀と同様に痛みを抱えた人たちもいて、皆、それぞれにどうにか折り合いをつけて生きている。
えらいことでもなくて、必死だったり、漫然とだったり。
でも、いつか、喪は明ける。
ごめん。いい恋だった、って、あの時認めてあげなくて、ごめん。
帯に書かれていたこの言葉に惹かれた。
主人公がその恋に対して肯定的じゃなかった。肯定的になれない理由があった。
認めてあげなくて、ごめん。って事は、認めなかった事でその恋か主人公とその相手との間に何らかの影響があった。
そして、改めてそんな事言うって事は、今またその恋か二人の関係の岐路に立っている。
帯の文章から色々思いを巡らせたのに、全然違った。
でも、簡単に「友達」とか「親友」とか言わないのが気に入った。
型にはめない。それほど二人の関係は特別だったんだな。
いいときも悪いときもあって、そういういろいろを越えて生きてる。
当たり前だけど、そういうこと。
そうやって生きてきた自分の今までを、じんわりいとおしく思えるような本。
こうやってゆるく強く、自分のことも他人のことも精一杯信じて生きていたい。
きれいな表紙がとてもいいと思いました。結構話題になってた本だと思っていたけど、たなぞうでは感想文少ないですね。「戦友」を失った喪失感とその恋を一冊描いているのかと思っていたら表題作がその話で、後はそれからが描かれていました。だから、想像していたよりは軽やかで、明るさのある本でした。
友達じゃなくて,戦友という二人の関係がいい。
佐紀の「歳を重ねていくこと」感が,肩に力を入れすぎずに語られている様子がいい。
長いながい喪がじわじわと明けていって,佐紀がラストシーンの場所で見たのは,景色はもちろんだけど,これから続いていく人生の,あたらしい潮目の始まりなのかなあと思った。
読み終わってから,そういえばこの人達どこかで見たことある,と思ったら,「ほどけるとける」の登場人物で,ああ,それでか,と合点しました。







