RDG3 レッドデータガール 夏休みの過ごしかた (カドカワ銀のさじシリーズ)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048740524

作品紹介・あらすじ

学園祭の企画準備で、夏休みに鈴原泉水子たち生徒会執行部は、宗田真響の地元・長野県戸隠で合宿をすることになる。初めての経験に胸弾ませる泉水子だったが、合宿では真響の生徒会への思惑がさまざまな悶着を引き起こす。そこへ、真響の弟真夏の愛馬が危篤だという報せが…。それは、大きな災厄を引き起こす前触れだった。

感想・レビュー・書評

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  • 冒頭、盗撮写真に憤慨し、真響を守ろうとSMF入会宣言をし、
    戸隠合宿に行きたい!と佐和や相楽の反対を押し切る泉水子を
    故郷を離れるのをあんなに嫌がって、人の後ろで息をひそめているようだった
    あの子がまあ♪と、すっかり親戚のおばさん気分でほほえましく見つめてしまう私。

    しかも、レア度120%の泉水子の意気込みは当然ながら空回り気味で
    周りの人々からの、いろんな意味で熱い視線にまったく気づかない天然ぶりが
    まさに少女ものの王道という感じで、きゅんきゅんします。

    お話の核となるのは、戸隠忍者の末裔である宗田家の三つ子
    真響・真夏・真澄の絆の物語なのですが、
    溌剌としたカリスマとして自分を演出してきた真響の脆さ、
    飄々と生きている風情だった真夏の、真響への思いの深さ、
    この世のものならぬ存在である真澄の、無垢と紙一重の残酷さに
    泉水子はじめ、深行も生徒会のみんなもどんどん巻きこまれていく、怒涛の展開!

    2巻では、ツン95%、デレ5%(暫定)だったツンデレ下僕、深行の
    デレ度がなかなか上がらないことにやきもきしていたら、
    終盤の泉水子の危機に出現した黒い翼とともにゲージが20%(当社比)となり
    最後の2頁で和宮さとるについて交わされる会話で一気に30%まで急上昇して
    コイツめー!そんなこと気にしてたのね♪と深行の好感度もつられてアップする
    ドキドキワクワクのRDG第3巻でありました。

    • マリモさん
      とびとびに置くのが得意なんて、とんだいたずらっ子ですね。
      これは、購入を決める司書さんに、テイヤーと読ませるしかないですね、「ほらほら面白い...
      とびとびに置くのが得意なんて、とんだいたずらっ子ですね。
      これは、購入を決める司書さんに、テイヤーと読ませるしかないですね、「ほらほら面白いでしょ?続き読みたいでしょ?5巻必要でしょ?」と(笑)

      すいません、改めて見直すと、前の私の投稿の日本語が変でした^^;
      「私が以前住んでいた図書館」って!さすがに図書館には住めませんよね~。夢がコメントにあらわれたみたいです。
      2012/11/08
    • まろんさん
      マリモさん♪

      だいじょうぶ!
      最初読んだとき、「ん?住んでいた図書館?」とは思いましたが、
      一瞬後には、羽をはやして図書館の妖精となって
      ...
      マリモさん♪

      だいじょうぶ!
      最初読んだとき、「ん?住んでいた図書館?」とは思いましたが、
      一瞬後には、羽をはやして図書館の妖精となって
      書架の間を飛び回るマリモさんの姿を想像して楽しい気分になっていたので(*'-')フフ♪

      赤毛のアンは、夢の家の条件として
      家のそばをきれいな小川が流れていること、なんて言っていましたが
      図書館に住むのはムリとしても、家から歩いて10分以内のところに
      図書館がある、というのが私の夢の家です♪
      2012/11/09
    • マリモさん
      書架を飛び回る妖精さん・・・!
      まろんさんにそんな素敵な想像していただけて幸せです(笑)
      私は引っ越しが多く、今住んでいるところは不便なんで...
      書架を飛び回る妖精さん・・・!
      まろんさんにそんな素敵な想像していただけて幸せです(笑)
      私は引っ越しが多く、今住んでいるところは不便なんですが、次引っ越すときは、近くに図書館♪近くに図書館♪を唱えながら探したいです。
      2012/11/09
  • 生徒会執行部で文化祭の企画をねるため、泉水子と同じ部屋の真響の故郷の戸隠に行くことになります。
    泉水子は、真響の提案で一日早く戸隠に行きます。

