甘栗と戦車とシロノワール

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048740227

感想・レビュー・書評

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  • 甘栗と金貨とエルムの続編。

    前回も多少の苦味はあったけれど更に濃くなった印象。
    読みやすい文章とカバー絵のほんわかした雰囲気に気を許しているときついパンチをくらう。
    今回は学校内での描写もあって高校生している甘栗くんも見れる。
    もうちょっと三ケ日ちゃんのことも気にかけてやって欲しいな、なんて。
    そして読んだ後にはシロノワールが食べたくなった。
    もう続きはでないのかな・・・。

  • 前作よりも甘酸っぱい感じがなくなり、アクションが凄かったです。文章もなれてきたのか気にならずに読めました。
    作品自体好きなので好感好感の一冊。
    徳永の純粋な部分と、甘栗の頭の切れる言動にワクワクして読みました。男の友情、良いですね♪続きあったら読みたいけれど、終わりなのかな?

  • 前作では父親の死で高校を辞めようとしていた甘栗君が、今回は同級生(しかも親しくない)のピンチを救おうと奮闘する。凶暴戦車との異名を持つ同級生から、小学校の時の恩師を探して欲しいと頼まれたのだが、たどっていくと複雑な背景がありそうで…。探偵の看板も出してないのに引き受けちゃうのが本当にお人好し。人の為に一生懸命になるところは相変わらずで好感が持てる。名古屋の地域色も全開で「ころ」とか珈琲店の「シロノワール」(デニッシュの上にソフトクリームを乗せたスイーツ)などが登場。ストーリーは、行きがかり上、人探しする事になった素人高校生探偵にしては、かなりハードボイルドな状況に陥るのでハラハラする面もあるが、大人の善意と悪意に翻弄されながら大団円に至ってホッとした。人探しの方の結末は少年にとって切ないけど…。

  • 高校生探偵?の甘栗くんのもとにやってきた依頼者。人を探してくれという依頼だったが、予想もしない方向へ事態は進んで……。ローテンションなミステリが好きな人なら間違いないでしょう。私の好みストライク。ライトノベルミステリ好きならおすすめです。ずーっと冷静なんだけど、想いだけはアツい甘栗くんがぐー。おすすめです。藤森涼子さんのシリーズももっと読みたいなあ。

  • 表紙はラノベっぽいですが、中身はハードボイルドです。名古屋のとある喫茶店の名物スイーツ「シロノワール」が食べたくなります。

  • 太田先生の作品を先週久しぶりに読んだ
    相変わらずの見事な構成と、グイグイと
    読ませる筆達者・・・続編もgood!

  • 完全にタイトル借り。シロノワールに吸い寄せられた。なんの前知識もなく読んだけど、シリーズものの第2弾のようで…。これだけ読んでも支障はなかったしなかなか面白かったから、遡って金貨の方も読もう。2011/385

  • 素人高校生探偵、甘栗晃シリーズ2作目。

    相変わらず、高校生探偵の割になかなか学園物語にならないシリーズ。
    今回は大して仲良くも無い同級生、徳永馨が依頼人。元不良の凶暴戦車である彼からの依頼は小学時代の恩師捜索。
    何故かそこから本物の暴力団抗争に巻き込まれるというハードボイルド展開。
    どことなく御都合主義感あるが、ラストの苦い展開にはそう来たか、と思わせられた。

    それにしても、名古屋作品である。

  • 甘栗シリーズ第二弾。
    タイトルにも登場するコメダ珈琲と名物シロノワールがふんだんに出てくるし、名古屋の特徴がよく書かれている。
    探偵役の甘栗くん、高校生にしては老成しすぎてるが、ラストまで真相がわからなくて、面白ろかった。
    (図書館)

  • 1作目を読んだのは6年前でしたが、いいキャラしてるよね、テンシン君^_^

    今回もこころほのぼのさせる話でいいと思います。
    戦車もまたいいキャラでした^_^

    シロノワール、食ってみたい・・・

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著者プロフィール

1959年名古屋市生まれ。名古屋工業大学電気工学科卒業。81年「星新一ショート・ショートコンテスト」で「帰郷」が優秀作に選ばれる。その後、会社勤めをしながら「ショートショートランド」「IN★POCKET」にショートショートを掲載。1990年、長編ミステリー『僕の殺人』を上梓してデビュー。2022年『麻倉玲一は信頼できない語り手』が徳間文庫大賞2022に選ばれる。

「2022年 『喪を明ける』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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