カムフラージュ

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.15
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本棚登録 : 78
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048740319

感想・レビュー・書評

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  • 前よんだ本が好きで今回読んでみた。
    とりあえず一通りこの人の本は読んでみようと思う。

    破たんした家族の物語。
    何処に本当の愛があるか、それを見つけるのか否か。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      有吉玉青は何となく好きなんだけど、この本は読んでない。「破たんした家族の物語」どのように収めるんだろう、、、
      (私は「お茶席の冒険」と「恋す...
      有吉玉青は何となく好きなんだけど、この本は読んでない。「破たんした家族の物語」どのように収めるんだろう、、、
      (私は「お茶席の冒険」と「恋するフェルメ-ル」が好き)
      2012/03/22
  • 何の気なしに手に取り、読み始めた本。
    でも、意外にヒット!!
    おもしろかった。

    向き合うべき相手にきちんと向き合うことのできた人。
    カムフラージュがなくなってしまったから、破綻した家族。
    一番弱い存在である子どもにそのしわ寄せが来る。

    正直に生きよう。

  • 女子学生と恋に落ちる大学教授の夫と、モデルに雇った男をジゴロにする美人画家の妻。
    ほんの出来心から、世界の調和が崩れてゆき―。
    (アマゾンより引用)

    いや、途中まさかの展開よ(笑)

  • ラストが静かなままに衝撃的。全編通して、静かで、透明で、おしゃれで、自然体だった。不倫も浮気も同性愛も、こうして並べると濃そうなのに、さらさらとしていて綺麗な水みたいに受け入れ易かった。中学生男子の章はハッとするような瑞々しさに似たものがあって、一番掴まれた。お料理も美味しそう。静謐で、すき。

  • 読みやすかったけど、すぐに忘れそうな内容。

  • 陳腐なメロドラマ。
    誰一人魅力がない上、恐ろしくステレオタイプな面々ばかり、というかそういうのしか出てこない。
    こういう設定自体についてじゃなくて、もっと、世の中理屈じゃなくて、黒でも白でもないグラデーションのような心理劇が起こるのかと思ったが肩透かし。

    《共感しないけど、ある》という小説ではない。

    なんだかなー

  • 前に読んだ同じ作家さんのものとは、ちょっと毛色が違ってて驚いたけど、でも、通り一遍な恋とは違うってととが特色なのかな。

    それぞれの章で主人公が違うから、皆の印象が変わっていくのが面白い。
    かわいそうだなーとおもった子が、危なかったり、クールそうな人が恋人の前ではかわいかったり。

    でもやっぱり、柚葉と智久に幸せになって欲しかったなぁ。。
    最後の方にユズが言ってた、プラトニックな関係になってほしかった。
    体の関係なんてなくていいから、その欲望は外で発散するしかなかったとしても
    2人には友達じゃなくて、恋人でいて欲しかったなぁ。
    まぁ、智久は性格的に、好きでもない人と体の関係持てないと思うけど。
    ごろちゃんの移り気の早さはどーかと思うけど、お幸せに。

    ユズにも、できれば、さよちゃんじゃなくてルイがそばにいて欲しかったなぁ。
    たぶん、2人で補い合って支え合えるから。

    小説の中のことに、たられば言い出したらキリがないけど、久々に、あーすればよかったのに、あーだったらもっと幸せだったのかな、なんて
    夜中に考え込んじゃった作品でした。

  • 終わり方にびっくりしました。子どもは大人が思っているより大人だけどもやっぱり子どもなんだよね。

  • 大学院生の柚葉と指導教官である准教授・岩渕の不倫関係から話は始まる。
    周囲を欺くためにあるカムフラージュをするが、それだけでは終わらず、
    関係者全員が誰かを騙し、そして自分をも騙して家庭生活・社会生活を営んでいく。
    その上で成り立った幸福はいつの間にか破綻していく。
    その犠牲となってしまう結末は本当に不幸。
    怖い。

  • この仮面の関係が、現代の社会と微妙にマッチしておりグーッと興味がひかれた。人間は、二つに割られたことにより男と女の求めあいある。男と男もり、女と女もあり、妙に納得できる。
    しかし、こんな無茶な家庭は、ないともいが有りそうな今の時代が怖い。

    • isokenさん
      この仮面の関係が、現代の社会と微妙にマッチしておりグーッと興味がひかれた。人間は、二つに割られたことにより男と女の求めあいある。男と男もり、...
      この仮面の関係が、現代の社会と微妙にマッチしておりグーッと興味がひかれた。人間は、二つに割られたことにより男と女の求めあいある。男と男もり、女と女もあり、妙に納得できる。
      しかし、こんな無茶な家庭は、ないともいが有りそうな今の時代が怖い。
      2010/09/22
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著者プロフィール

作家。1963年生まれ。早稲田大学哲学科、東京大学美学藝術学科卒業。ニューヨーク大学大学院演劇学科終了。母・佐和子との日々を綴った『身がわり』で坪田譲治文学賞受賞。著書に小説『ねむい幸福』『キャベツの新生活』『車掌さんの恋』『月とシャンパン』『風の牧場』『ぼくたちはきっとすごい大人になる』『渋谷の神様』『カムフラージュ』、エッセイに『ニューヨーク空間』『雛を包む』『世界は単純なものに違いない』『恋するフェルメール』『三度目のフェルメール』など。

「2014年 『南下せよと彼女は言う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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