    戸隠でも色々とあります。

    前巻で、人に頼らず自分で決める。そう決めた泉水子は、戸隠に行くことも自分で決めます。

    その他のことも自分で決めていくのですが、この巻では、ちゃんと考えて、それから決めで行かなくてはいけないと言うことに気がついたと思います。

  • 主人公が入学した学校のおよその目的がこの巻でわかります。だから、レッドデータなのか。
    もちろん術者が集まっているのも変わっている設定ですが、その背景はかなり壮大でした。
    学校は夏休みになり、主人公を含む生徒会執行部メンバーで戸隠に合宿に行きます。
    もちろんそこでも事件は起こるのですが、読み進めていったら、思いのほか深行ってツンデレかい。いや、そもそもデレる日は来るのか。
    泉水子の無自覚さと鈍さがきっとこの先罪なくらいでしょう。
    そういう風に読んでいなかったので、これはまた面白そうです。
    …つくづく私はこういう話に弱いようです。

  • すっかり忘れてたまさかの和宮(仮)にテンションが上がったところで3巻終了とかなんて憎らしい! 好き!

  • 夏休み、泉水子は深行や生徒会メンバーと一緒に真響、真夏の故郷へ。そこで真響の思惑が明らかになる。


    泉水子が成長してます。そして真響はカッコイイです。なんだかんだと深行は泉水子と一緒っていうのが板について来ていて読んでてナイスコンビなんですが……。

    案外、普通な深行が見れたのがうれしかったです。

    たまに難しい説明が理解できない私。

    真澄も活躍(?)するので、真澄のよさも悪さもわかります。

    でも、RDGはすごい好きなキャラがいないので、なんとなく物足りなく……でも話はまあまあで、普通な感じです。

    文庫化したので、文庫化待とうかと思ってます。

  • 紀伊に居る時には、どうなることかと思うほど出来の悪い泉水子だったけれど、その分、成長の幅があるということだったのか、と。

    泉水子の成長物語と同時に、深行の成長物語でもあるんだなぁ。
    なんだかんだ言いつつ、良いパートナーになりそうな予感。
    続きが楽しみだ。

  • 鈴原泉水子は、山奥の神社で育った内気な女の子。
    東京の高校に通うことになりましたが、じつは何らかの特殊能力や霊力がある生徒が多い不思議な学園。
    泉水子のためにこの高校へ来るよう親に命令された相楽深行(みゆき)は相変わらず無愛想だが、とりあえず口はきいても良さそうになっただけほっとしていた。

    親しくなった宗田姉弟も、かなりの背景があるらしい。
    同室の宗田真響(まゆら)は成績優秀な美人で、男子のファンが日本史研究会という名目でサークルを作っているほど。
    泉水子は素直に友達になり、一緒にいるために生徒会執行部にまで入った。
    真響は女子から見れば憧れというより嫉妬も感じる対象であるらしいことにも、ようやく気づく。

    泉水子は夏休みに真響の家に招かれ、回りのためらいも気にせず、楽しみにしていました。
    生徒会と日本史研究会の合宿が、同じ時期に戸隠の宿で行われることになる。
    宗田家の地元で、顔が利くのだ。
    真響と弟の真夏は実は三つ子で、もう一人の真澄は亡くなっていました。
    泉水子と深行は真澄の姿を見ることも出来るのですが。
    故郷では力が強くなるのか?
    様子がだんだんおかしくなっていき…?!
    姿を消した真夏を皆で探すことになるが…
    泉水子の母親・紫子も登場。

  • CL 2024.2.6-2024.2.7
    夏休み、戸隠で合宿。
    泉水子の目線で描かれているから、わたしたち読者にもわからなかったこと、この鳳城学園がどんなものかが少しわかってきた。
    今回は宗田姉弟がメイン。
    少しずつ泉水子の力も現れてきて面白くなってきた。

  • 夏休み。合宿。
    これだけで楽しそうな感じがするけれど、それだけで終わらせてくれないのが、RDG。
    戸隠神社のこととか、忍者のこと、日本神話のこと、興味深いものばかり。
    忍者はやっぱりテレビやアニメで見ている印象しかないな。
    だいぶ深行と話せるようになってきた泉水子。
    深行も最初の頃と比べるとだいぶ棘が取れてきた気がします。
    2人の関係からもますます目が離せません。

  • 戸隠っていう響きと世界観がマッチ。

    深行のツンデレがほんと好き。

    2021.10.28
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著者プロフィール

荻原規子・東京生まれ。早稲田大学卒。『空色勾玉』でデビュー。以来、ファンタジー作家として活躍。2006年『風神秘抄』(徳間書店)で小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞(JR賞)、日本児童文学者協会賞を受賞。著作に「西の良き魔女」シリーズ、「RDGレッドデータガール」シリーズ(KADOKAWA)『あまねく神竜住まう国』(徳間書店)「荻原規子の源氏物語」完訳シリーズ(理論社)、他多数。

「2021年 『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

荻原規子の作品

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