存在という名のダンス 上

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 148
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048740272

作品紹介・あらすじ

「僕たちは、つながっているんだ-」施設を脱走し、少年はただひたすら歩き続けた-。追跡者の罠をかいくぐり、海沿いの道を夜昼なく。オン・ザ・ロード・ストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 今までと全く違う作品で戸惑った。
    時空を越えて繋がる・・・。
    今後、ファンタジーに傾くのか⁈

  • 海辺のカフカの影響か。この作者っぽくない挑戦的な作品。モチーフとかまあまあなんだけど、なんでもかんでも弁当箱広げすぎててまとまりが悪い。前半広げるだけ広げて後半適当にまとめ始めざるを得ないような展開。関係ないけど、上巻の途中で、彼女の髪の中の風(=ウインドインハーヘア)の仔としてディープインパクトでてきてびっくりした。(ブラックタイドかもしれないけ笑)

  • (上・下巻 共通)
    これ ほんとに大崎善生さんの作品??
    大崎作品をほとんど読み 大ファンの私にとっては
    全く異質に感じました。
    これから こういう作風になっていくなら かなりガッカリ。

  • これって大崎善生の作品だよね?と何度も巻末の著者プロフィール欄を見返してしまった。それくらい、今までの作風からかけ離れている。いや、しかし、『ディスカスの飼い方』でも、死んだはずの恋人から電話がかかってくるとか、庭に迷い込んでくる男の子とか、あれ?とは思っていたのだ。かすかな違和感として。そして、この作品において、完全なるファンタジーへと進む。
    文章に息苦しさを感じるのは、主人公が追いかけられているからなのか、単に私の体調が悪いからなのか。モチーフとしては、大崎善生的と言えるかもしれないけれど、彼のファンタジーにはどこか違和感を覚えるのは否めない。決してファンタジーが嫌いなのではない。実際、村上春樹の『世界の終わり~』などは好きなのだ。しかし、この作品においては、彼の持ち味の一つであったはずの静謐さが薄れている気がする。取り立てて何かを言うこともない、ごく普通の文章。
    それでも、まだ上巻を読み終わったところ。あと半分で、彼のファンタジーは大いに昇華するのか否か。最終的な判断はそれからだ。

  • 村上春樹の新作!?と思わせる、異次元の世界に入り込んでいく少年の冒険譚。受け継がれる血と闘い。下巻でどう収束するのか、楽しみで、ぐいぐい惹かれていくファンタジー?既存のジャンルには収まらない不思議なムードの物語。
    帯の惹句、「著者の衝撃的脱皮」という表現に深く共感する一冊。

  • 大崎さんの作品は大好きですが、この本は何か新境地といいますか、今までの恋愛物とは違うまったく新しい分野で書かれた作品のような気がする。ホラーのような感じもするが、その中にも大崎さん独特の優しさもにじんでいるような、、、。とてもおもしろく最後まではらはらしながら読みました。

  • なんか海辺のカフカみたいじゃない?
    少年の冒険、まがまがしい負の力。
    こういう霊とかなんとかっていうのも、
    大崎善生っぽくなくて、とまどう。
    けど、すっごくよみやすくて、
    どんどん読めちゃう。

    後半、
    どうつながっていくか。

  • 始めは少年の成長物語みたいなのを想像して読んでたんだが、全く違った。何だろう、ファンタジーなようなミステリーなような。

  • レビューは下巻読了後まとめて。

  • 感想は下に…

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著者プロフィール

1957年、札幌市生まれ。大学卒業後、日本将棋連盟に入り、「将棋世界」編集長などを務める。2000年、『聖の青春』で新潮学芸賞、翌年、『将棋の子』で講談社ノンフィクション賞を受賞。さらには、初めての小説作品となる『パイロットフィッシュ』で吉川英治文学新人賞を受賞。

「2019年 『いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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