ぼくらの輪廻転生 (カドカワ銀のさじシリーズ)

  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 145
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048740418

感想・レビュー・書評

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  •  私が選んだにしてはPOPな話だったなあ。

     振り子の原理ね、なるほど。
     いつかは止まる。

     歴史を振り返り、人間社会の暗い部分に
     ついて学ぼう。みたいな教科書的な雰囲気
     もありましたね、この本は。

     確かにその都度考えさせられた。

     人は時々こうやって大勢で間違ったことを
     するのだな。

     正しいとわかっていてもそれが出来ず、
     違うとわかっていてもしてしまうこともある。

     振り子の原理みたいに、本当にいつか
     世界は平和になるのかな。
     なるといいね。
     気が遠くなるくらい先の話だとしても。

  • 面白かったし参考にもなった。あと表紙絵がきれい

  • 高校時代に出合った主人公たちが、時を経て再び巡り合う物語。後ろ向きな自分に別れを告げて、今日という日に感謝したくなる一冊。社会問題も絡み、読み応え十分です。

  • 感想はこちら
    『ぼくらの輪廻転生』
    http://rimaroom.jugem.jp/?eid=2389

  • 表紙に惹かれて読みました。
    読みやすいのですが、所々文章がばらばらなような。
    最終的に何を言いたいのかわかりづらい内容たと思いました。
    少し盛り上がりに欠けます。
    さっぱりし過ぎているというか。
    うーん、消化不良。

  • 題名通り輪廻転生をテーマにした話。
    どこにでもいる、いたって普通な男子学生・授が前世の自分を夢で見てしまうというもの。その前世は貴族だったり、奴隷だったり、いろんな立場の人になりかわっていて、そのエピソード一つ一つが具体的だ。ある時は貧乏で食べ物に困っていたり、ある時は決闘を申し込み、相手を死なせてしまう。
    その前世を見ていくうちに授は変わっていき、ある目標をもつようになる。
    それが常にマイノリティ側に立つということ。
    世界を舞台に授とその友達であるニシ、弥生ちゃん達は活躍していく。そんな期待ができそうな最後だった。

  • 2012.04.26. なんで最後まで読んだかというと、小学生の頃、さとうまきこさんの書く本がとても好きだったから。なんで借りたかというと、この装丁を描いている佐原ミズさんを妹が好きだから。

  • 向山授(むこうやまさずく)17歳、勉強も友達づきあいもほどほどの普通の生徒。ある日、同級生でちょっと気になっていた女の子が入っていった精神科に授も入ってしまい・・・
    奇妙な二人の医師と話していうちに、リアルな前世の夢を見る。
    16世紀フランスで貧しいながらもやさしい母と兄と一緒に暮らす、中世イタリアで貴族で、三角関係のもつれから親友と決闘して殺してしまう、ナポレオンの側近の軍人だった時には、親友を陥れる、第二次世界大戦では神風特攻隊のメンバーとして親友と共に空に散る・・・
    時をこえ、場所をかえ、しかし夢に出てくるのはいつも見覚えのある人物たち。
    気になる女の子・弥生と、バイオリンが上手くて自立している親友・西村だ。
    輪廻転生を通して授たちが学び、目指してゆく未来とは・・・。


    宗教観やなんかも気になるが、高校生にはいいのでは。

  • 高校生の授(さずく)が同級生の気になる女子を追いかけて迷い込んだ心療クリニックで体験した前世の自分。貧困にあえぐ生活を送る少年だったり、中世イタリアの貴族だったり。

    そこにはいつも決まって登場する人物がいる。彼らと自分との関係は何なのか…そもそもこのクリニックと医者・看護師は何者か?自分はなぜ前世を見ることになったのか?

    それが解けるとき、授の現在にも生きることの意味が立ち現われてくる。

    と、あらすじを追っかけていたら宗教っぽい感じがするけど、主軸は三角関係や友だちとの距離感で悩みつつも成長する男の子の物語である。

    おとなしく終わってしまったが、前半の様々な過去の形と高校生の気持ちのありようとで結構盛り上がって楽しかった。

  • ラストへの方向性が若干恣意的すぎる気がしたけれど、過去の記憶を見ていく過程は面白かったです。授とニシと弥生の関係が、微笑ましく若いなぁと思ったり。

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著者プロフィール

さとうまきこ・作:1947 年、東京に生まれる。上智大学仏文科中退。1973年、ベトナム戦争の脱走兵と少女の交流を描いた「絵にかくとへんな家」(あかね書房)で日本児童文学者協会新人賞を受賞。「ハッピーバースデー」(あかね書房)で野間児童文芸推奨作品賞を受賞。2005年「4つの初めての物語」(ポプラ社)で日本児童文学者協会賞を受賞。そのほか主な作品に、「わたしの秘密の花園」、「犬と私の10の約束 バニラとみもの物語」、「14歳のノクターン」(以上ポプラ社),「ぼくらの輪廻転生」(角川書店)、「9月0日大冒険」、「千の種のわたしへ ―不思議な訪問者」(ともに偕成社)、「ぼくのミラクルドラゴンばあちゃん」(小峰書店)などがある。

「2016年 『なぞのじどうはんばいき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

さとうまきこの作品

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